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『遊会』とは…

松岡正剛氏が出版社・工作舎で編集していた雑誌『遊』の企画として各地で開かれていた『遊会』。また、ライブハウス「ペパーランド」オーナーの能勢伊勢雄が続 けている『岡山遊会』。そして、2007年からは『四国遊会』が香川県高松市で始動。それらの精神を引継いだ『敦賀遊会』。

誰でも参加でき、何ものにもとらわれず、そして、様々なジャンルを横超することに始まり、似ている事の気楽さや自由さを求めて、自由に参加できるのが魅力。
本当の自由を求め、常に変化し続ける世界を見る目を持ち、生きることの表現を持って、遊星的郷愁を求める一員でいようではありませんか。

【岡山遊会】Back Number

編集内容の先進性が今日でも伝説的に語られるobject magazine『遊』を手がけた松岡正剛氏が提唱した中心的コンセプト“遊学”をうけ『岡山遊会』が誕生しました。

●場所:PEPPERLAND・086-253-9758  ●連絡先:090-3372-8987(能勢)
●原則的に毎月最終土曜に行っております。

2011年

【第375回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2011年12月24日(土曜日)23時30~無料
※今年の12月は最終土曜が31日になるため、定例の最終土曜日ではないですのでご注意ください!!!
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】前回の遊会では、「近代の超克」を読み進めていく中で、「近代」と「現代(今)」を比較して、近代からの問題を今も引きずったままなんら解決されていない事に気付いた会だったと思います。遊会でモダニズムを取上げてから約1年間、私にとって最も直球に自身に問い掛けてくる本だと感じました。 3.11原発問題をはじめ政治・経済・文化・社会、現代が抱えている様々な問題をどう考えていくべきなのか、それは「今」だけを見ても捉える事が出来ないのではないでしょうか。もう一度現代へ繋がる土台となった近代にまで立ち返って皆さんと考えたいと思います。今回も前回の続きから読み解いていきます。長くなりますが最後までお付き合い下さい。

【第374回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2011年11月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

若手写真家集団Phenomenaが写真、あるいは写真史を考える時にどうしても避けて通れない「近代」の問題に突き当たりました。この問題とも深く関わるモダニズムの問題を向井周太郎氏のデザイン論から読み解いていった半年間でした。向井氏の視野の中で捉えられているゲーテ的な基盤、抽象と具象の関係性…など、多くの事を学ばせていただきました。そして、我が国での「近代」の問題にどうしても思い至らなければならないという必要性から、太平洋戦争開戦直前に行われた「近代の超克」に取り組んでいかざるを得なくなりました。現代の若い世代にはかなりハードルが高いかも知れませんが取り組んでいきますので、「近代」以降に誕生した芸術・音楽を扱う者にとって必聴の遊会です。是非ご参加ください。

【チューターメッセージ】
前回まで11ヶ月に渡って岡山遊会では向井周太郎氏を取り挙げてきました。その中で「あるべき近代性」という言葉があったように、日本の今を考える上で近代化をもう一度振り返る必要があるのではないでしょうか。文明開化後、西洋文化の模倣で進んでいった日本の近代化とは何だったのかを「近代の超克」を通してみなさんと考えたいと思います。

【第373回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎 『デザインと原像 かたちの詩学 II』読解 #3
●チューター:岡崎裕子氏
● #2 - 日時:2011年10月29日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
第三回となる今回も、前回に引き続き向井周太郎氏の『デザインの原像』の後半部分を取り上げていきます。太古の人間たちは自然と共に生き、その生命過程に触れることでさまざまな感覚を生み出し、心を育て、自身の生命力をイマジネーションによって道具や芸術という新たな「かたち」へと還元していきました。その原記憶は自然から遠く離れ、「原像」を失いつつある私たち現代人の根底にも深く根付き、夕焼けや波打ち際を眺めた時など、なつかしさや恐れのような感情となって心を揺らします。向井氏の思考にそってモチーフを解体し、領域を超えた世界に触れながら、現代社会に失われつつある「原像」ともう一度向き合っていけたらと思います。

【第372回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎 『デザインと原像 かたちの詩学 II』読解 #2
●チューター:岡崎裕子氏
● #2 - 日時:2011年9月24日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
先月に引き続き、向井周太郎氏の『デザインの原像』の後半部を取り上げていきます。前半部分では、現代社会が抱える「現像」の崩壊がもたらした問題から「太陽」「擬態」「螺旋」などのモチーフに秘められた「原像」を抽出し、いかに「原像」と向き合うことが大切かを知って行きました。後半部分では、向井氏の思考を辿りながら向井氏の根底をなしているゲーテの「直感即思惟、思惟即直感であるような世界認識」を学んで行きたいと思います。

【第371回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎 『デザインと原像 かたちの詩学 II』読解 #1
●チューター:岡崎裕子氏
● 日時:2011年8月27日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
「太陽」「擬態」「樹木」など様々なモチーフのデザインを解体し、それぞれの「かたち」の起源をさぐるなかで領域を跨いだ世界の関係性が見えてきます。向井周太郎氏と同様にウルム造形大学に関わられた杉浦康平氏が松岡正剛氏と共に編集出版された、『世界のグラフィックデザイン第1巻 ビジュアルコミュニケーション』(講談社刊) と通底する元型があります。(本書巻末図像)この、元型を向井氏はどのように紡ぎ出されてきたか、その思考の流れを辿りながら、そこから学びとれることをどのように生かすのか、現代の社会で喪われつつある「生の原像」をとりもどすために何ができるのかを考えていけたらと思います。

【第369回・第370回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎著『生とデザイン -かたちの詩学1-』読解 #1,2
●チューター:能勢 遊神
● #2 - 日時:2011年7月23日(土曜日)23時30~無料
※能勢伊勢雄の予定があり、最終土曜日ではないですのでご注意ください!!!
● #1 - 日時:2011年6月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】#1
『身振り』という言葉の成り立ちから始まり、モダンデザインの問題、バウハウスの運動など…。過去から現代までを経て<生とデザイン>の問題とは。『基礎デザイン学』が教えるデザインの意味と可能性をあらためて考えないわけにはいかない。向井氏自身が実践した漢字を用いたコンクリート・ポエトリーも紹介しつつ様々な問題を考えればと思います。

【チューターメッセージ】#2
前回の遊会では主に『生とデザイン -かたちの詩学1-』の全体の構造を紹介しました。そのため本の内容を飛ばし飛ばしで進行しました。今回の続編では前回の遊会でまだ読み解けていない部分と、特に深めたい箇所に焦点を当て進行していきたいと思います。過去から現代までを経て解説される<生>と<デザイン>の関係を読み解き、『基礎デザイン学』が教えるデザインの意味と可能性をあらためて考え、自分達は表現をする上で次に何ができるのか?何をしていくのか?など思考の足がかりにしければと思います。

【第368回 岡山遊会】

テーマ:向井周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』後半読解 #2
●チューター:森 美樹氏
●日時:2011年5月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
先月の前半に引き続き、残りの後半部分(p.237~)を読んでいきます。
前半部分では、向井氏の散りばめた語群(星々)を追っていきながら、天体に拡がる星々(コンステレーション)を見ていきました。後半では変容、環境、価値、質、富、近代化、文明、情報、生、経済などをキーワードにしながら残りの語群(星々)を見ていきたいと思います。
それは、今生きているわたしたちにとっての問題であり、向井氏から未来にむけてのメッセージでもあります。そして、向井氏の考えるデザインとは。天体に拡がった星々が、わたしたちの足下に落ちて(戻って)くるような感覚で、残りの後半部分を読んでいけたらと思います。

【第367回 岡山遊会】

テーマ:『東日本大震災・福島第一原発事故〜Sympathy_For_Genshiryoku~原子力を憐れむ歌』
●チューター:西谷 勝彦氏
●日時:2011年4月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

向井周太郎氏の『デザイン学 思索のコンステレーション』読解の途中ですが、急遽、東日本大震災そして福島第一原発事故を受けて、原発の問題を「岡山遊会」で取りあげてみたいと思います。向井氏の『デザイン学』で語られたモデルネとモダニズムの違いも明らかにしていきましょう。我が国のモデルネを私たちの内なるビジョンとしていかに展開できるかが、今、問われています。小冊子『写真家山崎治雄の写した岡山』をお持ちの方は遊会当日持参してください。(お持ちでない方は遊会会場でお渡しいたします。)チューターはサブカルチャーにも博識な西谷勝彦氏が担当します。色々なサブカル・メタファーも用い、幅広く今日の「原発」問題を解りやすく展開します。

【チューターメッセージ】
今なお予断を許さず、深刻な状態にある福島第一原子力発電所について、何故こうなのか?何を願うべきなのか?。国家の機能と企業の社会的責任、緊急時とは何か?。VSモグネチュードン、シーモンス、御大ゴジラ、そして飛鳥了。たった一機のヘリコプターから霧散した冷却水。がんばれトーデン!がんばれ防衛軍!がんばれ俺たちの被災者・避難者・被害者たち。報道と情報公開の遠近法。「だいじょうぶです」と言う、お前は本当に大丈夫なのか?。2012年。アルカイック・リバイバル。節電とぼく。映画「K19」。GE社マーク1@'70年代。RCサクセション「サマータイムブルース」、『危険な話』。晴れの国・岡山に原発は無い。等々、思いを寄せながら話し合いたいと考えます。4月の遊会当日には、事態が収束に向かっていることを祈りつつ。

【第366回 岡山遊会】

テーマ:向井周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』後半読解 #1
●チューター:森 美樹氏
●日時:2011年3月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
先月の前半に引き続き、残りの後半部分(p.237~)を読んでいきます。
前半部分では、向井氏の散りばめた語群(星々)を追っていきながら、天体に拡がる星々(コンステレーション)を見ていきました。
後半では変容、環境、価値、質、富、近代化、文明、情報、生、経済などをキーワードにしながら残りの語群(星々)を見ていきたいと思います。
それは、今生きているわたしたちにとっての問題であり、向井氏から未来にむけてのメッセージでもあります。
そして、向井氏の考えるデザインとは。
天体に拡がった星々が、わたしたちの足下に落ちて(戻って)くるような感覚で、残りの後半部分を読んでいけたらと思います。

【第364回・第365回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』前半読解
●チューター:丸山希世実氏
●日時:2011年1月29日/2月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
New German Bauhausと呼ばれたドイツのウルム造形大学でデザイン・芸術を学び後にフェローを務め、武蔵野美術大学の基礎デザイン学科の設立において創造のために本当に必要な教育の基盤を提示された向井周太郎氏の著書を扱います。今月は本書前半部分(P235)までについて皆さんと考えていきます。後半は来月、ゲーテ色彩論を大事にしながらガラスと向き合うガラス作家・森美樹氏が担当しますので、併せてご参加ください。本書では「デザイン」とタイトルにありますが、メディアに氾濫し大量消費されるデザインの話ではありません。世界に向き合うと同時に自己と向き合いながら「ものづくり」を続けていく人、世界認識についての思考を続ける人などに必要な書籍です。向井氏が基本概念としてコンステレーション(星座・事象の布置・群化の情景)を扱い、本書は構成されています。その構造は、能勢伊勢雄が『遊図』で展開したものと同一です。領域を超えて人間の認識・思考・精神と自然の法則・原型を見つめながら世界の全体像を暴く、そこに拡がるのは細部の多層な連関で星座のようです。遠く離れている星と星が地球から見るとすぐ隣にあるように、向井氏の地点から外側を見てみましょう。
向井氏はデザイナー杉浦康平氏と共にウルム造形大学にかかわられた方でもあります。のちに杉浦氏が松岡正剛氏と共に創ったobject magazine『遊』第一期の誌面から漂う感覚も、向井氏に共通するものである気がします。
また私が能勢より以前から薦められていたゲーテも、本書の中に度々登場します。ゲーテを深く理解するには、私にはまだまだ人生経験や体験が足りませんが、向井氏は分かり易くゲーテの詩・色彩論・植物学・自然哲学について扱われているのも嬉しく読んでいます。
私からは本書の概説と、自分にとって重要な「遊学的」「ゲーテ的」「Phenomena的(能勢の教えと共に写真を通じて見えてきたもの)」であると感じたものをお話しつつ、語り合っていけたらと思います。

2010年

【第362回,第363回 岡山遊会】

●テーマ:セルジュ・ティスロン『明るい部屋の謎』読解
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2010年 11月27日 & 12月25日(土)23:30〜 ●場所:PEPPER LAND

「知覚は、視覚器官によって「撮影」され、ついで脳において「現像」される。」と語るセルジュ・ティスロンはG・D=ユベルマンとならび現代最高水準の写真・美術評論を展開している評論家です。その評論は精神分析学のメラニー・クラインやドナルド・ウィニコット派の対象関係論やムネモシュネの図像比較社会学に裏打ちされています。「撮影」から「現像」までをも含めた"写真を「創る」ことの全体の意味"がティスロンにより明らかにされ、バルドの写真論を拡張することが可能となります。写真に取り組む人を含め、あらゆる表現者に必聴の「遊会」です。チューターは若手写真家団:Phenomenaのメンバー・岡茂穀氏が務めます。

【チューターメッセージ】
これまで『映像の修辞学』、『明るい部屋』と2回にわたりこの遊会でみてきたロラン・バルドの写真論。写真はコードのないメッセージであるというところか ら始まり、「死んだ母の写真」を巡り「プンクトゥム」を考えることでより個人的な領域にまで踏み込み、「それは、かつて、あった」という写真の本質を浮か び上がらせてきた。彼の写真論は、今日写真というものを考えるときに欠かすことの出来ないものである。しかしながら遊会でも指摘があったように、写真家で はないバルドは、プリントとしての写真を分析しただけで、撮影する側の視点が欠けているのではないか?という問題がある。写真を問題にする上で、撮影、現 像という写真からは切り離すことの出来ない行為を語らずして写真を語りつくしたというわけにはいかない。今回はセルジュ・ティスロンの『明るい部屋の謎』 をテキストに、撮影者の視点を踏まえて再びバルドの写真論を検討していきます。

【岡山特別遊会】

●テーマ:霊的祝祷劇としての「能」
●チューター:安田 登氏
●日時:2010年11月16日(火曜日)20時30〜
●料金: 1,000- ●場所:PEPPER LAND

【チューターメッセージ】
「神懸り」と「屈辱」の芸能として始まった日本の芸能は、後代のあらゆる芸能に、この二種の種を植えつける。その種がもっとも美しく花開いたのが能楽である。美しき懸りによって祖霊を招き、屈辱の美しきメタファーによって常態の認識を覆す。能の構造や、それによって引き起こされる意識状態にも触れながら、さまざまなお話をしていくつもりです。

【第361回 岡山遊会】

●テーマ:ゲルハルト・リヒター『写真論/絵画論』読解
●チューター:森美樹氏
●日時:2010年 10月30日(土)23:30〜 ●場所:PEPPER LAND

「現代最高の画家」と形容されるゲルハルト・リヒター。終りのない行列が続き、カルト的崇拝に近い人気に支えられたニューヨーク近代美術館でのリヒターの展覧会。これらのエピソードが伝えるリヒターの成功に対して、自らは「多くの人は絵画の終焉をみに来たんだよ。過ぎ去る前の最後の輝きだ。」と語り、写真により殺戮された"絵画"の脆弱さは"絵画"の外部に存在した(する)イリュージョンは現代において再興可能なのかを問う。"絵画"の死を強く意識したリヒターの問題意識を辿りながら、絵画のイリュージョンとは何かを見極めることにより、絵画を駆逐したはずの写真が、果たして、イリュージョンに依拠、もしくはイリュージョンを生み出していないか?を真剣に問いかけて見る必要がある。写真や絵画に取り組む人、そしてあらゆるアーチスト、表現者には必聴の「遊会」です。チューターは若手写真家団:Phenomenaのメンバーでもあり、ガラス作家の森美樹氏が務めます。

【チューターメッセージ】
2005年、日本で初めて回顧展が開かれ、そこで私は初めてリヒターの作品と出会いました。世界最高峰の画家と言われ、なぜか避けては通れないような存在。彼はひたすら絵画の可能性を探っています。
写真が登場して以来、それまでの絵画の役目は終わってしまいました。そのなかで、絵画の不可能性/可能性を求める試み。 その問題意識は一貫して写真性と光をめぐっています。写真性と光は絵画とどのように関わりあうのか。また、互いの存在を揺れ動かすのか。「作品を作るのではなく、それが生じるようにさせる」という彼の言葉。それは写真、絵画というジャンルに留まらず、現代において制作、表現することへも繋がっているように思います。
そういった彼の言葉や仕事を見ていきながら、これまでの写真論とは、また少し違う位置からの写真論を考えていけたらと思います。

【第360回 岡山遊会】

●テーマ:ロラン・バルト『映像の修辞学』読解
●チューター:柴田聖子氏
●日時:2010年 9月25日(土)23:30〜

前回の岡山遊会で取りあげた『明るい部屋』でも語られた中心命題、「写真だけが、コードのないメッセージである」が書かれたバルド写真論の中核になるテキスト「写真のメッセージ」に触れていただきます。そして、「映画について」では、ルイス・ブニュエルの映画『皆殺しの天使』を介して作品の"意味の宙吊り"を考えていきたいと思います。前回の遊会を受けて、バルドの写真論の原点をなす『映像の修辞学』を若手写真家集団Phenomenaのメンバーである柴田聖子氏が撮影者の「撮る」という行為(バルドに不足している)を交えて読み解きます!!!

【チューターメッセージ】
前回・前々回のロラン・バルト『明るい部屋』読解では、個人の心情や体験を抱えたまま追っていく写真論、写真の核心に触れ、結末とともにその過程に独特の感触を体験しました。少しさかのぼった時期に書かれた『映像の修辞学』では、広告・報道写真、映画と幅広く「映像」の持つ記号、メッセージを読み取り、構造を示していきます。そこにあるバルト独自の視点と魅力を感じながら、見ていけたらと思います。

【第359回 岡山遊会】

●テーマ:ロラン・バルト『明るい部屋写真についての覚書』読解#2
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2010年8月28日(土曜日)23時30〜無料

バルドが写真を相対化する!! 前回の遊会で、おそらく不在の「母の写真」を巡って、現実の"写真"を語るバルドのエクリチュールが私たちに感動すらあたえました。そして、今回の遊会ではテキストの後半部分を読解して行きます。「母」の記憶が感触として捉えられている「写真」とは何か? 写真≒記号を超えて行く、過激で静謐な人間の感性を、バルドは「写真」を媒介に極めて明確に語っていきます。若手写真家集団Phenomenaのメンバーである片山貴文氏が読み解くロラン・バルド写真論の続編をお楽しみにしてください。永遠の謎を孕みながら写真の本質を語るロラン・バルトは要注意です!!!

【チューターメッセージ】
前回は、写真のうちにある二つの要素、「ストゥディウム」と「プンクトゥム」の共存によって、写真は、それを見る人を引きつけ、心を打ち、欲望をかきたてることができる。ということをお話ししました。ある写真の「細部」によって、写っているもの(人物像、表情、身振り、行為、等々…)に対して抱く一般関心や共感をもたらす文化的コードを越え、言語化することの出来ないものが、意識のうちに浮かび上がってくる、ということが明らかになったと思います。
今回は、前回のおさらいをした後、本書の第二部にあたるところを解説したいと思います。第一部では見出だすことの出来なかった、「写真」の本質について探っていきたいと思います。

【第358回 岡山遊会】

●テーマ:ロラン・バルト『明るい部屋写真についての覚書』読解#1
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2010年7月24日(土曜日)23時30〜無料


若手写真家集団Phenomenaのメンバーである片山貴文氏が記号論で読み解くロラン・バルドの写真論。今回とリあげます写真論はバルド最晩年の写真論であり、「写真」の意味を読み解くテキストとして現在まで多くの問題を提起しています。過去に岡山遊会で取りあげた浅田彰の『構造と力』とも関連してくる写真論ですのでぜひご参加ください。

【チューターメッセージ】
現在、私達の日常生活ではいたるところで写真を見にします。その中でふと自分を引きつける写真があると思います。それは単に、私は好き/嫌いの次元だけの問題に還元してもよいのでしょうか?ロラン・バルトの特異な視線によって、写真に対して抱く、一種特別な関心の基礎をなすもの、欲望の働きを探ってゆきたいと思います。
また本書の第二部では、ロラン・バルトの亡き母の一枚の(彼にとって唯一、確実に存在している)写真を導き手に、「写真」そのものの本質への探求が語られています。そこでは「写真」のノエマ、それはすなわち、<<それは=かつて=あった>>である、と定義されています。映画を含む他の一切の映像との本質的区別をはかりながら、「写真」の本質を引き出してゆきたいと思います。

【第357回 岡山遊会】

●テーマ:多木浩二『写真論集成』読解#4
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2010年6月26日(土曜日)23時30〜無料

60年代末、批判の矢面にされたプロボークの写真を評論を通じて擁護し、世界の写真史の中に確固たる位置を確立させた多木浩二。その写真論は現代社会の根底で進行する意識の変容過程と写真の関係を通じて擁護したものだった。今回の岡山遊会では多木の評論を通時的に編纂した『写真論集成』の後半部分の読解に入っていきます。若手写真家集団Phenomenaのメンバーである藤原奈津江氏が見事にチューターメッセージにピックアップしているような視点が、ベンヤミンの研究者でもある多木写真論を物語ります。これまで岡山遊会で取りあげてきた多木写真論の総集編になる遊会ですので楽しみにしてください。

【チューターメッセージ】
前回まで写真に何が可能かという事を軸に多木浩二の写真論の核となる部分を取り上げ、更に写真家論で実際の写真家の個々の活動を読み解いてきました。今回はいよいよ後半の完結です。
写真というメディアは現在の私たちには目新しいものではなく、溢れているばかりか私たちを形成している一部となっています。写真は事後の記録をするだけの道具ではなくそれ自体が何かを生み出すきっかけを作っています。現実で捕らえることの出来ないものを写し、見えないものが見えるようになった事で人間の知覚を変容させてきた事を著者は本の中で語っています。科学写真・医学写真・ドキュメンタリー・報道写真・ファッション写真等、すぐ思いつくだけでも現在の写真は多様化されています。その一つ一つが社会の中でどんな意味をもって、私たちに寄り添っているのか。この回ではそんな写真の誕生期から巨大化した写真メディアの崩壊、そして何度か遊会でも取り上げられたモダニズムについてをモード写真を通してもう一度皆さんと考えてみたいと思います。写真を撮る人、見る人にかかわらずたくさんの視点からの意見が聞ければいいなと思います。

【第356回 岡山遊会】

●テーマ:多木浩二『写真論集成』読解#3
●チューター:岡崎 裕子氏
●日時:2010年5月29日(土曜日)23時30〜無料

前回まで2回に渡り多木浩二『写真論集成』の第1章を徹底的に精読してきました。その理由は特に多木写真論の中核を形成している論考が集中しているためです。実際に写真を撮り、現像、プリントを作成する行為を交えながら岡山遊会で語り合うことにより、重要な示唆が多数散見できたのではないでしょうか? 今回の岡山遊会では『写真論集成』第2章に相当する、実際の写真家を取り挙げた各論に入っていきます。チューターは若手写真家集団Phenomenaのメンバー:岡崎裕子氏が務めます。

【チューターメッセージ】
多木浩二著「写真論集成」前半
3回目の今回は、写真の原点とも言えるアジェやザンダー、マン・レイ、エヴァンズ…などの著名な写真家たちを取りあげます。これらの写真家たちを多木氏は、どのような視線で眺めているのかを読み解いて行きたいと思います。4ヵ月越しという長きにわたりお付き合い頂きました皆様、もう一度だけお付き合い下さい!

【第355回 岡山遊会】

●テーマ:「写真について」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年4月24日(土曜日)23時30〜無料

今回の遊会は読解途中の『写真論集成』を一時お休みして、「敦賀遊会」の主催者である伊吹圭弘氏をチューターに迎えて"写真"をテーマに語って頂きます。「敦賀遊会」ではこの間、"写真"をテーマにした遊会が連続して4回実施されています。また、岡山でも若手写真家集団Phenomenaのメンバーも写真制作に欠かせない写真論書籍を遊会で読解しています。期せずして、この両「遊会」がテーマに取りあげた、未だに未知のモノである"写真"を巡って語り合えれば幸いです。

【チューターメッセージ】
写真は選択の芸術だ、という言い方がある。果たして、写真は「現実の正確な再現」なのだろうか。(今橋映子)能勢さん指導の写真家集団Phenomenaの基にある山崎治雄氏の写真は、1928年頃(20歳)から始まったようです。そして山崎さんは「記録」を撮り続けました。今我々が見る写真は「記憶」になるだけなのでしょうか。「報道写真」は1928年に成立したと言われます。これは、同時多発的に世界で起こりました。証言、証拠、記録として、「事実」を写し込む役割を果たした写真は、世界を変えてきました。しかし、写真の置かれる場所で編集が繰り返されています。『フォトリテラシー』を持って写真を読み解く必要があります。意図された編集のなかでも、一枚の写真の中に写し込まれた本質を読み解ける写真もあります。「報道か、アートか」という問いも続いています。「写真」が成熟してきた過程を追いながら「報道写真」について考えたいと思います。

【第353回-354回 岡山遊会】

●テーマ:多木浩二『写真論集成』読解#1-2
●チューター:岡崎裕子氏
●日時:2010年2月27日 & 3月27日(土曜日)23時30〜無料

今回のテーマは現代の写真論のベースをなしたワルター・ベンヤミンの研究でも名高い多木浩二氏が各誌に発表した『写真論集成』を取りあげます。これまでの「岡山遊会」でも取りあげたベンヤミンと、若手写真家集団Phenomenaの教程でも重要な写真論に位置づけている「「表現」のラディカリスムはどこへ行く。」の著者である多木浩二氏の写真論は現代思想の記号論をベースにした評論であり、現在一般に流布している飯沢耕太郎氏の写真論を遥かに超えている。今回の遊会ではプロヴォークの時期を除いては写真界に属さなかったと自ら語る多木浩二の写真論をテキストに、「岡山遊会」で『構造と力』などを読み込んできた経験を基にして、いよいよ彼の『写真論集成』を前後2回に分けて挑戦します。前半担当チューターはPhenomenaメンバー:岡崎裕子氏です。

【チューターメッセージ】
今回は多木浩二の「写真論集成」前半部分を読みといてゆきます。写真に何が可能なのか?写真を構造する「まなざし」とは?アジェやザンダーなどの写真家たちの「まなざし」から読み取る、彼等と彼等と世界、そして写真との関係とは?この世に生きている限り誰もが持つ「まなざし」の重要性について、本書を読み進めながら考えていけたらと思います。

【第352回 岡山遊会】

●テーマ:ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』読解
●チューター:能勢 遊神
●日時:2010年1月30日(土曜日)23時30〜無料

若手写真家集団Phenomenaと連動した遊会シリーズで取り挙げた『写真小史』の背景を深めた「複製時代の芸術作品」の読解です。チューターメッセージにもあるように「写真」そして、「映画」が誕生したことが社会構造と深くかかわり"芸術"の授受の有り様の中に、無意識化で進行する意識の変容をこれほど明らかにしたテキストはありません。「写真」に係わる者は「写真」という表現形態が何かを知り、音楽やアートに係わる者にとっては音楽やアートの表現形式を介して社会をどのように変革可能かを知るうえでの必読のテキストです。

【チューターメッセージ】
Phenomenaの遊会シリーズ4回目は、ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』です。この遊会シリーズの1回目『写真小史』と同じ作者ベンヤミンの本です。写真というものが現れてから以後の芸術に起きた『アウラ(一回性)の崩壊』。その後、映画という影像の制作法に着目し、写真というモノが現れる以前の芸術から、その後の芸術を様々な視点から見て、現代での写真と影像の可能性、表現の方法など考えていければ、と思います。

2009年

【第351回 岡山遊会】

●テーマ:浅田彰『構造と力』解読
●チューター:丸山 希世実氏
●日時:2009年12月26日(土曜日)23時30〜無料

【チューターメッセージ】
能勢伊勢雄氏の『構造と力』を開くと、蛍光マーカーによる線引きが消えかかっている。氏の「まさかまた読むなんて思ってもみなかった」という言葉通り、今更で懐かしささえあるのだろう。Phenomenaにおいて、ヨーロッパ・日本におけるモダニズムを書籍・写真を通じて“近代的自我”の表象を目の当たりにした。ピクトリアリズムから近代写真への変遷は、写真技術習得から主題を持つ写真への移行、まさにPhenomenaそのものであった。知識としてだけでなく、自身の中で近代的自我・モダニズム、歴史を再び体験することが、作家として、そして言葉を扱う上で欠かせないのではないか。そして現代の大前提であるポスト・モダンを捉え直す機会として『構造と力』を読み解いてゆく。Phenomena書籍読解シリーズ第3弾です。単なる偶然でしょうが、浅田氏の「ぼくは時代の感性を信じている」というスタイルは能勢氏そのものであるようで、妙な親近感を感じてしまいます。是非とも一読の上、ご参加ください。能勢伊勢雄氏の『構造と力』を開くと、蛍光マーカーによる線引きが消えかかっている。氏の「まさかまた読むなんて思ってもみなかった」という言葉通り、今更で懐かしささえあるのだろう。Phenomenaにおいて、ヨーロッパ・日本におけるモダニズムを書籍・写真を通じて“近代的自我”の表象を目の当たりにした。ピクトリアリズムから近代写真への変遷は、写真技術習得から主題を持つ写真への移行、まさにPhenomenaそのものであった。知識としてだけでなく、自身の中で近代的自我・モダニズム、歴史を再び体験することが、作家として、そして言葉を扱う上で欠かせないのではないか。そして現代の大前提であるポスト・モダンを捉え直す機会として『構造と力』を読み解いてゆく。Phenomena書籍読解シリーズ第3弾です。単なる偶然でしょうが、浅田氏の「ぼくは時代の感性を信じている」というスタイルは能勢氏そのものであるようで、妙な親近感を感じてしまいます。是非とも一読の上、ご参加ください。

【第350回 岡山遊会】

●テーマ:スーザン・ソンタグ『写真論』解読
●チューター:柴田 聖子氏
●日時:2009年11月28日(土曜日)23時30〜無料

一流の評論家スーザン・ソンタグが『New York review of books』に連載した『写真論』を今回の岡山遊会でとりあげます。
近代の意識を形成した1人に数えられるマルクスが、彼の思想の根底を組み立てるために問題にしたフォイエルバッファとバルザックの視線が写真の持つ特質であることを指摘したソンタグの『写真論』。
それは、「写真について書くことは、世界について書くことだ」とソンタグの言葉が語るように、現在の私たちの"意識"を形成して来たモダニズムに迫ります。
チューターは新聞記者であり、若手写真家集団「Phenomena」のメンバーである柴田聖子氏が担当します。

【チューターメッセージ】
写真を通じて世界を知る時代。写真は現実の経験を補足したり、ものの見方を変化させる手段でもあります。
ソンタグ「写真論」では、各時代の写真家の取り組みとともに、写真の持つ独特の働きが語られています。
身の回りにあふれる写真映像を注意深く見直すきっかけとして読み、意味を考えていけたらと思います。

【第349回 岡山遊会】

●テーマ:『写真小史』解読
●チューター:岡 茂穀氏
●日時:2009年10月31日(土曜日)23時30〜無料

約1年前に発足した、若手写真家集団「Phenomena」において、写真技術があるまとまりを見せるなか、技術の習得と平行して写真を表現するための必要な基礎知識を併せてマスターして行く写真論シリーズの始まりです。現在、映画評論に次いで多いと言われている「写真」論に切り込んで行きます。「写真」が抱えた問題を通じて私たちは今日まで何を見てきたかを辿っていきます。そこには、視覚芸術だけの問題に止まらない、音楽や文学も含んだ、「近代」の意識の問題が浮かび上がっています。「Phenomena」のメンバー・岡茂穀氏がチューターを務めます。

【チューターメッセージ】
今回から何回か続く写真シリーズの第一回目はベンヤミンの『写真小史』。歴史を知らないと現在も未来も語れないということで写真の誕生から1930年頃までの歴史を通して、写真の登場によって起こったベンヤミンがいうとこの「アウラの崩壊」という芸術の転換期をみながら写真の表現の可能性を考えていけたらいいなあと思います。
僕はカメラも一年前まで買ったこともなく(「写るんです」すらも!)もちろん写真の歴史に詳しいわけでもベンヤミンに詳しいわけでもないのでみなさんと話しながら考えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。写真以外の芸術の分野にも通じるところがあると思うので写真に詳しくない人も気楽にどうぞ。

【第348回 岡山遊会】

●テーマ:「視覚」美術史
●チューター:橋本 こずえ氏
●日時:2009年9月19日(土曜日)23時30〜無料

今月の遊会チューターは塩江美術館学芸員の橋本こずえ氏です。「四国遊会」で2回連続の美術館学のチューターを担当した橋本さんが、いよいよ「岡山遊会」への登場です。現在の仕事を通じて"視覚"芸術としての美術論を展開して頂きます。いつもの「遊会」参加者のみならず、写真とも直接かかわるテーマですので、「Phenomena」メンバーも是非参加してください。

【チューターメッセージ】
現在私たちの周りに、情報は氾濫しています。美術館に展覧会を見に行くとき、私達は、そこで何が展示されているのか、あらかじめ知っていることが当たり前になっています。その情報には、写真などの映像も含まれています。「百聞は一見にしかず」と言いますが、この「一見」は、単に鑑賞することではなく、物事すべてを五感で体感することを意味しています。「視覚」の分野で大きく発展してきた美術について分析します。

【第347回 岡山遊会】

●テーマ:Phenomena
●チューター:丸山希世実
●日時:2009年8月22日(土曜日)23時30分〜

※開催日が最終土曜日(第5土曜)ではなく、第4土曜日に変更されています。ご注意ください!!

かつて岡山の写真界が日本の写真を動かした時代があったことをご存知でしょうか?「中国写真作家集団」という写真家集団の中心人物、石津良介が写真誌『カメラ』(アルス刊)の編集長となり、土門拳をはじめとする写真家を世に送り出した。'40年代頃の話である。上京した石津氏の後を引き継いだ写真家・山崎治雄氏が緑川洋一、中村昭夫、人見文男氏を育てたことは有名である。その山崎治雄氏に写真を習った能勢が、デジタルカメラが主流になる現代の写真界に対し、適正に処理された銀塩プリント写真の持つ表現力を次世代に残そうとして立ち上げた若手写真家集団に「Phenomena」があります。今回の『岡山遊会』はそこで1年間レクチャーを続けて来た概要を明かす「遊会」です。フェノメナ事務局を務める丸山希世実氏がチューターを担当します。写真に興味を持っている方、「写真とは何か?」を考えている人々にはお勧めです。

【チューターメッセージ】
「写真は自由である、何を撮っても構わない。それぞれの感覚には干渉しない」「写真科学理論を理解し、印画紙を介してしか現出しない“写真的世界”こそ写真である」昨年8月、能勢伊勢雄写真塾・写真作家集団として「Phenomena(フェノメナ)」が立ち上がった。月2回の例会の中で、基礎概念としての露出・ガンマ特性・感材の組成・カメラの機構から、構図と相似律概念・ゲーテ色彩論・レンブラント光とフェルメール光から考える照明・プラトン立体による対称の把握といった実践的感覚基盤、理論を応用したビジュアライゼーション・ゾーンシステム・薬品調合(水酸化ナトリウム、青酸カリ!?)、そして写真を知る為の写真論としての風景論・内包された事件・魔術性・アウラ・エーテル…、が語られた。写真素人であった20〜30代の8名のメンバーがいつの間にやら全員単体露出計とライカを手に、フィルムを皿現像しバライタを焼き始めた。1年間の講義・実習を経て感じる意識の変化・世界の見方、半年ほどの各自の実践の中でそれぞれが「写真と会話する」ことにより、おのおのが自分の写真の中に何かがPhenomena(現象・現出)した“写真的世界”を見出し始めている。今回の岡山遊会では、#25Phenomena例会と兼ね開催させていただきます。Phenomenaの1年間の記憶とあわせ能勢師匠が語った内容、Phenomenaを通して見えてきた自然観、世界が秘めている大いなる"なぞなぞ"への意識などPhenomena事務局・丸山希世実がメンバーを代表してチューターとして語らせていただきますが、Phenomena全員参加致しますので一人ひとりの口から感覚更新の体験が語られる会となると思います。
【Phenomenaメンバー】能勢伊勢雄(師匠)、岡崎裕子、岡茂毅、柴田聖子、片山貴文、能勢遊神、藤原奈津江、森美樹、丸山希世実(事務局)

【第346回 岡山遊会】

●テーマ:私にとっての法華経
●チューター:藤原 保之氏
●日時:2009年7月25日(土曜日)20時30〜無料

今月のチューターには、我が国のオルタナティブ・ミュージック・シーンに衝撃を与えたバンド、「黒色エレジー」のDr.HARAFUJI(藤原保之)氏が担当します!!!! 彼には音楽活動の精神的支柱に宗教活動を併存させたことの理由や、自らの体験に基づいたゴシック・サイケバンドと「法華経」の秘密などを話していただく予定です。

【チューターメッセージ】
このたび「私にとっての法華経」をテーマにチューターをさせていただく藤原保之と申します。現在43歳です。昭和62年に創価学会に入会して今年で22年になります。音楽活動をしていた関係で平成元年から東京の中野に17年間住んでおりました。その間、多くの方々にお世話になり、様々な勉強をさせていただきました。現在は実家の倉敷で、母と二人で暮しております。又、地元の創価学会の一壮年部員として活動しております。当日は、私の都合で時間を早めていただき大変申し訳ありませんが、ご都合がよろしければ、是非ご参加下さい。よろしくお願い致します。

【第345回 岡山遊会】

●テーマ:多読術〜僕の場合:COFFEE&CIGARETS&BOOKS〜
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2009年6月27日(土曜日)23時30〜無料

チューターの片山君はバンド活動の他に、私が写真を教えている若手写真家集団『Phenomena』のメンバーでもある。彼に接して強く感じることだが、実直な性格と不器用なまでのひた向きさだ。彼のプレイするテクノを聴くたびに、真剣に数多くのCD、レコードを聴いていることが良く解る。音楽に向かう姿勢と同様の姿勢が写真に対しても現れている。『Phenomena』でもその姿勢は一貫している。「写真」を表現の手段として使うしかない、写真家にとっての必要な基本を彼は着実に体得していっている。残るは「世界」をどのように理解するかだ!!アーティストの眼を造り上げる「遊学」の初チューターを祝いたい。遊会の案内文にしては、珍しく私的なことを書いてしまった…。

【チューターメッセージ】今年4月、福岡県太宰府にて伊勢雄さんの計らいにより、松岡正剛氏と実際にお話が出来る機会がありました。その事がきっかけで、松岡氏著『多読術』という一冊の本を手にする事となりました。今回はその『多読術』をテーマに、皆さんの読書観も交えながら、日頃の読書方法についてお話をしたいと思います。それと僕自身が思う所、『多読』≒『多聴』についてのお話も少し出来たらと思っています。

【第344回 岡山遊会】

●テーマ:腹ぺこ!特撮ラブコメディの謎
●チューター:MOLMO・PLUG
●日時:2009年5月30日(土曜日)
 23時30〜無料

POPな要素も持ち合わせたテクノサウンドを背景にGONG的な物語を展開するMOLMO・PLUG。彼・彼女らを招いて、テクノPOPに仮託されて歌われた感覚的幻視の内容を語り明かす遊会です。それはテクノの歴史が持っている異教的な靈性が共生する新たなリアリティにふれることでもあります。MOLMO・PLUGが考えて来たテクノの本質に今回、是非触れて見てください。

【チューターメッセージ】
モルモちゃんとプラグマンによるMOLMO・PLUGがチューターをつとめます。MOLMO・PLUGのキャッチコピー「腹ぺこ!特撮ラブコメディ」の謎に迫ります。ライブの体験談、楽曲製作過程、影響を受けたアーティストは勿論、宇宙人を名乗るようになった経緯、食物や植物が主体の曲、4コママンガを書く理由、アニメ製作、今後のMOLMO・PLUGについて触れます。

【第343回 岡山遊会】

●テーマ:ガラスのはなし
●チューター:森美樹氏
●日時:2009年4月11日(土曜日)23時30〜無料
※開催日が変更になっていますのでご注意ください!!!

岡山の若手写真家集団『PHENOMENA』にも所属するガラス工芸作家の森美樹氏にカメラに使用されているレンズも含め「ガラスとは何か?」について語って頂きます。昨年のI氏賞選考作家にも選出されたガラス工芸作家としても有名な森氏が、自らの経験をもとに、ガラスの性質と神秘について語って頂きます。

【チューターメッセージ】
みなさんが普段目にされているガラス、わたしのそばにあるガラスのお話をしたいと思います。

【第342回 岡山遊会】

●テーマ:「西成区と私」
●チューター:尾崎伸行氏
●日時:2009年3月28日(土曜日)23時30〜無料。

昨年の「岡山遊会」では神靈幾何学として惟神神道界をとりあげた尾崎氏が、なんと、今年の「遊会」テーマに選んだのは、まさに人間の地上的な靈的姿です。'70年万博時に建設労働者を集め、万博が修了すると共に棄民された人々が住む、通称"ドヤ街"の中に神靈幾何学を経過した氏の魂の共振を感じる内容が展開されます。靈的魂とは何か? その姿はどのように地上化するのか? 尾崎氏が実体験を通じて語り起こす今月の遊会は必聴です!!!

【チューターからのメッセージ】鬱病で困っていた私に転機が訪れました。仕事で叱られた帰り、大阪市西成区の新今宮というJRの駅で下車してみました。すると、どうでしょう、いろんな私を助けてくださる、うまい居酒屋、ホルモン屋がありました。「COCOROOM」というカフェで詩の朗読を月1回する中で少しずつ調子を取り戻す月々。「世回り」という路上生活者へのおにぎり配布など、やや元気を取り戻した私は、西成のこわいとこも含めて"西成"の話をしたいと思います。

【第341回 岡山遊会】

●テーマ:「'80年代初頭の四国アンダーグラウンドシーン」
●チューター:堀地 浩氏+対話:能勢伊勢雄
●日時:2009年2月28日(土曜日)23時30〜無料。

現在のアート、音楽シーンをアンダーグラウンド・カルチャーと結びつけるメデイアレイピスト・宇川直宏氏の高校時代の精神的な支柱になったことで有名な、四国アンダーグラウンド・カルチャーのドンこと堀地浩氏。その彼をチューターに迎え、'80年代バンドブーム前夜に四国でイベンターとして活躍した経験から発想した音楽のスタンスを通じて、自らが体験してきたことをベースに語っていただきます。四国で一番のファッション・セレクトショップ「FUZZ」(Tel.087-832-4801)のオーナーとして、また自らが率いる新感覚ポストパンク・ガレージバンド「モンド・ダイヤモンド」の首謀者としての体験から、なにかにつけて"モードの本質"から外れてしまう日本人的感覚にまで話しの内容が拡がればと思います。

【第340回 岡山遊会】

●テーマ:「真崎守を誰が読んだか」
●チューター:中野真吾氏
●日時:2009年1月31日(土曜日)23時30〜無料。

大学紛争(闘争)当時に『週間漫画アクション』に連載された真崎守の『共犯幻想』が提示した問題は今日でも色褪せていない。この劇画を大学生当時から注目し、論考も発表している中野真吾氏をチューターに迎えた。音楽やアートを問わずあらゆる表現者に向けてのテーマです。【チューターからのメッセージ】60年代の終盤から80年代の序盤にかけて強烈な磁力を放散し、時代の場を歪ませていた漫画家、真崎守。その姿は、一切の同行者を持たない単独の斬り込み隊のようでもあり、語り続けながらも歩みを止めない導師のようでもあった。今、彼は何の作品も発表せず、書店の漫画売り場にも、彼の本は一冊も並んでいない。それはかつての黙契「言いたい事があるのなら言え。ないのなら黙っていろ」に従っているようでもあり、場が消滅してしまえばどんな磁力も解消されてしまうだけなのだと示しているようでもある。かつて真崎守を読んだ人間の一人として、主に『死春記』、『共犯幻想』を中心に、真崎守について語っていった。

【敦賀遊会】Back Number

●毎月、第2土曜日、13時から。 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

2010年より敦賀遊会の会場を変更しました。(要注意!!)
新会場は「GReem カフェ茶屋 珈夢」で行います。
●GReem カフェ茶屋 珈夢
福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
http://www.greem.co.jp(アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)

*)敦賀遊会では、能勢伊勢雄をチューターとして招く遊会を(原則:隔月)シリーズ開催しています。

2012年

第48回 敦賀遊会

●テーマ:「未来を作ったスティーブ・ジョブズ」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2012年1月14日(土曜日)13時~
 無料(ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹自宅(福井県敦賀市新松島町6-6)「游星の間」
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
1955年2月24日に生まれ、1976年にApple Ⅰ、1984年にMacintosh、1986年にPixar、2001年にiTunes、iPod、2007年にiPhone、2010年にiPadを世に出したスティーブ・ジョブズが、10月5日に56歳で亡くなった。40年前に一般には考えもできなかったものが今の社会を動かしている。これから40年後の社会がどのようになっているのかを今考えられるだろうか。今から22世紀の社会はどのようになっているのだろうか。第二のジョブズはどんなビジョンを持っているのだろうか。今解決できていない課題を解決できる技術ができている保証はないが、希望を持っていたい。ジョブズを通して、3.11以降の未来に向かうイノベーションを話し合いたいと思います。

2011年

第47回 敦賀遊会

●テーマ:「病について」●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2011年9月10日(土曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
病老死は、恐れられてきた。分からなさへの恐れがある。自身に起こっていることも
分からない怖さがある。コレラの原因が細菌であることが分かった瞬間、治療方法が
なくても患者が減っていったということもある。そして衛生の保持、身体中の異物へ
の対抗、薬物による延命により急激な人口増加をもたらした。「正常」と「異常」と
に分けられるとすれば、病はバランスを崩した正常ではないか。そして、バランスを
崩したところから自身を感じる場合がある。体温にしても、共同体での平均値やその
標準偏差を超えたときに「異常」と診断される。感染のように、共同体の中で他者に
危害を加えるあるいは何らかの影響をもたらすもの、自身の中の異物が「病」と扱わ
れ、異常として隔離される。今では、国家から管理という名のもとに、少し体重が増
えたくらいで区別される。気付かないものも含めて誰にもある「病」について語り合
いたいと思います。

第46回 敦賀遊会

●テーマ:「旅するということ」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2011年8月13日(日曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
移動することが旅であるならば、物理的に、空間的に移動するだけが旅ではなく、空想的に、時間的に移動する旅もある。移動することで情報が伝わり、文化が伝わり、変化を引き起こす。旅の目的は、ビジネスもあれば、巡礼もあれば、観光もある。体験する、見聞を広める、何かに出会う、などと旅行会社のコピーのようなものもある。移動せざるを得ない民族もあったし、オリエンタリズムを生み出す旅もあった。グランドジャーニーもあれば、グランドツアーもある。最近では「観光学」という講座を持つ大学もある。非日常と日常の区別も、旅の定義には収まらないだろう。元いたところ、自宅、生まれたところには帰らない、帰れない旅もある。戻らない旅に出てしまえば、日常が旅である。旅の中で生活する人たちもいれば、追い払われた人たちもいる。常に変わらず繰り返すものもあれば、変わっていく習慣もある。生まれ落ちて出立したら、もう元には戻れない、変化した自分に出会ってしまう。遊出して、未知なる世界を語り合いたいと思います。

第45回 敦賀遊会

●テーマ:「”福島”が示したこと」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2011年7月9日(日曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
ざわめきがなくならない。事故は続いている。引き金が地震だっただけにざわめきが
おさまらない。以前決めていた今回の遊会のテーマを変更して、福島の問題をもう一度継続しようと
思います。3.11以降に変わった何かについて、単純な「ハンタイ」でも、単純な「スイシン」で
もない観点で話をしたいと思います。原発は事故が起こると大変なことになるから再生可能エネルギーに変えていくべきだとか、電力需要をまかなうためには原子力発電所は必要で共生をはからなくてはなら
ない、などいった議論は、ちまたの書店に並ぶ本にも雑誌にも転がっており、テレビ
でも見られる。3.11を思想的分岐点に扱う視点も出ている。
しかし、「ハンタイ」対「スイシン」の対立意見だけでは多くのものがこぼれ落ちて
いく。ざわめく。どうしようもなくざわめく。ハイポジションからではなく、落ち着いて現
実を見て話したいと思います。

第44回 敦賀遊会

●テーマ:「生命史」
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2011年6月18日(日曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
約2年半に亘り続いてきた『渦と記憶』の遊図を巡っての解読シリーズがいよいよ最終回を迎えます。テーマは「#19生命史」を扱います。ただ、今回の「敦賀遊会」では主宰者の伊吹圭弘氏が原発の専門家でもあることから、伊吹氏との対話の形で進めてみたいと考えています。まさに現在、生起している問題から眼を背けたまま「生命史」を語ることはナンセンスでしか無いと考えるからです。まさにこのタイミングで『渦と記憶』が最終回を迎え、「#19生命史」を取りあげることは布置された恩寵のように思えます。

第43回 敦賀遊会

●テーマ:「震災から引き継ぐもの」
●チューター:伊吹 圭弘
●日時:2011年5月14日(土曜日)13時~
●場所:伊吹自宅(敦賀市新松島町)
※今回の会場は、都合で、伊吹の自宅で行います。お間違いのないよう!!
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
3.11以降、日本および世界が一変したのかもしれない。生き方も社会の在り方も変わるのかもしれない。そして、現在も未経験の現実が進行している。地続きの場所で進行している。TMI事故(1979)/チェルノブイリ事故(1986)/阪神大震災(1995)/JCO事故(1998)/チリ落盤事故(2010)など、最近の災害等は教訓とならなかったのか。「これより下には家屋を建てないこと」などと先人が記したものが残されているくらい、大昔から地震は発生し、津波も幾度となく襲ってきた。技術は経験の集積である。科学も技術も役には立たなかったのか。災害を起こさないことなどできず、自然の脅威への対処が我々の生活の対処であり、文化を、文明を作ってきたはずである。忘れてはいけないことを記録してきたはずなのに、思い出せないでいたのか。東北地方を中心に襲った津波をリアルタイムにテレビで見ていた我々はなすすべもなかった。

コミュニティのあり方、防災ではない自然への対処のしかた、政治やリーダーへの意思表示のしかた、技術のあり方、民主制のあり方、安全性の考え方、帰る場所はどこか、本当に必要なものは何なのか、・・・。専門化した社会の中で自活能力を失ってきている我々は、このままでいいのか。これまでのあらゆるプランは見直されるだろう。見方、考え方の方向が変わるだけではなく、配慮する内容が変わるはずである。そこには、リセットされるものもあるだろうが、引き継いでいくものもあるはずである。

今回の事態は我々の意識にどういった変革を与えているのか。”事故は奇跡の裏返し”であるとポール・ヴィリリオは言った。”起こりうる可能性があるものは、確率は低くても現実には必ず起こる”と柳田邦男が言う。危険として原子力発電所を停止させ、電力の不足も止む無しと覚悟できている人もいるようだ。”再生可能エネルギー”と呼ばれるものは技術的、経済的に確立でき、安全を確保できるのか。

月刊誌での特集、新聞社が写真をまとめたものも書店に並んできた。それぞれの論説はそれぞれの論理の解説であり、人ごとに感じる。もう掛け声の段階は過ぎ、多岐にわたる現実の活動が必要な段階に来ている。平穏な日常を取り戻すにはどうしたらいいのか。今ここで、未知に向かう準備として、その礎を考えたいと思います。

第42回 敦賀遊会

●テーマ:「世界創出から螺旋に向かう神聖幾何学」
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2011年4月24日(日曜日)13時~
無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
http://www.greem.co.jp/index.html(アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
方形、ラーの口、そして「レオンのレトリック」と称される背理の証明から始まる幾何学を用いた世界の解明。その根底にはエジプト数学の単元があり、この単元が神聖なる”1”と、現代数学の基盤になった”0”との相違が意味する世界創出の謎にふれてみましょう。そして、単元の分割を幾何学として思考した神聖幾何学の誕生へと向います。おそらく、私たちが知っている通念とは異なる世界観にたどり着けたらと思っています。テキストは展覧会図録『渦と記憶』を使用します。

第41回 敦賀遊会

●テーマ:「食べるということについて」
●チューター:伊吹 圭弘
●日時:2011年3月27日(日曜日)13時~
無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:伊吹自宅(敦賀市新松島町)
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

人が生きるためには、体内に入れるものとして空気も水も温度も必要ですが、「食べる」ことを止めるわけにはいきません。何気に口にする食事、空腹を満たすための食事、儀式としての食事、生命維持のための食事。団らんとしての食事。
住むところの違いによる差異があります。そして「食べる」ために、なんでもしてきた人間の歴史があります。味の追求、料理の改良、開発は果てしなく続きます。霞を食べる仙人から必要以上に無駄に食べる大食漢まで、生まれてから死ぬまで続く行為です。80年の寿命でも9万回までは食べる回数はない行為です。一旦口にすると危険を呼び込むことにもなる場合もあります。それでも毎日口に運びます。そして食物は文化も運び、変化させます。将来宇宙に飛び出すときにはどのような味を持って出て行くのでしょう。「食べる」ことの周りにある、負のエントロピーのシステムを持つ身体、食欲、究極のタブーとしてのカニバリズム、毒や薬となる食物、食物連鎖など、いろいろな視点でこの人間の基本的な活動である「食べる」ことについて語り合いたいと思います。

第40回 敦賀遊会

●テーマ:「日用品にひそむ思想」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2011年2月19日(土曜日)13時~

【チューターメッセージ】
次々と発表される身の回りの日用品は、必要があって変化しているのか、テクノロジーの応用なのか、社会が求めているのか。ものとイメージ、オリジナルとコピーが入り混じりながら差異を付けているのか、似せているのか。大量生産の安価なものを求めるのか、少量の手作り品を求めるのか。価値はどこにあるのか。意味を付けようとしているのか。選んでいるようで選ばされている日用品。消費し続ける日用品にひそむ思想を考えたいと思います。

第39回 敦賀遊会

●テーマ:「読書するということ」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2011年1月8日(土曜日)13時~

【チューターメッセージ】
昨年10月の第36回敦賀遊会は『電子メディアの潮流』というテーマでしたが、今回は、「本」を中心に据え、読書するということを考えたいと思います。紙の本か電子端末で読む電子書籍か、これから本はどうなるのかと話題が飛び交っていますが、そもそも「本」とは何なのか、読書するということはどういうことなのかを語り合いたいと思います。
「一週間」井上ひさし(新潮社)/「デフレの正体」藻谷浩介(角川oneテーマ21)/「非常階段」JOJO広重他(K&Bパブリッシャーズ)/「切りとれ、あの祈る手を」佐々木中(河出書房新社)/「デザイン学」向井周太郎(武蔵野美術大学出版局)
昨年読んで私の印象に残っている本です。たまたま印象に残ったものを挙げただけなのに、共通するものがあるような気がします。共通するものとして印象に残っているのか、世の中の流れのなかで私に残したものなのかどうなのかわかりませんが、これからも想い返すだろうとも思います。(今回の遊会のテキストではありません。)

2010年

第38回 敦賀遊会

●テーマ:「広場について」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2010年12月18日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
通路と広場。屋内と屋外。街路と店。個人と公共。演者と観客。比喩として使われる「広場」。実際に使われる「広場」。何が起こっているのか知らずに通り過ぎる人びともいる。何かに向かって集まる人々もいる。人が集まるところには、何かが始まる。何が始まるのだろうか。街の活力に力を入れて広場を解放して、何が行われているのだろうか。人が集まるだけで何かが始まり、何かが起こるのだろうか。否。そんなことを頭に置きながら、「広場」の持つ意味を考えたいと思います。
※敦賀遊会では、能勢伊勢雄が担当する遊会を(原則:隔月)で開催しています。

第37回 敦賀遊会

●テーマ:「人口論」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2010年11月13日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
人間の活動は人口数の影響が大きい。当然のように思われるが、日常生活にとって、それがどのように影響されるのかを考えてみることは少ない。経済問題、環境問題、食糧問題、エネルギー問題、・・・。これらは人口数を基本に考えられている。単に縮小、制限すれば解決するという単純なものではない。世界人口が10億人であった18世紀末にマルサスはすでに「人口論」を書いた。何が課題なのか。すでに69億人を超えている地球上で、どのように生きのびて行くのか。人間はいつまで地球上にいられるのか。限界はまだ先にあるのか。すぐそこまで来ているのか。ノアの箱舟のようなものを準備しなければならないのはいつなのか。空想的SFではなく、現実的ビジョンを語り合いたいと思います。

第36回 敦賀遊会

●テーマ:「電子メディアの潮流」
●チューター:伊吹 圭弘
●日時:2010年10月9日(土曜日)13時~

【チューターメッセージ】
電子出版についての話題が華々しい。もちろんインターネットを利用したもののことである。出版、音楽、報道・・・。メディアが増えてきている。臨界、飽和がどこにあるのか。マスからパーソナルまで発信の形態が変わり、倫理が変わり、流通が変わり、経済が変わるのか。はたまた棲み分けを探しているのか。アラン・ケイの夢が実現しつつあるのか。マクルーハンの思想がメディア化しつつあるのか。人間の感覚機能を増やしている、いや思い出しているのか。
今後のことは誰も予想はできません。巷にある観点とは違う、現時点の変化、そして変わらないものを語り合いたいと思います。

第35回 敦賀遊会

●テーマ:「ストレンジ・アトラクター→人工生命」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2010年9月11日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
アートビオトープ那須の準備とスケジュールの関係から敦賀遊会の隔月ペースが狂い申し訳なく思っています。後、3回を残すのみになりました『渦と記憶』の読解を再開したいと思います。今回とりあげます#17「ストレンジ・アトラクター→人工生命」は、人工生命誕生のプロセスの背景にストレンジ・アトラクターと呼ばれる"渦"が存在すること、そして、サンタフェ研究所で行われていた創発的再帰実験をたどりながら、一般に語られている「AI(Artificial Intelligence)」とかなり異なることを理解していただければ嬉しいです。"渦"が引き起こす不思議を語りあえればと思います。

第34回 敦賀遊会

●テーマ:「ルドルフ・シュタイナー入門篇(2)」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2010年8月14日(土曜日)15時〜

【チューターメッセージ】
前回は、ルドルフ・シュタイナーの人生を概観しました。入門篇の2回目の今回は、シュタイナーに影響を与えたブラヴァッキー夫人の思想や、神秘学の基本的な概念を見て行きます。「人性の三分説」の意味、「霊」、「魂」、「体」とは何なのか。「自我」、「アストラル体」、「エーテル体」、「物質体」とは何なのか。「7つの生命作用」、「12の感覚作用」、「12の世界観」、「7つの基本態度」とは何なのか。「魂の周期」、「6つの行」とは何なのか。そして「霊学」とは何なのか。なぜ秘儀だったのか。まだまだ入門篇ですが神秘学が実感を伴って近づいてくると思います。

第33回 敦賀遊会

●テーマ:「ルドルフ・シュタイナー入門篇」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年7月17日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
20世紀の最も重要な思想家の一人、ルドルフ・シュタイナーの思想について概観したいと思います。シュタイナーについては、子安美智子氏の紹介により日本でもシュタイナー学校として有名になり、リトミックダンス(オイリュトミー)で知られていたり、ゲーテ自然科学論の研究者として知られ、高橋巌氏による神智学、神秘学、人智学の紹介もあります。
その思想は深淵であり、近代自然科学ともオカルトとも違う人間を包括する学で、哲学や思想だけではなく自然観察を通した超感覚世界観による芸術や医学や認識論に亘ります。そんな内容を1回で終われるはずもなく、今後、不連続であっても回を重ねたいと思いますが、まず今回は、目次的に概観します。
今後、この思想に触れ、その理論と実践によって、近代科学合理主義の現代を、もうひとつの合理世界観をもって見ることになると思います。(これまでも能勢氏のチューター回で、さまざまにシュタイナーに触れる機会がありましたが、あらためて整理したいと思います。)

第32回 敦賀遊会

●テーマ:「貧困の構造」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年6月12日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
世の中に抱える問題・課題は多く、解決に向けて努力されている。しかし、その解決は進んでいないように見える。そして、問題・課題がなくなった世界も想像しにくい。果たして平和はやってくるのか、作ることができるのか。降りかかる問題、作られる問題、避けられない問題、解決しようとすると新しい課題が発生する問題、複合する複雑な問題。これらの問題・課題はどのように関係しているのか、いないのか。それならば、あらためて世にある問題・課題とはどういうものがあるのか、考えたいと思います。そのうちでも、身近な問題の根元にあると思える「貧困」の構造を探り、問題解決の方法があるのかを考えます。

第31回 敦賀遊会

●テーマ:「写真家は何を撮っているのか?」
●チューター:丸山 希世実氏
●日時:2010年5月8日(土曜日)13時〜。無料。

【第31回敦賀遊会のお知らせ】
今回の遊会は、以前、敦賀遊会で『ゲーテ色彩論〜ゲーテ的なものとは何か?〜』のテーマでチューターをしていただいた丸山希世実さんにチューターをしていただきます。伊吹がチューターを務めた4月の岡山遊会で、報道写真について話題の中心となった今橋氏の視点の欠落を通してゲーテ的視点(倫理やヒューマニズムなどで写真を考えるのではなく)で写真を語られます。丸山さんはPhenomenaという写真家集団の一員であり、比較文学研究者である今橋氏が扱う素材としての写真とは異なる、写真家からの視点での報道写真についても語られると思います。「撮影という行為の構造」とは何か。「よく見ること」「よく観察すること」というゲーテ的視点とはどういうことか。写真を撮られている方だけでなく、写真について予備知識のない方、これまでゲーテを意識していなかった方、さまざまな表現活動をされている方、表現に接する方々にもヒントになると思います。お知り合いとも一緒に、気軽にお越しください。(興味のありそうな方へのメールの転送も結構です。よろしくお願いします。)

【チューターメッセージ】
今月の敦賀遊会では先月の岡山遊会に呼応するかたちで、引き続き「写真について」の話をしたいと思います。岡山遊会では、今橋映子著『フォトリテラシー』をめぐり白熱した議論がなされましたが、私には『フォトリテラシー』自体が今橋氏の机上の空論ではないか、と感じざるを得ないものでした。また私だけでなく、Phenomena(チューターの在籍する若手写真家集団)のメンバーや師・能勢伊勢雄も同様であったようです。その感想は、決して写真を撮る側だけに偏る傲慢な意見では無いように思います。今橋氏のような‘撮影という行為の構造’を無視した論考から写真を語るのは無理ではないでしょうか。きっと氏は自分が撮った写真と向き合う経験がなかったのでしょう。写真の周辺(言語やメディアなど)から「写真」を語るのではなく、写真を撮る行為を通して見えてくる「写真」から、まず語っていきたいと思います。
前回の遊会の後、平行線の激論をどうすれば解決できたのだろうと考えていましたが、「倫理」や「ヒューマニズム」などで写真を考えるのではなく、一度「よく見ること」「よく観察すること」というゲーテのような視点へ戻ればよかったのではないか、と思い巡らせていました。ゲーテは決してものを作る側だけに必要な視点ではなく、写真を見る人・編集する人にとっても同様に考え直さなければいけないような気がします。

第30回 敦賀遊会

●テーマ:「写真について(4)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年4月10日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
伊吹がチューターを務める「写真について」の敦賀遊会の最終回です。写真は選択の芸術だ、という言い方がある。果たして、写真は「現実の正確な再現」なのだろうか。(今橋映子)「報道写真」は1928年に成立したと言われます。これは、同時多発的に世界で起こりました。証言、証拠、記録として、「事実」を写し込む役割を果たした写真は、世界を変えてきました。しかし、写真の置かれる場所で編集が繰り返されています。『フォトリテラシー』を持って写真を読み解く必要があります。意図された編集のなかでも、一枚の写真の中に写し込まれた本質を読み解ける写真もあります。「写真」が成熟してきた過程を追いながら「報道写真」について考えたいと思います。

第29回 敦賀遊会

●テーマ:「写真について(3)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年3月27日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
写真についての敦賀遊会の3回目です。ウジェーヌ・アジェ、アウグスト・ザンダー、カール・ブローフェルトやダイアン・アーバスなどの写真家。ヴェルター・ベンジャミンやスーザン・ソンタグなどの批評家。写真を語るときに必ず出てくる人々について語りたいと思います。

第28回 敦賀遊会

●テーマ:「写真について(2)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年2月13日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
写真は何を写してきたのか。1枚の写真に写り込むのは何なのか。写真はどういった役割、機能を有しているのか。作品として残された写真、家庭のアルバムに残された写真を、今見て、何を読み取るのか。ジョゼフ・ニセフォール・ニエプスが最初の写真を撮ったのが1827年。200年経っていない。つまり、我々は、約200年分しか写真を持っていない。しかし、そこには、137億年前からの記憶が写っているとも言える。写真について、2回目の敦賀遊会です。どこからでも立ち入り、遊学したいと思います。

第27回 敦賀遊会

●第27回テーマ:『渦と記憶』解読シリーズ#16「人間と自然の渦流的モルフォロギー」
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2010年1月23日(土曜日)13時〜 無料。

【チューターメッセージ】
11月の敦賀遊会のテーマ「アントロポゾフィー形態学」では物質界も含めた宇宙形成力を取りあげましたが、今回は"人間の声"を問題にします。ヨハンナ・F・ツインケの"ルフトラオト・フォルメン"で探求された音声形態学を通じて、靈性を宿す"人間の声"とは何かを話してみたいと思います。音響形態学を切り開いたエルンスト・クラドニーからハンス・イエンニの成果も考慮に入れた内容です。形態と音響にかかわる内容ですので、形態を扱うアーチストや音を表現手段とするミュージシャンは必聴です!!

2009年

第26回 敦賀遊会

●第26回テーマ:「写真について」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2009年12月12日(土曜日)13時~ 無料。

「写真は宇宙のスーパー・アートだ」というコピーがかつてありました。また、「問 題はオリジナル・プリント、あるいはフィルムそのものの中の銀粒子構造へ集中する 角度があるはずだ。それは自然学と人工自然学の重要な接点だ。」と光銀事件が語ら れました。芸術写真、報道写真、肖像写真、広告写真、風景写真・・・と、さまざまに呼ばれる 写真があります。カメラが用いられない写真もあります。そして、カメラがあってシ ャッターを切れば誰でも写真を撮ることができると言われます。どういうときにシャッターを切るのでしょうか。なぜシャッターを切るのでしょう か。写真を撮るにも、観るのにも、必要な感覚を語り合いたいと思います。まずは、写真の歴史を探り、写真論に浸ります。

第25回 敦賀遊会

●第25回テーマ:「アントロポゾフィー形態学」(チューター:能勢伊勢雄)
●チューター:能勢 伊勢雄氏
●日時:2009年11月21日(土曜日)13時〜 無料。

【チューターメッセージ】
いよいよ「アントロポゾフィー形態学」をテーマとして取り挙げます。今回の遊会は今までの『渦と記憶』シリーズの14回分を基に遊会参加者が思考し発言して頂く予定です。これらのことを通じて宇宙エーテル力がどのような作用をもたらしているのか?また、私たちは造形や音楽に於ける形成力を、どのような視点から手掛けていけば良いのかを知って頂きます。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

第24回 敦賀遊会

●第24回テーマ:「空海と密教(3)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2009年10月10日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
第18回、第22回の敦賀遊会で「空海と密教」を続けてきましたが、今回はこのシリー ズの最終回です。
密教の経典には何がどのように書いてあるのかをみながら、その意味するものが何なのかを考えてみたいと思います。そして、そこに成立する密教とはなになのかを、『反密教学』の著者、津田真一氏の言説を手掛かりに考えてみたいと思います。

第23回敦賀遊会

●毎月、第2土曜日、13時から 無料
●第23回テーマ:「西洋思弁哲学史」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2009年9月12日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
前回の遊会で宇宙論が、思弁世界に極めて漸近した状況にあることを語りました。この思弁世界がいかに成立してきたかを一望してみたいと思います。そして、その過程で誕生するスコラ哲学を分岐点として、現代のメディアの中に顕われている"悪"のシステムをKenneth Angerの『Lucifer Rising』をテキストにして解読していきます。それは、古来の神秘学から流用した具体的な祕儀プロセスを用いて、より強力に「メディアによって大衆に魔法をかける」方法へのAngerの挑戦であり、メディアの洞窟の住人である我々への警告でもあります。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

第22回 敦賀遊会

●毎月、第2土曜日、13時から(今回は、8/29の第5土曜日)無料
●第21回テーマ:「空海と密教(2)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2009年8月29日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
第18回の敦賀遊会では、空海の人生を中心として密教を考えましたが、続いて、その密教の世界に入り込んでみたいと思います。胎蔵曼荼羅/金剛界曼荼羅、大日経、金剛頂経、理趣経、即身成仏…。
インドから中国を経由して空海により持ち込まれた密教は日本密教になり、神仏習合させていく。
一神のようで多神、生の全肯定、そして即身成仏とは?
密教の本質は行にある、ということですが、空海により完成された日本密教の核心に近づいてみたいと思います。

第21回 敦賀遊会

●第21回テーマ:「思弁世界としての宇宙論」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2009年7月18日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
広大な宇宙の探求が物質的生成の探求という素粒子を問題にし宇宙論は素領域に突入していった。その過程で人類が見たモノは宇宙論は"自己の内面世界"に向き合うことであった。スコラ的とも言える"思弁"を用いて、科学的説明の現界を取り除く必要性に科学者は遭遇した。科学者が立脚している科学理論自体の限界性を問題にしなければならない事態に至ったのだ。こうして、素領域の宇宙論はやがてはオカルトコスモロジー、あるいは古代宇宙論と隣接した姿を見せ始める。今回の「遊会」ではこのような宇宙論の道程を思いきって"思弁科学"として語ってみたいと思います。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

第20回 敦賀遊会

●第20回テーマ:「忌野清志郎をめぐって」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2009年6月13日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
先月亡くなった忌野清志郎について、その日以降、それぞれのファンは、自分の”清志郎”の軌跡とともに再編集をしている。
Deepな忌野清志郎やRCのファンではなかったが、68年にRCを結成し、76年「スローバ ラード」、『シングルマン』の発売、暗黒時代を過ぎて、80年に屋根裏でのライブ、89年のTimersの活動、91年のRC活動停止、94年の「ロックンロール研究所」の設立、 01年の「不確かなメロディー」の劇場公開、06年からの癌発見、08年の完全復活祭と癌の転移というようなことは気になっていた。
葬儀式には何万人もの人が行った。よく知られたものもあまりかからないものも含めて過去のナンバーがラジオで追悼としてかかっているし、追悼号や特別号の雑誌も相次ぎ、YouTubeのカウント数も増えているし、それぞれのブログで”清志郎”や周辺への想いをつぶやき合っている。最後の新曲も6/17の発売が発表されたところなのに、それがラジオのリクエストではトップ10に入ってきているし、著書も再発売が予定されている。
そんな今、追悼でも喪失感でもなく、「忌野清志郎」から引き継ぐべきことを改めて語り合ってみたい。

第19回 敦賀遊会

●テーマ:「古神道言語旋回螺旋(言霊学)」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2009年5月9日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
3月の「敦賀遊会」では日本海洋渡来史が語る王朝国家観と産土神誕生の問題や、その後の仏教伝来によって退隠させられた産土の神々が、大政奉還を経て再びその霊的力を顕してくる裏神道史を見てきました。そこで今回は、これらの流れを受け霊的衝動を支えてきた神道言霊学の仕組みと、仏教支配下の中で生き続けてきた言霊秘儀について語ってみたいと思います。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

■場所:伊吹自宅(福井県敦賀市新松島町6-6)「游星の間」
■連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●原則として毎月、第2土曜日、13時から。無料
*)敦賀遊会では、能勢伊勢雄をチューターとして招く遊会を(原則:隔月)シリーズ開催しています。


※ 能勢が主宰しているペパーランドがリリースしたCD+BOOK JINMO『ascension spectacle』が2008年度の「文化庁芸術祭参加作品」に撰定されました。
平成20年度(第63回)文化庁芸術祭 参加作品一覧
画期的なCDです。
※ 『Ascension Spectacle』についてのインタビュー記事が、作曲者であるJINMO氏 のWeb Site『JINMO.COM』内で掲載しております。

JINMO.COM内掲載ページ
(ペパーランドでの2008年年末ライブでのプログラムからの再録です。)

※『Ascension Spectacle』(¥3,800)
※『龍の國・尾道 〜その象徴と造形』(¥2,000)
※『渦と記憶』(¥1,500)
以上3冊、敦賀遊会でもお求めいただけます。(残部少)

【九州遊会】Back Number

■連絡先:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

2012年

【第23回 九州遊会】

■日時:2012年1月14日(土)14:00〜
■テーマ:野口晴哉『整体入門』
千夜千冊#0676 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0676.html
■チューター:新部 健太郎(壷中堂 主人)
 壷中堂中国武術教室  http://kotyuten.jimdo.com/
 ブログ「線とマチエール」 http://blogs.yahoo.co.jp/iching001
■会場:Atrier Fujieda
■住所:福岡市南区平和1-21-55 ビラージュ浄水苑104
(通りに面した建物で、入口を入って左手の3階)※下記に詳細記載
■参加料:無料(ただし資料代として数百円程度必要の場合あり)
■持ち込み歓迎(懇親会時のつまみ・飲み物各自持参)
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【チューターメッセージ】
野口晴哉(のぐちはるちか)は明治四十四年生まれ。野口整体の創始者です。その思想、活動は多義にわたりますが、僕の独断をもって語るなら、その思想は「生命の自然に帰る」ということ。僕は別段、野口整体の専門家ではありません。縁あって協会に所属しているだけですが、僕自身は中国や日本の伝統武術を通して、長らく身体やその感覚について思索し、携わってきました。ですから今回の九州遊会では、そうした伝統武術や身体、若しくはその感覚をフィルターにして、野口晴哉の思想や野口整体を語ってみたいと、、、そういう試みです。(壷中堂主人 新部 健太郎)

2011年

【第22回 九州遊会】

■日時:2011年12月10日(土)
■テーマ:「超越する伝統-韓国舞踊の場所から 金梅子の仕事」
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【チューターメッセージ】今回は九州を飛び出して師走の京都へひとっ飛び…!昨年末、奈良・平城京遷都1300年祭のグランドフィナーレで魅惑のステージを披露した舞踊家・金梅子(キム・メジャ)氏と世界的パーカッショニスト・土取利行氏のセッションが今年は京都で実現します。シャーマニックなステージは必見!福岡から車で向かいます。車中で語り合う年末恒例の特別遊会です!

【第21回 九州遊会】

■日時:2011年11月26日(土)14:00~終日
■テーマ:夢野久作の『ドグラ・マグラ』(千夜千冊#400)
■場所:大分県中津市耶馬渓(田中邸) ※詳細は参加者に連絡します。
■参加費:無料。ただし食材持ち寄り(詳細は上記)。交通費等は実費。
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

半年の間、九州遊会では千夜千冊と九州をからめて遊読・共読を催してまいりました。ふりかえれば6作品、どの本もダシ本で、噛めば噛むほど旨味がしみ出し、煮込んだらより深みのある味になりそうな本ぞろいでございます。ジャンルは違いますが、裏街道をひたひたと歩く足音の聴こえてきそうな本ばかり…。そこで11月の九州遊会では場所を山の緑が色づきはじめた大分耶馬渓の田中邸に移し、「本の闇鍋」を開催したいと存じます。

いくつかお願い(お題)がありますので、よくよく熟読してご参加のほど!

<1部>九州遊会系統樹 14:00~18:00
14:00より18:00頃まで、これまでの九州遊会で取り上げた本(下記)について談義しつつ系統樹を作りますので、可能な方はそれぞれに関連しそうな本をご用意ください。本のリストでも構いません。一気に九州遊会の本棚を作るつもりで臨んでください。これまで参加されたことのない方も遠慮なくご参加ください。横やりOK歓迎。

<2部>本の闇鍋縁會 18:00~終日
夜は「本の闇鍋」を催します。参加者は下記の本からお好みの一冊、または複数冊を選び、その本に関係、連想される食材を最低でも一品、ご持参くださいますようお願いします。本に出てくる食材そのものでも構いませんし、イメージから食材を選んでいただいても構いません。その持ち寄った食材を一つの鍋で煮て、皆で食します。どんな味になるかは・・わかりません。ふ・ふ・ふ・・

 ★闇鍋の素本★
卯月=松本清張「砂の器」 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0289.html
皐月=石牟礼道子「はにかみの国」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0985.html
水無月と文月=上田利男「夜学」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
葉月=森崎和江「北上幻想」 http://1000ya.isis.ne.jp/1417.html
長月=沢史生「鬼の日本史」 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0834.html
神無月=夢野久作「ドグラ・マグラ」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0400.html

<注意事項>
田中さんのご厚意により宿泊可能となっています。翌日も時間のゆるす方は椎茸の育成作業を体験しますので、汚れてもいい服装・靴でお越しください。その後、温泉に浸かって耶馬渓の紅葉を愛でつつひと汗流していくのもいいですね。初めてご参加の方も歓迎します。詳細は直接連絡しますので、一度ご連絡ください。

<福岡市からあいのりOK>
福岡市近郊からご参加の方は、当方の車でのあいのり可能です。朝10時に瓢箪座前(西新・ダイエー向かい)にお集りください。ただし先着3名様まで。

北九州方面の方はJRで中津駅まで出てもらえれば、田中さんが車で迎えにきてくださいます。事前連絡をお願いします。小倉から特急で30分程度です。

ご不明なことは、中野までご一報ください。秋の耶馬渓で皆様とお会いできますことを楽しみにしています。それまで風邪など召されませんように‥!


<12月の予告>
※ちなみに来月は12/10、京都です。平城京遷都1300年祭のフィナーレで踊った金梅子さんと土取利行さんの幽玄的舞台を観に行きます。http://www.k-pac.org/performance/20111210.html

これ・・必見ものです。九州からでも駆けつけるべきステージです。興味のある方は、今のうちにチケットを上記サイトからゲットすべし!

【第20回 九州遊会】

■日時:2011年10月22日(土)14:00~
■テーマ:夢野久作の『ドグラ・マグラ』(千夜千冊#400)
■場所:九州大学箱崎キャンパス内「珪藻庵」http://h.kansei-science.com/map.html
■参加費:無料(資料代100~300円必要の場合あり)
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【内容】
10月22日の九州遊会は夢野久作の『ドグラ・マグラ』です。九州大学病院の精神科が舞台となったこの小説を、九大の一室(珪藻庵)で遊読します。*今月は夢野久作が約5年の歳月をかけて書き上げたという『ドグラ・マグラ』を中心に、久作ワールドを堪能すべく映像を中心に味わいながら遊読してみます。「…読了挫折しました」という方が多い一冊ですが、むしろそういう方こそおいでください。もちろん読破済みの方も歓迎!『ドグラ・マグラ』の読み方をいろんな角度から語り合う一日としましょう。

※おそらく夜遅くまで談義することになりますので、飲食物は持ち寄りでお願いします。
<お願い>夢野久作関係の映像や資料をお持ちの方は、事前に中野までご連絡ください。参加予定の方も事前にお知らせを。

【第19回 九州遊会】

■日時:2011年9月17日(土)14:00~21:00
■テーマ:『鬼の日本史』(千夜千冊#0834)http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0834.html
■場所:アジアンラティーノ 2階スペース(福岡市東区箱崎1-36-35)
http://www.asian-latino.com/
■参加費:会場費・資料代等は割り勘。
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【内容】
8月の森崎和江『北上幻想』では、宗像大島に眠る奥州の豪族・安倍宗任の無念を思いつつ、「母なるもの」や「母国」について交わし合いました。しかし、それらを探るには『北上幻想』に登場する東北の長い歩みと攻防の歴史を読まねば見えないものがあるとに気がつきました。そこで『北上幻想』の前後にアップロードされた千夜千冊の番外録(赤坂憲雄『東北学』、高橋崇『蝦夷』、高橋富雄『征夷大将軍』、工藤雅樹『平泉藤原氏』、梅原猛『日本の深層』など)をもとに東北の歴史をたどり、東北が刻んできた歴史の傷跡に愕然としたわけですが、そのときふっと浮上したものが「鬼」でした。野蛮で凶暴だと蔑まれた鬼。蝦夷も隼人も熊襲も鬼的なレッテルを貼られて物語に閉じ込められてしまった作為的な存在でもあったのです。

いま箱崎八幡宮にて放生会(ほうじょうや)がにぎにぎしく開催されています。放生会は魚や鳥獣の殺生を戒め収穫を感謝する秋祭りとして、全国の八幡宮でも開かれていますが、そもそもの発祥は大分の宇佐八幡でした。時は720年、大伴旅人率いる大和朝廷軍と宇佐「神軍」によって、大隅・日向の隼人らが多数殺傷される事件が起こりますが(隼人の反乱)、のちに八幡神から「隼人の慰霊と滅罪をせよ」との託宣があり、放生会が開かれるようになったとされています。いわば放生会は鬼の供養から始まったといえましょう。

そこで今回の遊会は、ずらりと並んだ出店と人出で賑わう箱崎のアジアンラティーノにおいて、沢史生『鬼の日本史』をテーマに語り合います。恒例の輪読のあと、「鬼」の気迫に満ちたある大道芸人の映像を鑑賞、夜はそのまま放生会へ繰り出し、おもいおもいの「鬼」を写します。


14:00~16:00【読む】千夜千冊輪読・図解
16:00~18:00【観る】ギリヤーク尼ヶ崎の大道芸・津軽三味線の映像鑑賞
18:00~21:00【撮る】放生会「鬼」撮影

<お願い>
●千夜千冊#0834『鬼の日本史』の出力紙をご持参ください。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0834.html

●放生会ではそれぞれに「鬼」を撮影していただきます。
 お手持ちのカメラをご持参ください。
(カメラをお持ちでない方は、携帯電話のカメラでも構いません)

●ご参加の方は前日までに中野までご連絡ください。

【第18回 九州遊会】

■日時:2011年8月20日(土)13:00集合 14:00スタート
■テーマ:千夜千冊#1417 森崎和江『北上幻想』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
■場所:田中邸(大分県中津市耶馬渓)※参加者に住所をお知らせします。
■参加費:資料代・食事代・交通費など実費
■問合せ:瓢箪座・中野

8月は森崎和江さんの『北上幻想』をとり上げます。同著の副題は「いのちの母国をさがす旅」。祖国とも原型とも違う「母なる」もの。いのち母国を東北に求めて旅をした森崎さんの想いと東日本大震災によって郷里をおわれた方々の今を重ね、九州から東北を、“母国”を、本著の舞台でもある宗像で語り合います。

【第17回 九州遊会】

■日時:2011年7月23日(土)13:00集合 14:00スタート
■テーマ:『夜学』上田利男(千夜千冊#0759)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
■場所:田中邸(大分県中津市耶馬渓)※参加者に住所をお知らせします。
■参加費:資料代・食事代・交通費など実費
■問合せ:瓢箪座・中野

■内容
東日本大震災から早4ヶ月。今回のような大規模な自然災害や原発事故によって揺さぶれたものがあるとするならば、それは私たちの知識、常識、学識というような人として生きるための知の「矛」あるいは「盾」ではなかったでしょうか。
政治にしろ、生活にしろ、もはや流れてくる情報を鵜呑みなどできませんし、これまでの考え方、捉え方に疑問符を打たざるを得ない状況にもなっていることは明らかです。ただちに健康に影響はないとなだめているうちに放射線物質に汚染された食品が流通したり、あからさまな節電運動の一方で原発再開のための裏のやりとりがなされたり。物事の善し悪しや価値などを判断する基軸をどこに置けばいいのか、戸惑いや憤りを感じている方も少なくないかもしれません。
道徳や教育によって教わった基軸が人の生きる道を左右するとしたならば、今回のように社会構造に亀裂が走ったとき、これまでとは違う思想や学びが発芽するのではないか。これまでの歴史をみても災害が生きるための思想を転換させる節目になってきたのではないか。前回の九州遊会ではこうした見方が浮上しました。
時代のうねりから逃れることはできないとしても、自由自在な視点で語り合う心の余白を持ちたいもの。いま一度、自分たちがどんな流れの中で、どんな舟に乗っているかを確認するためにも、九州の流れを網羅しうるものを作成したい。そこで古代から現代までの九州の事象を掌握できる知図(仮)を編集するという試みをはじめることにしました。
というわけで、前月に引き続き『夜学』をテーマに掲げつつ、前述のような思いを胸に知図をこしらえるための「ひな形づくり」に着手します。
※当日の夜は日田祇園祭の観賞をプログラムのどこかに組み込む予定。http://oidehita.sub.jp/news.html?id=65
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【宿泊希望の方へ】
当日は田中さんのご厚意により田中邸に宿泊可能です。人数を把握したいので、宿泊希望の方はお早めに(21日までに)ご意志をお知らせください。
【持参するもの】
持っている方のみで結構です(絶版本のため)。
・『情報の歴史』NTT出版
・『情報の歴史を読む』NTT出版

【第16回 九州遊会】

■日時:2011年6月18日(土)14:00~(螢観賞)
■テーマ:『夜学』上田利男(千夜千冊#0759)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
■場所:田中邸(大分県中津市耶馬渓)※参加者に住所をお知らせします。
■参加費:資料代・食事代・交通費など割り勘

■内容
今回の九州遊会は千夜千冊の『夜学』を採り上げます。夜に学ぶ意義だけでなく、九州における私塾や藩校、寺子屋などの学びの系譜を網羅して、九州における学びの特色をさぐります。
ご存知のように九州には亀井南冥の「亀井塾」、横井小楠の「四時軒」、徳富蘇峰の「大江義塾」などの私塾のほか、鹿児島西郷隆盛らも学んだ「郷中(ごじゅう)教育」というシステムもありました。ことに大
分は広瀬淡窓、帆足万里、三浦梅園らの知の鉱脈を築きあげた土地柄です。
今回はその大分の山深き耶馬渓で「学び」について交わし合います。内容は、九州の私塾や藩校などの学びの系譜を遊図化したり、咸宜園の体験入学(!?)などを予定しています。
人生観や思考の道筋、行動の指針となった学び舎の方針やしくみ等に“学び”ながら、人間と学びの関係について幅広い見解から遊学できればと思います。夜は天候がよければ山国川に乱舞する螢を観賞しま

【第15回 九州遊会】

“本氣”を遊ぶ、九州遊会。
4月より九州遊会は、一冊の(あるいは複数冊の)「本」をとりあげ、そこからつながる、広がるイメージを存分に味わい、遊び尽くすという趣向でシリーズ展開します。暫くの間、「千夜千冊」(松岡正剛さん著)から九州に関係のある本を選びます。

■日時:2011年5月14日(土)14:00開始~18:00頃予定
■テーマ:はにかみの国』石牟礼道子(千夜千冊#0985)
    (引き続き、珪藻庵で懇親会)
■内容
今回も参加の皆さんに存分に絡んでもらえるよう企画しています。まず遊学トリガーを引いてくださるのは『はにかみの国』の版元・石風社の編集者・藤村興晴さん、中国武術家の新部健太郎さん、写真家の小川裕司さんらによるセッションなど。朗読・舞踏・音楽・写真・映像など盛り込む予定です。

また九州遊会では、毎月のテーマにふさわしい茶を、ティー・リテラシーの上原美奈子茶匠に選んでいただいていますが、今月はとっておきの「新茶」を取り寄せてくださいました!! 真東寿さんもBGMを選曲中!?…お楽しみに。
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■ルール5か条 ※必読
1)石牟礼道子さんと『はにかみの国』の世界にふれておくこと。
 ※本書を持っている方は、ご持参ください。
2)千夜千冊#0985 『はにかみの国』を事前に読んでくること。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0985.html
3)当日、千夜千冊の『はにかみの国』を出力して持参すること。
 輪読します。(プリンターがない方はこちらで用意しますが、
 部数に限りもあるので極力ご準備ください)。
4)実費として500円程度必要です。引き続き懇親会も開きます。
  飲み物(アルコールOK)やつまみはご持参ください。
  ゴミも持ち帰り。
5)前日までに、下記の方法にて事前に申し込むこと。
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■場所:「珪藻庵」九州大学箱崎キャンパス・統合新領域学府ユーザー感性学(旧工学部五号館)6階・第2教員室
http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hakozaki/hakozaki.html
■参加費:500円程度(資料・茶菓子代)予定※懇親会は持ち込み制。
懇親会参加者は、お好みのドリンク・つまみを各自でご持参ください。
■お申し込み先:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
■mail:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

【第14回 九州遊会】

“本氣”を遊ぶ、九州遊会。
4月より九州遊会は、一冊の(あるいは複数冊の)「本」をとりあげ、そこからつながる、広がるイメージを存分に味わい、遊び尽くすという趣向でシリーズ展開します。暫くの間、「千夜千冊」(松岡正剛さん著)から九州に関係のある本を選びます。
初回となる4月は、松本清張『砂の器』です。下記のルール7か条を必ずお目通しいただき、ご参加ください。

【第14回九州遊会のご案内】
■日時:2011年4月23日(土)14:00~18:00(予定)
■テーマ:松本清張『砂の器』+千夜千冊289夜『砂の器』松本清張 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0289.html
■内容
第1部 Movie&Book『砂の器』映画と原作(仮)、小野芳美さん(北九州市立松本清張記念館学芸員)、千夜千冊『砂の器』輪読、他
第2部 Live&Photo JAZZ 和田いづみさん、写真 小川裕司さん:『砂の器』より
第3部 Talk& Wine 歓談と軽食(1Fカフェへオーダー)、BGM 真東寿さんセレクト(J.A.シーザー「転生譚」他)茶菓子、他‥
※遊会の前には、プロローグとして、北九州市立松本清張記念館に立ち寄られることをおすすめします。いまは特別企画展『松本清張と東アジア』開催中です。http://www.kid.ne.jp/seicho/html/index.html

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■ルール7か条 ※必読
1)松本清張の『砂の器』がどんな話なのか、概略をつかんでおくこと。
2)千夜千冊『砂の器』を事前に目を通すこと。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0289.html
3)当日、出力紙を持参すること(プリンターがない方はこちらで用意します)。
4)『砂の器』から連想、繋がるものを持参すること。(本・歌・詩・花・音・絵…など何でも)実際にモノでなくても、記憶や思い出やマル秘話でも可。
5)参加は原則無料。ただし資料代や茶菓子代(300~500円程度?)、食事代などが発生する場合は各自実費精算。
6)前日までに事前に申し込むこと。→ hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
7)「遊ぶ」こと。
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■場所:カフェカウサ http://www.causa.jp/
北九州市小倉北区浅野2-12-14(JR小倉駅新幹線口から徒歩3分)
■お申し込み先:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
(お名前・ご住所・連絡先・メルアド・ご職業・興味のある分野等をご記入ください)
※Facebookご登録の方は、グループページのご案内にて出欠を。
■お問い合わせ:瓢箪座(中野)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

【第12回 九州遊会】

〜 海の碧 空に香し 桃の花 〜
■日程:2011年2月26日(土)
14:00瓢箪座集合/16:00~九州大学箱崎キャンパス・旧工学部本館3F第一会議室
■テーマ:神の島・久高島の祈りと魂 ~鎌田東二氏『久高オデッセイ』と生態智の探究
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/
■場 所:瓢箪座 福岡市早良区城西3-22-31松林ビル203号
※参加無料。差し入れ歓迎。
※事前連絡で安心。

【チューターメッセージ】
琉球の時代から祈りの伝統を守り続けてきた神の島「久高島」。島の彼方にはニライカナイがあるとされ、神々が奉られている御嶽が点在している。500年前より、この島の女性は「神人」になるための神事イザイホーを続けてきたが、1978年を最後にその火は消えてしまった。今回の九州遊会では島再生に向けて生きる島人の姿を収録したドキュメンタリー『久高オデッセイ 生の章』(監督:大重潤一郎 製作:鎌田東二)を観賞する。作品を制作した鎌田東二氏のトークに耳を傾け、失われつつある叡智と魂を今一度見つめ直してみたい。(YUKIYO)

※当日は九大箱崎キャンパスで開催される鎌田東二氏の上映会とトークイベント(藤枝守氏が主催する箱崎現代音楽祭&リベラルアーツ講座)に参加するため、15時すぎに瓢箪座を出て会場へ向かいます。参加者は14時~15時の間に瓢箪座へお集りください。直接会場へ向かわれても構いません。


<映画上映+トーク>
◆2月26日(土)16:00~
九州大学箱崎キャンパス・旧工学部本館3F第一会議室 参加無料
鎌田東二:『久高オデッセイ』と生態智の探究 ~「リベラルアーツ講座」との共催

『久高オデッセイ生の章』(監督:大重潤一郎 製作:鎌田東二)----
「現在私達に欠けているのは叡智と魂ではないか。大自然の中で何十万年も生き抜いてきた叡智 目に見えない森羅万象と結びついてきた魂 久高島にはみるべきものは何もないかもしれないけど どう生きるかを示す全てがある 島人は今、人類の文化の根-叡智と魂を軸として 現代社会に再生しようとしています 久高島は沖縄へ、日本へ、世界へ 未来の光と風を送り続けようとしている」(リベラルアーツ講座インフォメーションより)

【第11回 九州遊会】

■日程:2011年1月29日(土)14:00~17:00
■テーマ:九州編集のための茶話 1
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/
■場 所:瓢箪座 福岡市早良区城西3-22-31松林ビル203号
※参加無料。差し入れ歓迎。
※事前連絡で安心。

【チューターメッセージ】
3月までの九州遊会は<九州編集のための茶話>と題してディスカッション形式で行います。『瓢箪から遊会、遊会から玄氣、玄氣からアジア。アジアから海。海からニワカ。ニワカから輪舞。輪舞から九天。九天から遊学。遊学から瓢箪。』(発足時、松岡正剛氏から贈られたメッセージ)を体感するためのプロセスを、今年の九州遊会では共有したい。まずは「千夜千冊」の中で取り上げられた“九州”にざっと目を通しながら、九州編集の下絵をざっくり描いてみます。(YUKIYO)

2010年

第10回 九州遊会

■日時:2010年12月18日(土)、19日
■テーマ:「奈良遊学 〜師は走る、いざ平城京!」
福岡から奈良まで車で向かいながらの遊会Tripな2日間。
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■場所:瓢箪座(福岡市早良区城西3-22-31 松林ビル203)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

※参加予定の方は、事前にメールまたは電話でご一報ください。
※参加無料ですが、若干の資料代をいただく場合があります。
※話が尽きたところで終了。終了後はささやかな「縁会」を予定。

【チューターより】
平城遷都1300年でにぎわう奈良ですが、710年遷都の前後、薩摩では隼人が反乱をおこし、藤原広嗣の乱が起きました。「平城遷都1300年記念グランドフォーラムNARASIA2010」の参加を機に古都・奈良へ飛び、歴史事象の力学的観点から九州を見つめます。高速道で奈良路をめざす遊会Winter Tripバージョン。異例の車中遊会、遊志限定!

第9回 九州遊会

〜 真夜中の 千鳥饅頭 月齧る 〜

■日時:2010年11月27日(土)14:00〜
■テーマ:工作舎E+D展」と出版文化
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■場所:瓢箪座(福岡市早良区城西3-22-31 松林ビル203)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

※参加予定の方は、事前にメールまたは電話でご一報ください。
※参加無料ですが、若干の資料代をいただく場合があります。
※話が尽きたところで終了。終了後はささやかな「縁会」を予定。

<チューターメッセージ>
現在、広島のホテルで開催されている「工作舎E+D展」で目にしたさまざまな夢の形跡。松岡正剛さんが編集長をつとめた雑誌『遊』や『ライプニッツ著作集』の色校正をはじめ、あの伝説の『全宇宙誌』の刷出しを目に焼きつけてきました。工作舎は現在も勢力的に出版活動を展開中ですが、編集の原点の一端がこの展示会に集まっており、多くの刺激を得ました。今回はそんな旬な話題を盛り込みながら、工作舎と出版の世界にふれてみようと思います。電子書籍が勢いを増している最中ですが、国内外の斬新な出版物の発想やアイデアに学びながら、出版ならではの手触りを味わいます。

【お願い】参加の際には、装幀や造本でお気に入りの本があればご持参ください。

※「工作舎E+D展」は12月1日までオリエンタルホテル広島で開催中
http://www.kousakusha.co.jp/NEWS/weekly20101026.html

第8回 九州遊会

■日時:2010年10月9日(土)14:00〜
■テーマ:『渦と記憶』=未来に向けてのコンセプチュアル・アート
■チューター:能勢 伊勢雄(岡山・ペパーランド主宰、写真家、岡山遊会主宰)
■場所:珪藻庵(九州大学箱崎キャンパス・統合新領域学府ユーザー感性学(旧工学部五号館)6階・第2教員室)
MAP http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hakozaki/hakozaki.html
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

※参加予定の方は、事前にメールまたは電話でご一報ください。
※参加無料ですが、若干の資料代をいただく場合があります。
※話が尽きたところで終了。終了後はささやかな「縁会」を予定。

【第8回九州遊会によせて】
今年1月、岡山の能勢伊勢雄さんが九州大学のリベラルアーツ講座で講義されたことがきっかけで、にわかに立ち上がった九州遊会。その講義で能勢さんは神話、言語、呼吸、素粒子、音階、機械、植物、人体など多様な面から渦と記憶の関係性について辿り、生命形成の神秘にまで迫りました。万華鏡のごとく展開する世界観に魅了されたのが昨日のことのようです。初回のチューターを務めてくださった能勢さん、「遊図」を引っ提げて半年ぶりに九州再来です!(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
現在、敦賀遊会でテーマにしています『渦と記憶』展(※)の「遊図」をテキストにして「遊図」の発想法から制作過程、そして、内容のアウトラインを解説してみたいと思います。『渦と記憶』で取りあげた内容は美術評論家:石川翠氏が評論の中で述べたように「人間が産みだした膨大な観念・思想のわたつみから持続可能な未来の種子を選りすぐって系譜化し、視覚的に編集したもの」です。その中には「九州遊会」で藤枝守氏が「響きの考古学」で問題にされたテーマも含まれており、「九州遊会」との連続性も考慮に入れた遊会を実施できれば
と考えています。

※能勢伊勢雄・植田信隆コラボレーション展『渦と記憶』は2008年東京Gallery ASK?にて公開し、本年「カスヤの森現代美術館」で開催された作品です。また、詳細についてはhttp://www.pepperland.net/kasuya.html#ishikawaを参照して頂ければ嬉しいです。(能勢伊勢雄)

第7回 九州遊会

■日時:2010年9月18日(土)13:00〜
■テーマ:「旬に遊ぶ〜農から食への柚子三昧〜」
■チューター:田中さつき(イシス編集学校師範代/九天玄氣組)
■場所:大分県耶馬溪・田中宅 ※前回と場所が異なります。

【第7回九州遊会によせて】
秋風恋しき長月にふさわしく、大分県中津市の耶馬渓(ヤバケイ)にて開催します。耶馬渓は新日本三景の一つに数えられる景勝地、福沢諭吉の生家が残る中津市と広瀬淡窓の咸宜園で知られる日田市のほぼ中間地点にあります。「耶馬渓」という少々変わった地名は頼山陽が命名、菊池寛の著作『恩讐の彼方に』で紹介され、全国に知れわたったそうです。チューターは、その耶馬渓で生まれ育ったイシス編集学校師範代&九天玄氣組の田中さつきさん。五感をフル稼働して「農から食へ」の間を往来します。田中さん宅の畑に実った柚子を実際に"編集"しながら、フレッシュな知を交歓します。(YUKIYO)

※今回は個人宅での開催なので、参加者のみ開催場所をお知らせします。
 参加希望者は前日までにご連絡ください。

【チューターメッセージ】
今、スーパーマーケットに行けば、季節や産地を問わず多種多様な食材が手に入ります。消費者としての私達は、食事のメニューによって材料を選べますから、必然、ニーズに合わせたものが供給されます。「食から農へ」という流れですね。けれども、農村には土地や季節に沿った地元の食材があるのです。旬の恵みです。今や人気香辛料の柚子胡椒は広く作られるようになり、全国どこでも入手できますが、発祥地は大分県日田市だそうです。柚子はもともと中国揚子江の上流が原産地で、飛鳥時代から奈良時代ころ朝鮮半島を経由して日本に入ってきたといわれています。年を経て、家の庭にも柚子の木があり、豊かな実りは柚子胡椒を作る時期を知らせています。手作りの「農から食へ」は、まさに旬の味わいです。(田中さつき)


参考:
◎九天玄氣組公式ブログ『ばい・たい』http://www.kyutengenki.net/
◎『本棚と私たち』九天玄氣組 http://tanacom.honza.jp/
◎松岡正剛 千夜千冊#1157「九州水軍国家の興亡」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1157.html

第6回 九州遊会

■テーマ:「松岡正剛と曼珠沙華のedit cross」
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座/九天玄氣組組長)
■日時:2010年8月21日(土)14:00〜

【第6回九州遊会によせて/チューターメッセージ】
2006年9月23日に産声をあげた九天玄氣組(イシス編集学校九州支所)は、彼岸を挟む3日間、校長である松岡正剛氏を福岡、中洲、柳川に招待し、エキサイティングかつ甘美な発足の宴に酔いしれました。松岡氏と組との関係はこれまで表で語ることはありませんでしたが、発足5年目に突入しようとする今、組のプロセスに潜む編集構造を浮かび上がらせ、表沙汰にしてみたいと思います。あの時、たぐり寄せた松岡氏と九州と曼珠沙華がクロスする魅惑の関係線には、一体どんな方法が躍動していたのか。第1回目の九州遊会で能勢伊勢雄氏が読み解いてくださった九天ワールドもヒントにしながら、中野が初チュータ−を試みます。…秘蔵映像の蔵出しもあるかも?(YUKIYO)

参考:
◎九天玄氣組公式ブログ『ばい・たい』http://www.kyutengenki.net/
◎『本棚と私たち』九天玄氣組 http://tanacom.honza.jp/
◎松岡正剛 千夜千冊#1157「九州水軍国家の興亡」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1157.html

第5回 九州遊会

〜 箱眼鏡 遊学劇場  珪藻庵〜
■テーマ:「劇場的リアルからリアル以前を考える」
■チューター:三枝泰之氏(崇城大学教授)
■日時:2010年7月24日(土)14:00〜
■場所:珪藻庵
(九州大学箱崎キャンパス・統合新領域学府ユーザー感性学(旧工学部五号館)6階・第2教員室)

【第5回九州遊会によせて】
梅雨明けの遊会にふさわしく、今回趣向が変わります。「箱崎アートターミナル2010」(http://h.kansei-science.com/art.html)の共催として会場を藤枝守氏プロデュースの「珪藻庵」(九州大学箱崎キャンパス)に移して開催します。チューターは三枝泰之氏(崇城大学教授)。寺山修司の演劇的パフォーマンスから見えてきた世界、これから臨む阿蘇でのアートフェスティバルの話を中心に、参加者とともにフリートークを展開。珪藻土がもたらす場の力に心身がどう反応するか…お楽しみに!(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
1970年〜80年代の演劇体験を経て、ラカンの三領域論などを通して見えてきた寺山修司の演劇的パフォーマンスの世界。彼のリ・プレゼンテーション(再現)とは?その行方は?その後、私の関心は演劇から舞踊へと関心が移り時が経ちました。今、インターナショナル・アートフェスティバルなどを通して劇場ではない、現実のサイトにその近代を乗り越えようとする試みを仕掛けています。その場所は自分自身の足下でもあった阿蘇という世界最大級のカルデラです。(三枝泰之)

三枝泰之氏HP https://sites.google.com/site/saesart/Home
起源展 http://kigenten.jimdo.com/

第4回 九州遊会

●テーマ:「響きの考古学 其の3〜ハリー・パーチをたどる」
●チューター:藤枝 守氏(作曲家・九州大学大学院芸術工学研究院教授)
●日時:2010年6月19日(土曜日)14時〜。無料。

【第4回目九州遊会に寄せて】
藤枝守氏が提唱する『響きの考古学』シリーズでは、多くの手がかりを見つけることができる。音と人間の本来を見つめながら、そこに交差する政治的、社会的な思惑がいかに私たちの感覚に影響を及ぼしてきたか。近代社会がもたらした産物の裏側にある目に見えない束縛と落とし穴。人本来の感覚を取り戻す“響き”シリーズのラスト。音のもつ可能性を見つめ直すことは、人の生命力を引き出す手がかりになるかもしれない。(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
『響きの考古学』をテキストにしたシリーズの三回目。前回は、テリー・ライリーやルー・ハリソンの映像を紹介しながら、かれらの音楽思考や実践のなかで、いかに音律への視座が不可欠なものであったのかを検証してきました。そして、今回は、20世紀半ばにおいて、音律の重要性にきづき、そして「モノフォニー」という音律理論の構築、多数のオリジナル楽器の製作、劇場作品の上演など、無限の創造力を発揮したハリー・パーチを取り上げます。もし、このようなパーチの 存在がなかったら、今日の音律に関わるさまざまな活動はなかったでしょう。パーチのドキュメンタリー映像を通して、楽器のなかに組み込まれた音律思考、身体への回帰、言葉のもつ力など、近代思考を越えた地平にあるパーチをたどりながら、これからの音楽を語り合っていきたいです。さらに、パーチに起因した僕自身の活動も合わせて紹介します。(藤枝守)

第3回 九州遊会

●テーマ:「響きの考古学 其の2~響きの喪失・響きの再生」
●チューター:藤枝 守氏(作曲家・九州大学大学院芸術工学研究院教授)
●日時:2010年5月15日(土曜日)14時〜。無料。

【第3回目九州遊会に寄せて】
“ゆがみ”は頑固ゆえ罪深い…。近代主義がもたらした“ゆがみ”もまた根深いようだ。社会構造や経済はもとより、音楽の世界にも大きく影響を与えていると藤枝守氏は前回の遊会で語った。知らぬ間にコントロールされてきた耳から一寸離れ、体感して初めて気づく「耳」本来の感覚。藤枝守氏をチューターに迎えるシリーズ第2回目は、響きの喪失と再生がテーマ。耳と目の感覚をしながら「平均律」の実態を浮き彫りにする。そして終了後はあの詩人の響きに耳をすますため、西南学院大学へなだれ込む…!(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
前回は、『響きの考古学』をテキストにモノコードを使いながら、比率と音程の関係、比率のかんたんな組み合わせのなかで生みだされる音階(旋法)を「耳」によって確かめていきました。今回は、西欧において「平均律」にたどりつく過程や、「平均律」が20世紀音楽になにをもたらしたのか、さらには、20世紀の前衛音楽を越えるようなアメリカの作曲家たちにも目を向けていきます。そのなかでもハリー・パーチとルー・ハリソンを中心に、音律への意識からどのような独自の音楽手法、音楽実践がもたらされていったのかを、映像を通じてみていきたいと思います。『響きの考古学』のなかの「現代の音律」を読んでおいてください。また、前回、好評だったモノコードの楽器製作ワークショップをこの夏に実施できるように努力します。音律とは、あくまでも「耳」から思考であるということをモノコードによって実感してほしいと思います。なお、この日は、遊会終了後、詩人の伊藤比呂美さんの朗読会(19時から、西南大学)に直行する予定です。時間ある方、ぜひ、参加してください。(藤枝守)

第2回 九州遊会

●テーマ:「響きの考古学」〜つくられた耳を越えて
●チューター:藤枝 守氏(作曲家・九州大学大学院芸術工学研究院教授)
●日時:2010年4月17日(土曜日)14時〜。無料。

【第2回目九州遊会に寄せて】
3月20日に開催した九州遊会の第一回目は盛会のうちに終了しました。今月からは、九州遊会に響きをもたらすべく、共鳴してくださった藤枝守さんをチューターに、『響きの考古学』をシリーズで遊学します。著書『響きの考古学』(平凡社ライブラリー)をテキストに読み解きますので、参加の方は事前にご用意されることをおすすめします。当日も数部ほどお分けすることもできますが、数に限りがありますので、あらかじめご了承ください。(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
われわれの周囲には、いろいろなジャンルの音楽が溢れています。このような多彩にみえる音楽をわれわれが自然に受け入れている背景には、ある音の基準の存在があります。この音の基準は、「平均律」と「標準ピッチ」という二つのファクターによってかたちづくられています。そして、この基準のうえで、絶対音感とよばれる奇異な能力が生みだされました。このような「平均律」と「標準ピッチ」という音の基準は、西欧において音楽が近代化する過程で採用されたものです。そして、近代以降、西欧音楽が急速に世界中に伝播していくなかで、この基準が世界的な規模で現代人の耳(つまり、音の聴き方)を方向づけたといえるでしょう。さまざまなタイプの音楽を違和感なく受け入れることができるのも、この音の基準が隅々にまで行き渡った証拠だといえます。 しかしながら、この音の基準は、音楽における「グローバル・スタンダード」だといえます。このスタンダードによって、ピアノに代表されるほとんどのすべての西欧楽器が統一的に調律され、その結果、均質な響きが蔓延してしまいました。さらに、さまざまな民族楽器(たとえば、日本の箏などを含め)は、このスタンダードに合わせたかたちでの調律を余儀なく受け入れ、音楽上の文化的なアイデンティティが希薄になりつつあります。 現在、社会や経済に関わるさまざまな領域で近代化がもたらした「グローバル・スタンダード」の意味が問われています。音楽の領域も例外ではありません。 まさに「平均律」と「標準ピッチ」を相対化する視座が求められています。そのために、近代以前や非西欧において、音の基準としての「音律」という思考や音楽実践をもう一度検証する必要があります。そして、音律と音楽実践との相互性から生みだされた「響き」や「抑揚」がどのように人間の耳に作用していたのか、その過程に着目することが重要です。それは、言い換えれば、音の感性の所在を明らかにすることなのです。近代化がもたらした「つくられた耳」を越えようとする努力のなかに、これからの音楽の多様な姿がみえてくるでしょう。(藤枝 守)

第1回 九州遊会

●テーマ:「遊学」はなぜ必要なのか?
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2010年3月20日(土曜日)14時〜。無料。

【第1回目九州遊会に寄せて】
松岡正剛氏が編集したオブジェマガジン『遊』を開いたときの衝撃は忘れません。創刊は1971年、私が生まれた年でもあります。休刊後、幻の雑誌とさえいわれていますが、いまだに文章や図や写真がうごめいている!!この感覚を共感し合える友と交わし合い、表象化したい。そんな思いで雑誌創刊から約40年経とうとする今、『遊』が原風景という作曲家で九大教授の藤枝守氏らとともに、この福岡の地で開催することにしました。同じく『遊』に衝撃を受け、遊学の精神を継承し続ける岡山のスーパーOKINAの能勢伊勢雄さんに、第一回目のチューターを務めていただき、遊学の原点について語っていただきます。(中野 由紀昌)

【チューター メッセージ】
「九州遊会」の発足おめでとうございます!! 
1971年、創刊当時の『遊』に出会い、編集長の松岡正剛氏と親交を深めていく中で、30年間遊学の徒として「岡山遊会」を主宰してきました。その過程で、松岡氏が提唱した「遊学」という方法を駆使するたびに、何時も"不思議な感覚"を感じてきました。その"不思議な感覚"について私なりに感じて来た事を、プロジェクトの一例を交えながらお話してみたいと思います。中野由紀昌氏を中心に九州大学関係者とも連携した「九州遊会」の栄えある第1回目チューターを務めさせていただき感謝しています。「九州遊会」の継続と発展をお祈りいたします。

【九州遊会への誘い】

【九州遊会への誘い〜遊学する土曜日】
「遊会」は1971年に創刊したオブジェマガジン『遊』(編集長:松岡正剛/工作舎)の企画として開催されていた"遊学"の会である。ハイパー・ジャンルに対角線を折り、新たな関係を発見する。遊学の精神を持ち寄り、交わし合う場として、以前は各地で開催されていたが、今ではそのほとんどが休会している。その中で、30年にわたり一度も欠かさず開催しているのが、岡山市のライヴハウス「ペパーランド」オーナー能勢伊勢雄氏による『岡山遊会』である。1980年から毎月一回のペースで開催され、昨年末には通算350回を迎えた。松岡正剛氏が提唱する"遊学"を一途に実践する『岡山遊会』は、新たな場を生み出す母体にもなっている。『岡山遊会』に参加しているメンバーが、それぞれの拠点で遊会を開くようになった。2007年には香川県高松市で『四国遊会』、福井県敦賀市では『敦賀遊会』がスタートしている。『岡山遊会』の灯火は、海峡を越えて九州にも伝わってきた。発会を夢想しつつ、しばらく静かに温めていたが2010年が明けて、にわかに現実味を帯びてきた。作曲家で九州大学教授の藤枝守氏との縁により能勢氏が九大へ招かれたのだが、これを機に九州遊会の発会の話が立ち上がってきたのである。かくして2010年3月、その第一回目を福岡市内の一角で開催することになった。名称は『九州遊会』。地名のまま福岡遊会としないのは、九州圏内を巡回することを視野に入れているためである。拠点は福岡市に置くものの、全九州への出遊も厭わない。遊会の姿勢はそのままに、毎回テーマを設定し、チューターの話を踏まえて、参加者がフリートークするスタイル。語り尽くしたと感じたときがお開きとなる。出入り自由で無料。原則、月1回の開催予定(土曜日の14時から)。時を刻む部屋のなかで、それぞれの概念を交わし合う。集った面々により立ち上がる場において、時に静かに、際どく歩み寄りつつ時に熱烈に、幾重にも重なるイメージのリングをからめ、連ねゆく場を共有する。結論を出すことが目的ではなく、それぞれの思想や概念を交わし合うなかで感じたこと、気づいたり、感じたことを胸に宿して帰路につけば、それでいい。権威や思想、職業、年齢、性差など、何ごとにもとらわれることはない。ジャンルを横超し、自由へ向かう旅に出る。そんな"遊学の精神"の灯火を九州に。 ---「遊びをせんとや生まれけむ」 (九州遊会主宰:中野 由紀昌)


【四国遊会】Back Number

店舗改装に伴い休会を余儀なくされていました「四国遊会」が09年4月より復活です!!!

2009年

【第23回 四国遊会】
●テーマ:「美術館と記憶 続編」
●チューター:橋本こずえ氏
●日時:2009年8月31日(月曜日) 16:00〜
●場所:高松セレクトショップ「なタ書」(http://natasyo.com/)

【チューターメッセージ】
作品鑑賞をすることで得られる大きなことは、実物を鑑賞することですが、鑑賞方法に正解はありません。「美術」という言葉も、「美術館」という制度も、西洋の歴史と考え方に沿って誕生し、日本に応用されたものであり、美術鑑賞の形式は、日本古来のあり方と融合しつつ、時代に沿って変化しています。その流れを追っていきます。

【第22回 四国遊会】
●テーマ:美術館と記憶
●チューター:橋本こずえ氏
●日時:2009年7月31日(金曜日) 19:00 〜
●場所:高松セレクトショップ「なタ書」(http://natasyo.com/)

チューターを担当する橋本こずえ氏は塩江美術館の学芸員です。その彼女が、メキシコで「美術館」について学んだ経験や、現在の仕事を含め「美術館」の本質に迫ります!!

【チューターメッセージ】
ミュージアムは、記憶の女神ムネモシュネの名前に由来しています。現在の博物館の原型は、日本の正倉院をはじめとして、世界各地に存在しました。美術館の記憶とは、誰の記憶のことなのでしょうか?誰の記憶であるべきなのでしょうか。メキシコ留学中の修士論文の中間発表の場も兼ね、質疑応答へのご参加をお願いいたします。

【第21回四国遊会のご案内】
●テーマ:コメと権力
●チューター:乗松真也氏
●日時:2009年6月24日(水曜日)18:00〜
●場所:高松セレクトショップ「なタ書」(http://natasyo.com/)

【チューターメッセージ】
およそ2,500年前の弥生時代、西日本に水田と稲作がもたらされました。香川でも同様です。そして、弥生時代以後、多くのコメをつくり、貯めこんだ人が権力を握ると考えられてきました。本当にコメは権力を生むのでしょうか?その背景には、現代人が捉われているコメづくりを理想とする社会観があるのではないでしょうか。過去を通して、現代の私たちのコメに対する心情を考えてみます。

【第20回四国遊会のご案内】
●テーマ:夜の古墳探訪
●チューター:乗松真也氏
●日時:2009年6月10日(水曜日)18:00〜
●場所:高松・峰山
(現地集合になりますので、参加希望の方は事前にご連絡ください!!)
 詳細集合場所:LINK>>>
 持物:懐中電灯(必須)

【チューターメッセージ】
高松市街地の背後にある通称・峰山には多くの古墳があります。なかでも、石清尾山(いわせおやま)古墳群と呼ばれる3〜4世紀につくられた古墳は、香川のローカル色の強い古墳です。これらの古墳を、夜(!)訪れて、そこに葬られた人々について思いを馳せてみましょう。

【第19回四国遊会のご案内】
●テーマ:清水神社周辺
●チューター:いとう よう氏
●日時:2009年4月24日(金曜日)18:00〜

【チューターメッセージ】
讃岐平野には讃留霊王(さるれおう)伝説や記紀神話には記されない古代日本皇族(神櫛王等)の足跡が様々な場所に残り、今も語り継がれています。今回は高松市由良町の清水神社・由良山・城山と式内社を中心に、ふるさとに潜在する太古の記憶を紐解きます。石碑や口碑の形で拾いうる幽かな民俗の形跡。その語感は散文詩のようです。