『遊会』とは…

松岡正剛氏が出版社・工作舎で編集していた雑誌『遊』の企画として各地で開かれていた『遊会』。また、ライブハウス「ペパーランド」オーナーの能勢伊勢雄が続 けている『岡山遊会』。そして、2007年からは『四国遊会』が香川県高松市で始動。それらの精神を引継いだ『敦賀遊会』。


誰でも参加でき、何ものにもとらわれず、そして、様々なジャンルを横超することに始まり、似ている事の気楽さや自由さを求めて、自由に参加できるのが魅力。
本当の自由を求め、常に変化し続ける世界を見る目を持ち、生きることの表現を持って、遊星的郷愁を求める一員でいようではありませんか。

【岡山遊会】Back Number

編集内容の先進性が今日でも伝説的に語られるobject magazine『遊』を手がけた松岡正剛氏が提唱した中心的コンセプト“遊学”をうけ、ジャンルを問わない概念の横超を実践する場として『岡山遊会』が誕生しました。
その岡山遊会も2011年12月で32年を迎えました。


原則的に毎月最終土曜、PEPPER LANDにて行っております。

●場所:PEPPERLAND・086-253-9758  ●連絡先:090-3372-8987(能勢)

2015年

【第424回 岡山遊会】

●テーマ:『倭姫命世紀読解』#1
●チューター:柴田 聖子氏
●日時:2015年12月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
古神道の考え方をベースに読み解いていく「古事記読解」を一時お休みして、2016 年 4 月に 大分県立美術館にてPhenomena が参加する写真展示を前に、「フトマニクシロ」を形づくっ た御巡幸について、口語訳による『倭姫命世紀』を読みながら理解を深めていきます。『倭 姫命世紀』は、倭姫命が天照大神の御杖代(みつえしろ)として各地を放浪し伊勢に至るまでの御巡幸の顛末、そして倭姫命薨去までを伝える書物です。これまで古事記で見てきた神観念、世界観を踏まえ、御巡幸の意味をつかんでいく回になります。

【第423回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #30
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年11月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】前回は須佐之男命の髪を室の椽毎に結びつけ、五百引石(イホビキイハ)を置き、須世理毘賣を背負い、生大刀生弓矢、天詔琴を持って根堅州國からの逃走していく場面を見ていきました。それは肉体を持った「皇命一體(生命一體)」の生命を地上に現わしていくという大国主神の重要な神業のための準備が整えられて、実際に地上に現れていくという非常に尊い場面であります。また、この場面は杜が生まれ、神社が生まれていくという場面でもあります。今回は、前回の内容を受けて、大國主神が八十神を征服していくことで體神統の神事として國作りが始まっていき、さまざまな生物が地上に発生していく段を物語の中から読み解いていきたいと思います。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで古事記の神話の中から「タカアマハラ」の働きを少しづつ明らかにしていきます。日本の神の原観念を含め近代人が忘れてしまった考え方や感覚に触れ、古事記は単なる過去の記事ではなく実は天地初発の「タカアマハラ」が現在も世界に遍在しているということを少しでも感じていただけたらと思ってます。大國主神の段では、より具体性を帯びてきて、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていくことができると思います。また、これまでに出てきた神の原観念や宇宙観などがより具体的に顕われてくるのでぜひご参加下さい。

【第422回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #29
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年10月31日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】今回も引き続き大國主神の物語を読み進めていきます。前回は須佐之男命から数々の試練を与えられ、難を逃れるうちに大穴牟遅神から葦原色許男神、八千矛神へと神の性質が変化していくところを金木を並べながら見ていきました。今回は根堅州國からの逃走の物語が中心となります。伊邪那岐命の黄泉國からの逃走の再演となるこの場面を通して、大國主神が體神統を継承し、宇都志國玉神となり、後の國作りの物語を経て葦原中國に體系統の働きが整備されていくための基礎ができていきます。葦原中國に體神統の働きとして生物が現れ、国土が現れていく重要な出発点であるこの場面をじっくりと読み解いていきたいと思います。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで古事記の神話の中から「タカアマハラ」の働きを少しづつ明らかにしていきます。日本の神の原観念を含め近代人が忘れてしまった考え方や感覚に触れ、古事記は単なる過去の記事ではなく実は天地初発の「タカアマハラ」が現在も世界に遍在しているということを少しでも感じていただけたらと思ってます。大國主神の段では、より具体性を帯びてきて、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていくことができると思います。また、これまでに出てきた神の原観念や宇宙観などがより具体的に顕われてきますので、ぜひご参加下さい。

【第421回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #28
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年9月19日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】前回は八十神による迫害と復活の物語を天津金木学に基づき金木を実際に組んでいきながら見ていきました。今回は八十神の迫害から根堅州國に逃れ、須佐之男命から数々の試練を与えられるという葦原色許男神(大國主神)の受難の物語を、今回も金木を実際に組みながら見ていきたいと思います。古事記の本文に基づき金木を組んでその変化をみることで嫡妻であり不離一体の須勢理毘売の働きによって難を逃れる様子や、なぜ須勢理毘売が救うことが出来なかったのかまで明らかになってきます。金木を通して大國主神話を読み解いていくことで「生命一體(皇命一體)」の生命の根源を持った様々な体様の生物が現れ、國が生まれつくられていく様子を少しでも感じることができればと思います。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで古事記の神話の中から根本神理としての「タカアマハラ」の働きを明らかにしていきます。日本の神の原観念を含め近代人が忘れてしまった考え方や感覚に触れ、古事記は単なる過去の記事ではなく実は天地初発の「タカアマハラ」が現在も世界に遍在しているということを少しでも感じていただけたらと思ってます。大國主神の段では、より具体性を帯びてきて、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていくことができると思います。また、これまでに出てきた神の原観念や宇宙観などがより身近に具体的に顕われてきますので、ぜひご参加下さい。

【第420回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #27
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年8月29日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】大國主神の神話は、葦原中國に「生命一體(皇命一體)」の生命を持った生物が現れ、國がうまれつくられていく重要な段になっています。前回の「稲羽の白兎」に続き、今回は「大國主神の遭難」の物語を見ていきます。稲羽の八上比売が従者である大穴牟遅神(大國主神)に嫁うと言った為に八十兄弟神の怒りを買い、大穴牟遅神への迫害がはじまります。また、八十神の迫害を根堅州國に逃れたものの、須佐之男命に数々の苦難を与えられていきます。生命は生のみならず死との関係性の中で輝くものです。大國主の死と復活そして黄泉訪問はタカアマハラの生命観や輪廻観が生物の中に現わしていきます。また大國主神と表裏の関係であり不離一体の須勢理毘売の働きにより数々の難を解決していく様子を金木を通して見ていきたいと思います。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで古事記の神話の中から「タカアマハラ」の働きを少しづつ明らかにしていきます。日本の神の原観念を含め近代人が忘れてしまった考え方や感覚に触れ、古事記は単なる過去の記事ではなく実は天地初発の「タカアマハラ」が現在も世界に遍在しているということを少しでも感じていただけたらと思ってます。大國主神の段では、より具体性を帯びてきて、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていくことができると思います。また、これまでに出てきた神の原観念や宇宙観などがより具体的に顕われてきますので、途中からでもぜひご参加下さい。

【第419回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #26
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年7月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】前回まで数回にわたり大國主神の神話のイントロダクションとして様々な解釈、重要な概念についてみていきました。これらを踏まえて今回からはいよいよ本編に入っていきます。物語は、大穴牟遅神(大國主神)が八十兄弟神の従者として稲羽の八上比売のもとへ行く途中、和邇に皮を剥がされた白兎に会う有名な「稲羽の白兎」の話から始まります。八上比売とは如何なる神か。八十兄弟神とは。また大穴牟遅神の遭難と復活の物語は何を意味するのか。「生命一體(皇命一體)」の生命を様々な生物の中に具体的に顕していく大國主神の神業を物語の中からじっくり読み解いていきます。読解していく中で、僕らが普段当たり前に感じているようなことの中にも神の働きがあることに気づいていけたらと思います。よろしくお願いします。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで古事記の神話の中から「タカアマハラ」の働きを少しづつ明らかにしていきます。日本の神の原観念を含め近代人が忘れてしまった考え方や感覚に触れ、古事記は単なる過去の記事ではなく実は天地初発の「タカアマハラ」が現在も世界に遍在しているということを少しでも感じていただけたらと思ってます。大國主神の段では、より具体性を帯びてきて、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていきます。

【第418回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #25
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年6月20日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】今回も引き続き大國主神の神話のイントロダクションを続けていきます。大國主神の神話は、生物の発生に非常に大きな関わりを持っています。霊と體が統一された「生命一體(皇命一體)」の生命を様々な生物の中に顕していくのが大國主神の神業になります。生物(古事記の世界観では生物、無生物の区別はなく全てが生物である。)の中にこれまで見てきたタカアマハラの働きがあることを立証していくのが大國主神であるといえます。今回は大國主神の神話の生物的な側面を中心にみていきます。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで古事記の神話の中から「タカアマハラ」の働きを少しづつ明らかにしていきます。日本の神の原観念を含め近代人が忘れてしまった考え方や感覚に触れ、古事記は単なる過去の記事ではなく実は天地初発の「タカアマハラ」が現在も世界に遍在しているということを少しでも感じていただけたらと思ってます。大國主神の段では、より具体性を帯びてきて、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていくことができると思います。また、これまでに出てきた神の原観念や宇宙観などがより具体的に顕われてくるので、これまでの復習も兼ねながらじっくりと読み解いていきます。

【第417回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #24
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年5月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】前回は愛の神としての大國主神を中心に見ていきました。今回も前回までに引き続き大國主神の神話のイントロダクションを続けていきます。大國主神は、これまでに読み解いてきたタカアマハラの働きを地上に一体のものとして顕していく非常に重要な働きをする神です。一面では生物が発生していくという生命発生の神話ですが、その背後にタカアマハラの働きがあり、生物の「生命一體(皇命一體)」を立証していくのが大國主神です。今回は、「生命一體(皇命一體)」をベースに遊離魂や呪術、生物のことについて触れていき、本編に入るための準備ができればと思っています。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで近代人が忘れてしまった考え方や感覚に少しでも触れていければと思ってます。大國主神の段では、これまでに学んできたことがより具体的になり、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていくことができると思います。また、これまでに出てきた神の観念や宇宙観などがより具体的に顕われてくるので、これまでの復習も兼ねながらじっくりと読み解いていきます。前回までのことでも分からないことがあればどんどん質問してもらってかまいませんので途中からでもぜひご参加下さい。

【第416回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #23
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年4月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】今回も前二回に引き続き大國主神のイントロダクションとして概要に触れていきます。大國主神の段は、地上に生物が発生していくという生命発生の神話でありますが、背後にこれまで遊会で読み解いてきたタカアマハラの働きがあり、「カタ」を通して葦原中國である地上に降ろされてくるという非常に重要な意義を持っています。これまでに出てきた神の観念や宇宙観などがより具体的に顕われてくるので古事記の中でも非常に重要な段であり、これまでの復習も兼ねながらじっくりと読み解いていきます。今回は、前回までにみてきた「皇命一體」の生命観や三段の宇宙観などを踏まえながら流転輪廻、復活、愛、呪術など大國主神の段で特徴的なキーワードをみていきます。そして天津金木学によって大國主神を読み解いていくことで、本編に入っていくための基本的な準備が出来ればと思っています。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで近代人が忘れてしまった考え方や感覚に少しでも触れていければと思ってます。大國主神の段は、これまでに学んできたことがより具体的になり、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていけるきっかけにもなると思います。途中からでもぜひご参加下さい。

【第415回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #22
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年3月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
大國主神は、天照大御神、須佐之男命の統一神業を引継ぎ、「皇命一體」の具体的表現神であり、立証神である。翔身自在の威力を発揮し、顕幽両界を自在に往来し、あらゆる生物を発生せしめその無限の伸展を立証し給うのが大國主神の神業である。これまでに見てきた神界の「カタ」が葦原中國に具体的に顕れてくる大國主神の神話は、生物的、人類学的、心霊的解説など解説が非常に多方面に及ぶため前回に引き続きイントロダクションとして大國主神の神話の全体の概要に触れていきます。今回は大國主神の流転輪廻、復活、愛などに基づいた生物学的解説、神話の中に盛り込まれた呪術などの心霊的解説、限身へと繋がる人類学的解説、そして天津金木学からみる大國主神などを少しずつみていきます。本編に入っていくための基本的な理解を深めることが出来ればと思っています。遊会での「古事記読解」は単なる物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことで近代人が忘れてしまった考え方や感覚に少しでも触れていければと思ってます。大國主神の段は、これまでに学んできたことがより具体的になり、現実世界と直接関係する点が多くなってくるため、現代社会における様々な問題についても考えていけるきっかけにもなると思います。途中からでもぜひご参加下さい。

【第414回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #21
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年2月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
前回は植物発生の御主神としての須佐之男命、そしてその系統を見ていきました。今回から天照大御神並びに須佐之男命の統一神業を引継ぎ生命一體の大義を具体的に顕示する神であり、動物発生の御主神でもある大國主神の話に移っていきます。有名な因幡の白兎や國土奉還などの大國主の神話は、「顕と幽」「生と死」「地獄と極楽」「現実と理想」「煩悩と解脱」「愛と嫉妬」などの中間界即ち葦原中つ國を舞台にし、その相互干渉が複雑無量に顕れるため解説が多岐に渡っていきます。今回はまずイントロダクションとして大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)、葦原色許男神(あしはらしこをのかみ)、宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)という大國主神の五つの御名を通して全体の概要をみていきます。遊会での「古事記読解」は古神道の考え方をベースに読み解いていくことで近代人が忘れてしまった考え方や感覚に少しでも触れていければと思ってます。今回から始まる大國主神の段は現実世界と直接関係する点が多くあり、現代社会における様々な問題についても考えていけると思います。途中からでもぜひご参加下さい。

【第413回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #20
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2015年1月24日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】これまでみてきた須佐男之命の生物を発生させるという御神事もいよいよ成就し、宮の造営により生命が永遠に彌々益々栄え栄えていく基礎が建てられました。今回は宮の首として稲田宮主須賀八耳神を任じるところから始まります。土地耕耘、植物愛護の大任を授かり、生物の永遠の発生と伸展を司る稲田宮主須賀八耳神の神業は、農夫によって毎日営まれています。古代日本人は、生命はもちろん農夫の日々の営みの中にも神の働きをみていました。物が溢れ飽食の時代となり、物一つ一つの有り難みを失ってしまったように感じられる近代日本においてこそ、決して忘れてはいけない、思い起こさねばならない感覚であるのではないかと思います。そして、生物の発生、特に植物の発生の御主神としての須佐之男命の系統を見ていき、次の話の中心となっていく大國主神に繋いでいきたいと思います。遊会での「古事記読解」では古神道の考え方をベースに読み解いていくことで、近代人が忘れてしまった考え方や感覚に少しでも触れていただけたらと思ってます。長期に渡って開催してますが途中からでもぜひ参加していただけたらと思います。よろしくお願いします。

2014年

【第412回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #19
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年12月27日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】前回から須佐男之命の神業のクライマックスである宮の造営の読解に入っていきました。宮の造営は、生命が発生し子々孫々永遠に受け継がれながら栄ていくための基礎が立てられるという非常に深遠なる意義を持ち、神漏美系の神である須佐男之命の重要なる神業であります。宮を打ち立て、そこに天照大御神の霊系神力が働いてくることにより生命が「かたち」を現してきます。言うなれば我々の身体が宮であり、そこに顕れる神々の働きにより我々はそれぞれ「かたち」を持って存在し、思考し、運動し、創作などをしながら生活していくことができるのではないでしょうか。もちろんこれは植物や動物など森羅万象に当てはめることができると思います。須佐男之命が須賀須賀しの境地に達し詠んだ「彌雲立つ、出雲彌重垣、夫妻ごみに、彌重垣つくる、其の彌重垣を」の御歌の読解から始め、古事記の中にある近代日本人が忘れてしまっている生命観に触れていけたらと思います。今回も、日本古来の神道の考え方をベースにじっくり読み解いていきます。年の瀬ではありますが、常連の方はもちろん初めての方でもお気軽にご参加下さい。今年一年間、天照大御神と須佐之男命の統一神業の読解を続けて来ましたが、今年最後となる今回で一先ず終わり、来年からは大國主神の國譲りの話へと移っていきます。今年一年間僕ののんびりしたペースで進んできましたが、お付き合い下さりありがとうございました。『古事記読解』は来年もまだまだ続きますがよろしくお願いします。

【第411回 岡山遊会】

●テーマ:古事記読解 #18
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年11月22日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】これまで六回にわたり読み解いてきた八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)の物語を中心にした須佐之男命の統一神業もいよいよ最後の段階に移っていきます。今回は、須賀の地に宮を造営するところから始まります。スガスガしき心境にいたり、宮を造営することにより、地球上に生まれた生命が子々孫々受け継がれていきながら、栄えに栄えて伸展していくための基礎を築いていきます。この宮を造営するということは自然と科学や物質文明との関係についても関わってくるところでもあり、近代化の問題を抱えた現代において非常に考えさせられるものがあります。また、宮の造営にあたり須佐之男命が詠んだ「彌雲立つ、出雲彌重垣、夫妻ごみに、彌重垣つくる、其の彌重垣を」の御歌により、永遠なる生命の伸展が完成していきます。この御歌に込められた深遠なる意義についてもじっくりと読み解いていきます。古神道をベースに読み解いていくことにより古事記の中から現れてくる、近代人が忘れてしまった日本古来の感覚や考え方、今回は特に生命の妙諦に触れながら、参加者といろいろな話ができればと思ってます。基本的なことを振り返りながら少しづつ進んでいきますので、ご興味がある方は途中からでもぜひご参加下さい。

【第410回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#17
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年10月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)の話も今回で5回目となり物語の終盤に入っていきます。今回は酒を呑み酔い倒れた八俣遠呂智を須佐之男命が切り、その尾から草薙劍が現れてくるのを、天津金木学に基づいて実際にレプリカの金木を並べて動かしてみることから始めてみようと思います。 これまでの回でも触れてきた「生命の種子」である草薙劍についてもみていきます。また天照大御神にこの草薙劍が献上されることによって、須佐之男命の凶暴な威力が統制され、須佐之男命の地球の修理固成及び生物の発生という神業も一段落着き、次の宮の造営により永遠の基礎を立てる段に移っていきます。今回もどこまで進めれるか分かりませんがじっくり読み解いていきます。八俣遠呂智を退治するという単なる英雄的な物語としてではなく、古神道の考え方をベースに読み解いていくことであらわれてくる、近代人である僕らが忘れてしまった「深遠なる生命観」に触れ、そこから参加者の方といろいろな話ができればと思います。途中からでもぜひ御参加下さい。

【第409回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#16
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年9月27日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】『古事記』を日本古来の神道の考え方をもとに読み解いていく「古事記読解」。16回目である今回は、前回概要に触れていただいた八俣遠呂智の物語を読み進めていきます。垣を作り、門を作り、酒を置き、酔い伏した八俣遠呂智を斬り殺し、その尾から草薙劍を取り出すという物語の中に子々孫々永遠に受け継がれていく生命観があることは前回触れましたが、物語の終わりにその生命の根源である草薙劍を須佐之男命が天照大御神に奉献し給うということにもまた重要な意義が宿っています。我々近代人が忘れてしまった深遠なる生命観に触れながら参加者のみなさんと色々な話ができればと思います。途中からでもかまいませんので、ぜひご参加下さい。

【第408回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#15
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年8月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】神夜良比夜良比岐(カムヤラヒヤラヒキ)により放謫された須佐之男命が降りたのは出雲國でした。ここを舞台に今回から有名な八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)の話に入っていきます。老夫婦が泣き悲しむのをみて生贄とされた櫛名田比売を助けるために八俣遠呂智を退治するという単なる英雄譚としてではなく、古来の神道の考え方を基に、物語の中に秘められた子々孫々永遠に受け継がれていく生命の妙諦を、八俣遠呂智の尾より取り出された「生命の種子」でもある草薙劍のX型(クサナリ)の力を中心に読み解いていきます。
この遊会での「古事記読解」を通して、近代人である僕らが忘れてしまった感覚や考え方に少しでも触れていただければと思います。途中からでもぜひご参加下さい。

【第407回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#14
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年7月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
「乃ちその大宜都比売神を殺したまふ」一見横暴かつ残酷に見える須佐男命の行動にも、以前伊邪那岐神が火神をお斬りになった時のように、深遠なる意義が宿っています。食神ひいては生命の母たる大宜都比売神の殺された身体に穀物がなるということは、我々は神の「御からだ」を食していることでもあるのです。今回で14回目となる古事記読解は、この大宜都比売神から八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)に至るまで植物に強く関わる須佐男命の統一神業を、日本古来の神道の考え方を通して読み解いていきます。この機会に、物語としての古事記からではとうてい分からなかった、近代人の僕らが見失ってしまった独特な感覚や思考、そして日本の神々の姿に少しでも触れてほしいです。

【第406回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#13
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年6月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
古事記の中でも非常に重要な意義を持った天照大御神の天岩戸隠れも終わり、今回は八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)についてみていきます。天照大御神の本化分身の神々による天岩戸前の神事を経て、天照大御神による霊系統の統一神業は完成しました。ここからは建速須佐之男命による體系統の統一神業がはじまります。八俣遠呂智(ヤマタノオロチ)の中から草那藝之大刀(クサダギノオオタチ)のX型(クサナリ)の力をふまえながら生命と深い関わりを持つ建速須佐之男命について、日本古来の神道である「八卦神道」をベースにじっくり読み解いていきます。

【第405回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#12
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年5月31日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
古事記読解もいよいよ12回目となりました。何回にも渡り読み解いてきた、天照大御神の天岩戸隠れに際して岩戸前で行われる神事ですが、今回でいよいよハイライトを迎えます。 天宇受売命(アメノウズメ)の槽を伏せて踏み鳴らし、神懸かりながら半裸状態にまでなるという狂態ともいえる振る舞いにはどのような意味があるのか?また現代には伝わっていない深遠なる言霊である布刀詔刀言(フトノリトゴト)とは?日本古来の神道である「八卦神道」の考え方をベースに読み解いていくことで、この有名な物語の中から神楽の極枢行事としての側面が現れてきます。また芸能の起源ともされるこの場面から、PEPPERLANDでも行われている音楽やパフォーマンスが秘める、近代人が忘れてしまった力についても考えさせられるものがあると思います。普段ライブやパフォーマンスなどをされてる方もお気軽にご参加下さい! そしてついに、高天原の端動と八百万の神の歓喜の中で天岩戸が開きます!! 生命誕生の場面であり、禮拝、神楽、祈祷という古来の神道の三大行事のカタが現れる重要な場面であるこの神事の意義を最後までじっくり読み解いていきたいと思います。

【第404回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#11
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年4月19日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書である古事記。単なる物語としてではなく、日本古来の神道である「八卦神道」をベースにその深遠なる意義を読み解いていく遊会も11回目となりました。今回も、前回に引き続き天照大御神の天岩戸隠れに際して岩戸前で行われる神事という重要な場面をみていきます。今回は「眞男鹿之肩(マヲシカノカタ)」、「天波波迦(アメノハハカ)」による占合(ウラへ)という行事から始まります。その占合をもとに組み立てられていく五百津眞賢木(イホツマサカキ)の行事をへて、天照大神の御霊代であり、御樋代であり、招代(ヲギシロ)、依代(ヨリシロ)となる天津神籬(アマツヒモロギ)が完成していきます。霊と霊、心と心の合致の作法であるこの占合の行事は、生命体の発生の場面でもあるこの天岩戸前の行事においてどのような意味を持つのか? 日本古来の三大皇学のひとつである天津菅曾学の行事でもあるこの場面は、「祈祷」における重要な「型」をみせてくれます。そして行事は、高天原の眞言であり、萬神萬生萬有の大本源をなす唱名である布刀詔戸言(フトノリトゴト)の大御神楽、天宇受売命(アメノウズメノミコト)の神懸かり状態での狂態にも見える振る舞いへと進んでゆき、これにより神事はハイライトを迎えて、その重要な意義が明らかになっていきます。「禮拝」「神楽」「祈祷」という根本祭祀の深刻なる発現の場面であるこの天岩戸前の神事のひとつひとつをしっかりと読み解いていくことで、現代の日本人が失ってしまった日本古来の価値観、思想、感覚、信仰などへの理解を深めていきたいと思います。

【第403回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#10
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年3月22日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書として知られる古事記。読解の10回目となる今回は、前回に引き続き天照大御神の天岩戸隠れ、そして岩戸前で行われる神事という古事記の中でも有名な場面に秘められたものを読み解いていきます。思金神を中心とした八百萬の神によって行われる天岩戸の神事は、狭蠅那須(サバエナス)という音律の乱れた状態を常世長鳴鳥を鳴かしめることによって整えることからはじまりました。今回は、三種の神器とされる「鏡」、「八尺勾璁之五百津之御須麻流之珠(イヤサカァノマァカタァマノイホツミスマルノタマ)」を作るところからとなります。鏡とは何か、勾璁とは何か、その後に続く神事の意味は?一つ一つの行事を三大皇学である天津祝詞学・天津金木学・天津菅曾学を用い読み解いていくことで、物語の中から深淵なる意義を持って織りなされた古神道の神事に関わる重要な「型」が浮かび上がってきます。「禮拝」「神楽」「祈祷」という根本祭祀の深刻なる発現であるこの場面をみていくことで古事記及び古神道への理解を一層深めていけたらと思います。

【第402回 岡山遊会】

●テーマ:水谷慶一著『知られざる古代』読解
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2014年3月8日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
現在、西の淡路の伊勢から東の伊勢斎宮跡を通る北緯34度32分の直線上に数々の古代遺跡や古墳、磐座が点在しています。その事が意味するものとは、古代日本國、すなわちヤマト政権において國を治める為に東西線とは非常に重要なものであり、太陽祭祀と政治が一体化した祭政一致という一種の合理性があったという事です。現在尚も悠久の記憶を宿した地名や伝承、民俗行事等を頼りに、その実態を探っていきます。また、本来口承されてきた『古事記』が8世紀初頭に外来の漢文により編纂されたものが一般的になっています。これまで岡山遊会では『古事記』に秘められた現在までの秘儀を読解するという事を試みています。天照大御神の天の岩戸隠れの御神業までを解き進めてきましたが、それらの事と重ねて検証していけたらと思います。

【第401回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#9
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2014年2月22日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書として知られる『古事記』。日本古来の三大皇学をベースに読み解いていくことで、単なる神々の物語としてだけではなく、日本古来の神々の姿とともに日本古来の思想や、その圧倒的な世界観が浮かび上がってきます。
前回、天照大御神と建速須佐之男命の天安原(あめのやすはら)における一大行事を経て、地上における第一生命の発生ひいては驅身(かけりみ)神性のご出現までをみていきました。今回は、有名な天照大御神の天の岩戸隠れに入っていきます。太陽神である天照大御神が天の岩戸に隠れてしまったために世界が暗闇になってしまい、八百万の神が岩戸の前でどんちゃん騒ぎをし、気になって岩戸からちらりと覗きこんだ天照大御神を引っ張り出したとされる物語の中に、古事記の中で一貫して根本的な問題とされる重要な事柄が潜んでいます。永遠より永遠にわたって、顯幽生死を貫通して行われる光明と暗黒の調和と闘争という二大神統の中心行事であり、天津祝詞学・天津金木学・天津菅曾学の三大皇学の根本発揮の場である天岩戸前の神事を通して、古事記の理解を深めていきたいと思います。

【第400回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#8
●チューター:柴田 聖子氏→岡 茂毅氏
●日時:2014年1月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本古来の祝詞学・金木学・菅曾学の三大皇学を通して『古事記』の世界を読み解く8回目。前回は、天照大御神と建速須佐之男命という「靈」「體」二系の代表神が互いの調和を求めながら交渉し、それは地上で大地生成の激震、天変地異として展開しました。今回はそれに続く二神の天之眞名井における御子産みの場面から、地上の生命発生に関係の深い三比賣神・五彦神の誕生に込められた意味を見ていきます。(柴田 聖子)

2013年

【第399回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記読解』#7
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2013年12月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書として知られる『古事記』。日本古来の祝詞学・金木学・菅曾学の三大皇学をベースに読み解いていくことで、単なる神々の物語としてだけではなく、日本古来の神々の姿とともに日本古来の思想や、その圧倒的な世界観が浮かび上がってきます。前回、輝身(かがりみ)の代表神である天照大御神、そして月讀命、建速須佐之男命が現れ、地球の誕生という具体的な創造のプロセスを見て行きました。今回は黄泉国へ向かうこととなった建速須佐之男命と天照大御神の面会の場面がメインになります。ここでは、天安原(あめのやすはら)を中心にした宇気比而(うけひて)、御子生みという重要な行事が行われて、地上における第一生命の発生ひいては驅身(かけりみ)神性のご出産につながっていきます。天照大御神と建速須佐之男命の神業を祝詞学・金木学・菅曾学の三大皇学を通してみていきたいと思います。

【第398回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記』#6
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2013年11月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書として知られる『古事記』。日本古来の祝詞学・金木学・菅曾学の三大皇学をベースに読み解いていくことで、単なる神々の物語としてだけではなく、日本古来の神々の姿とともに日本古来の思想や、その圧倒的な世界観が浮かび上がってきます。前回まで、高天原におけるカゴリミの代表神である伊邪那岐、伊邪那美の調和と闘争による創造神業を一通りみてきました。黄泉国から帰還した伊邪那岐が、穢れを払うことで左目から天照大御神、右目から月讀命、鼻より建速須佐之男命が生まれ三貴子を得たことで、これまでの創造神業からカガリミの代表神である天照大御神を中心にした統一神業に移っていきます。今回は、天照大御神、月讀命、建速須佐之男命とその統一神業を祝詞学・金木学・菅曾学の三大皇学を通してみていきたいと思います。

【第397回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記』#5
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2013年10月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書として知られる『古事記』。日本古来の祝詞学・金木学・菅曾学の三大皇学をベースに読み解いていくことで、単なる神々の物語としてだけではなく、日本古来の神々の姿とともに日本古来の思想や、その圧倒的な世界観が浮かび上がってきます。前回は、伊邪那美が火具土神を産むことにより神避るまでを見ていきました。今回は、神避ることによりおこった霊肉の分離ののち、霊の主体である伊邪那伎が、體の主体である伊邪那美との調和を再び求め、伊邪那美を追って黄泉の国を訪れる部分を見ていきます。黄泉の国とは一体何か?黄泉の国の誕生とともに深まっていく調和と闘争を本質とする創造の世界をみていきます。近代的な価値観から離れなければ古事記を理解することはできませんが、古事記の世界を知っていくことで今まで見えてなかった、感じとれなかったものがたくさんあることに気づかされます。クリエイティブな活動をされてる人には、この機会にぜひ古事記の世界に触れてほしいと思います。

【第396回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記』#4
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2013年9月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
日本最古の歴史書である『古事記』。日本古来の祝詞学・金木学・菅曾学の三学をベースに読み解いていくことで、単なる神々の物語としてだけではなく、日本古来の神々の姿とともに日本古来の思想や、その圧倒的な世界観が浮かび上がってきます。前回を引継ぎ、今回は伊邪那岐、伊邪那美の国生み後からになります。伊邪那美が生む際に、美蕃登を焼かれ神避る原因となった迦具土神。川口興道『太古日本の迦具土』の中では、旧伊勢湖を中心とした、今とは違った古代日本の国土の姿として現れてきます。4回目となる今回は、この迦具土を中心に進めていけたらと思ってます。

【第395回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記』上つ巻#3
●チューター:森 美樹氏
●日時:2013年8月31日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
『古事記』については神々が登場人物となり物語として紹介されているものが多い中、過去2回の「岡山遊会」では『古事記』のお話しではなく、物語を理解するための前提となる日本固有の”神”の原観念を通して『古事記』の読解を行ってきました。では、そういったとき神々をどう捉えていけばよいのか?? 仏教思想の「無」でも、「有」でも、「生」でも、「滅」でもない、一切超越の根本に於いてのみ、日本神道の”神”が姿を顕します。『古事記』を解読する上で必須とされる日本古来の祝詞学・金木学・菅曾学の三学をベースに、身近な神社での祭事、私が今年初めて訪れることのできた伊勢神宮のお話等を交えながら文底からの『古事記』読解をさらに深めていけたらと思います。

【第394回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記』上つ巻#2
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2013年7月20日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
今回も引き続いて古事記の読解に挑みます。前回の遊会では古事記の冒頭5行を読み解いていくのに一晩かかり、まだ時間が足りない状態でした。古事記のベースには菅曾・金木・祝詞があり、この3つをもって読み解いていかない限り古事記が何を語ろうとしているかが見えてこないという内容ですすめました。冒頭のもっとも重要である、高天原(タカー・ア・マハラ)という言葉は、神働きの状態を示し、神そのものである事を言霊の中に発見しました。言霊学では、タカー(中心から外へ拡散)、タマー(中へ向かい凝縮)、カーマ(交わり)の3つのはたらきが高天原の状態であると同時に、それぞれが「三種の神器」をあらわしています。言霊学に基づき日本人の言語感覚の中に宿る神の存在を示せれると思います。今回は前回の続きから読解に入りますが、多くの神々の名前が登場し、一つ一つの神名には全て意味があります。それを読み飛ばす事は出来ないと思いますので、ペースがゆっくりになるかと思いますが、お付き合い下さい。古事記読解を通して、日本人の精神の系譜を読み解いていければと思います。是非ご参加下さい。Phenomenaのメンバーは必ず参加するとともに、メンバー以外の方々も私達の歴史の原点である『古事記』の読解に参加しませんか。

【第393回 岡山遊会】

●テーマ:『古事記』上つ巻
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2013年6月29日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
銀塩写真家集団Phenomenaは来年度、奈義町現代美術館で展覧会が決定しており、現在も写真展に向けて作品制作を続けています。岡山遊会ではグスタフルネホッケの『迷宮としての世界』の読解を続けていましたが、一時中断し、写真展に向けて奈義の歴史性をあぶり出すために『古事記』の読解に入ります。『古事記』は古代伝承等を編纂し8世紀に成立した日本最古の歴史書・文学書です。岩波文庫の古事記を元に上つ巻の部分を中心に読解をすすめます。上つ巻は、神代の時代の物語が記されています。混沌の天上世界に最初の神アメノミナカヌシノ神が現れ、その後にイザナギ・イザナミの男女二神が現れ、国生みによって大八島の国をはじめ様々な神々が生まれます。二神の最後の子の1人である天照大御神は初代天皇とされる神武天皇へ繋がっていきます。神々の世界の出来事から現在の私たちへ結びつくものは何か、また神話から読み取れる日本の歴史性や神話が意味するもの等、短い物語から様々な内に眠るイメージをを想起させながら皆様と読解していきたいと思います。Phenomenaのメンバーは必ず参加するとともに、メンバー以外の方々も私達の歴史の原点である『古事記』の読解に参加しませんか。

【第392回 岡山遊会】

●テーマ:グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(「Ⅱ・Ⅲ章」251Pまで)読解 #3
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2013年5月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
前回に引き続きグスタフ・ルネ・ホッケの『迷宮としての世界』を取り上げます。ホッケは古今のマニエリスム的芸術作品を比較していくなかで、魔術的な美学とその系譜を見出していきます。それは"相反するものの結合"という<人を驚愕たらしめ現実を分解する >ことによって立ち現れる神秘への志向性です。そのなかでまた、16世紀頃のマニエリスム芸術作品から、徹底的に新しい表現、すなわち近代的なものの出発点とし、今日の芸術作品までに連なる表現の同類性としての<身振り>とその<差異性>を見ていきます。近代がどのように変容していき、またその問題とはどんなものであるかを考察したいと思います。

【第391回 岡山遊会】

●テーマ:グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(「Ⅱ・Ⅲ章」251Pまで)読解
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2013年4月27日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
前回に引き続きグスタフ・ルネ・ホッケの『迷宮としての世界』を取り上げます。ホッケが掲げる「近代的人間の問題性」の認識の手がかりとして、まず、古今にわたるマニエリスム作品の様々なモティーフ連鎖を通じて、この、マニエリスム的現象を考察しながら、その<原身振り>や、<伝統>を見出しつつ解読していこうと思います。

【第390回 岡山遊会】

●テーマ:グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(「Ⅲ章」251Pまで)読解
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2013年3月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
サッコ・ディ・ローマ、このルネサンスの調和的世界の崩壊を象徴的に示す事件ののち、この時代に生きた芸術家達において決定的な精神変動の表現-マニエリスムが現れてきます。イデアによる表現。自然との絆を断ち切り、自己の内面的イメージに絶対を求めること。見えないものだからこそ、描かなければならない。可視的現実の世界は歪曲され、引伸ばされ、怪異的で、驚異的で、痙攣的でもあり破壊的な風景へと化していきます。このイデアの激しい希求のうちに、近代的なものの始まりがありました。
いわゆるこの反-古典的現象を今日までの芸術のモティーフ-連鎖の概観によって考察し、始めてそこに浮かび上がるヨーロッパ芸術の<伝統><原身振り>、そして<近代の問題性>の核心へと迫っていきます。迷宮としての世界に参入しつつ、すべての現象の背後にひそむ存在を予感せしめるマニエリスト。その蒼然たる世界を覗いてみたいと思います。

【第389回 岡山遊会】

●テーマ:グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(「I章」104Pまで)読解#2
●チューター:能勢 遊神
●日時:2013年2月23日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
前回に引き続きグスタフ・ルネ・ホッケの『迷宮としての世界』を取り上げます。絵画や詩の世界から始まり、自分の中から生まれる衝動を表現した一つの様式としてのマニエリズム。現代人の感覚としては大抵の人が持っているであろう感覚として存在するこの様式は後に、文化や社会的習慣にまでも展開していきます。現代で何かしらの表現、発想をして生きていく中で先人達の歴史を立ち返る事が必ずありますが、マニエリズムという様式を見直すことは自己表現をしていく中で行なっていることの再認識するということにもつながり、とても重要な出来事だと気付かされます。数百年前までは禁忌とも言われかねない、内在する衝動を外在させるという表現行動は今も続き、改めて取り上げ見つめなおす問題だと思います。

【第388回 岡山遊会】

●テーマ:グスタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(「I章」104Pまで)読解
●チューター:能勢 遊神
●日時:2013年1月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758
●連絡先:090-3372-8987(能勢)

【チューターメッセージ】
ヨーロッパ芸術様式にルネサンス、モダンに比べ、あまり聞きなれないもので重要なマニエリスム。ポントルモの画法に始まったマニエリスム的様式が、ルネサンスからモダン(近代的)への大きな節目として芸術のみならず、文化や音楽、哲学、神学、社会的習慣にまで展開されていきました。このマニエリスム美術の要であり、入門書とも言える「迷宮としての世界」の全5章あるうちの第1章をとりあげます。美術批評、美術鑑賞における美術の見方だけでなく近代を経て現代で生き、何かしらの表現をする者の思考、概念までもを再考するきっかけになるかと思います。

2012年

【第387回 岡山遊会】

●テーマ:港 千尋『洞窟へ 心とイメージのアルケオロジー』読解
●チューター:柴田 聖子氏
●日時:2012年12月29日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

約三万年前に生きた旧石器時代の人々の手による洞窟壁画が90年代に続けて発見され、複雑な思考と身体能力を備えた高い芸術的表現の発見が驚きを与えました。芸術はその誕生において既に完成されていたのだと、著書の港千尋氏は語ります。闇の中たどり着くのも困難な場所で描いた人々の内面は謎に包まれており、芸術と創造の「起源」に迫る港氏のアプローチに沿って、いつの間にか読み手も心と身体、記憶が揺れ動く一つの体験をたどっていくようです。三万年前のミステリアスな手形や、躍動する動物たちに惹きつけられる心。そしてトランス状態や予感の力など、失われた身体的能力の持つ可能性。古代人と私たち現代人のあいだの「断絶と持続」を通じて、見ることの持つ意味を話し合っていけたらと思います。

【第386回 岡山遊会】

●テーマ:アレクサンダー・フォン・フンボルト『フンボルト 自然の諸相』#3
●チューター:山田 裕子氏
●日時:2012年11月24日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

前回の遊会では、自然に存在する動植物の相について、またフンボルトの提唱した「植物観相学」について学びました。表面化している自然のさまざまな現象を、そのかたちや作用に至るまで徹底的に解剖し、場所や時間にとらわれず比較することで、個々の様相だけではとらえることのできなかった新たな関係性を浮き彫りにしています。宇宙全体を一つのつながりとして見るフンボルトの考え方は、地球物理学や帰納的科学など、現代の科学的視点の基盤をなしています。今回も、火山地帯の比較や、高地に暮らす人間の生活などから、これからの自然と人間のありかたについて、フンボルトの体験を通して学んでいきたいと思います。

【第385回 岡山遊会】

●テーマ:アレクサンダー・フォン・フンボルト『フンボルト 自然の諸相』#2
●チューター:山田 裕子氏
●日時:2012年10月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

前々回の遊会に引き続き、アレクサンダー・フォン・フンボルト『フンボルト 自然の諸相』の後半を読解してゆきます。前回は、著者フンボルトの来歴について、また実際のフンボルトの中南米旅行記から、彼の提唱する「植物観相学」とは何なのかを学びました。自然を常に一つの調和のとれた全体として眺めることで、植物の小さな変化から自然現象全体との、ひいては人間の精神文化との関係性を追求したフンボルト。その視点には、彼と同時代に生き、交流の深かったゲーテと共通する部分があります。機械を用いた精密な測定と、フンボルト自身の美的な感覚を通して体験された動植物たちのいとなみは私たちの内面に新たなイメージを与えてくれます。様々な物質や価値観があふれ、自然から遠ざかりつつある現代で、私たちはフンボルトの視点を取り戻し、世界との関係性を再構築する手掛かりを得ていきたいと思います。

【第384回 岡山遊会】

●テーマ:Phenomenaテキストを用いた『"プレグナントな点"から能動的想像(構想)力へ。』
●チューター:森 美樹氏
●日時:2012年9月15日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

これまで遊会でも数多くとりあげられてきたゲーテ。ゲーテは観念が形象に転化する場合や、形象同士が結合して特定の形象を作る場合、それに固有の法則"プレグナントな点"が働いていると考えました。さまざまな現象において常に全体を重要視するゲーテは"プレグナントな点"を、外的な偶然性ではなく内的な必然性の輪(全体)の中心にみています。能動的想像法は、ユング(精神科医・心理学者)自らの病的体験を克服してゆく過程において、ひとつの方法として、実行されたものです。それは、自分の外側(他者・相手)ではなく、内側(無意識)から生じたイメージを相手にして、観察したり対話することからはじまります。それにより自分を中心とした緩やかな輪が作られ、その輪は能動的想像法を行うにつれ変化・成長してゆきます。この"プレグナントな点"や"能動的想像法"をみつめながら、作品を制作する(あらゆる表現をする)こととの繋がりについて、みなさまと一緒に考えてゆきたいと思います。

【第383回 岡山遊会】

●テーマ:アレクサンダー・フォン・フンボルト『フンボルト 自然の諸相』解読#1(P119まで)
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2012年8月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

ゲーテ時代の最大の自然科学者といわれるアレクサンダー・フォン・フンボルトが、コロンブスによって発見された新大陸を学問的に再発見することとなった中南米旅行をまとめた「自然の諸相」。ゲーテと同様に自然を常に一つの調和ある全体として眺め体験する能力を有し、その自然体験を目に見えるように記録することができた彼は、この科学的エッセイのなかで、自然の情景を一幅の絵画のように表象し言語で描写する一方で、経験科学的な研究に基づき、自然を機器による精緻な観察と同時に精確な測定することで、客観と主観の密接な相互関係の上に成り立つ、ゲーテとの親和性の高い自然研究を実践しています。そして序文に「自然の全体像の展望、さまざまな力の相互作用の実証、熱帯諸国の直接の観照が感知する人間にあたえてくれる喜びを新たにすることが、私の追求している目的である。」とあるように自然研究を通して、自然の世界が人間の精神世界に及ぼす影響及びその相関関係をみていこうとします。地理、動物、植物、岩石、自然哲学、考古学など幅広い見地に立って描かれる7つの自然の諸相。この本を通して、技術革新やジャンルの細分化していく近代自然科学、ひいては近代人が見失ったフンボルトの視点を獲得し、われわれを取り巻く世界を再認識していけたらと思います。「自然の諸相」は今回より3回に渡りじっくり題材にしていきます。よろしくお願いします。

【第382回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #8
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2012年7月21日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】今回は最終章である「近代の超克」竹内好を精読します。「近代の超克」総括として戦後十数年後に書かれたものです。日本の近代史において復古と維新、尊皇と攘夷、鎖国と開国、国粋と文明開化、東洋と西洋という対抗関係がアポリア(難関)としてあり、太平洋戦争によって思想課題としてこれらが凝縮され爆発したのが「近代の超克」であったと竹内好は述べています。これらの問題は敗戦により凍結され、未だ置き去りになったままの避けては通れない重要な与件です。現在、アートや音楽などの表現行為を行う者に取って無自覚ではいられない問題です。また、このシンポジウムには参加していませんが日本浪曼派の保田與重郎についても「近代の超克」という側面から触れています。文明開化の否定、日本近代の否定をした保田與重郎の思想がこのシンポジウムに参加している知識人に与えた影響は大きかったのではないかと感じ、戦後抹殺された保田の思想を読み解く事も重要な事だと考えています。非常に長期間かけて取上げてきたテーマでしたが、総括となる会になればと思います。もう一度お付き合い下さい。

【第381回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #7
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2012年6月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】前回で終了の予定であった「近代の超克」ですが、皆さんから多くの意見を聞かせていただく中で時間切れとなりましたので今回も引き続き「近代の超克」を精読していきたいと思います。前回も少し触れましたが、近代の史観では歴史は進歩し発展してきたと捉えられていますが、「いつも同じものがあって人間はいつも同じものと戦っている、そういうものを貫いた人が永遠」だと座談会で小林秀雄は発言しています。進化によって明治以降の日本人は精神や神を喪失してしまったのだと思います。これからの日本人のあるべき姿とはどういうものであるのかを考える上で、歴史によって進化してきた事より、どんなに時代を経ても変化しないものの中に日本の可能性があるのではないかと感じています。座談会二日目からをもう一度精読していきたいと思いますので最後までお付き合い下さい。

【第380回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #6
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2012年5月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】岡山遊会で6回に渡って取り上げてきた『近代の超克』最終回となります。近代の超克とは雑誌「文学界」が太平洋戦争開戦後一年という時期に、各専門分野の知識人達(文学界同人、日本浪漫派、京都学派、科学者等)を集めて行われたシンポジウムの事です。これまでは各知識人達の論文を中心に精読してきました。今回は、それを元に開かれた座談会以降を中心として読み進めていきます。その後この本の初出版から数年後に加えられた『結語』を通して、『近代の超克』とは一体何であったのか、そして戦後数十年たった今、現在私たちがこの本を通じて考えられる事とは何なのかをもう一度考えたいと思います。

【第379回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #5
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2012年4月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】明治維新以後の日本はヨーロッパの近代文明を積極的に取り入れてきました。日本の伝統精神、民族性、土地、文化、これらが近代化によって変容し、戦後の現代にまでどの様な影響を与えているのでしょうか。「近代の超克」を元に皆さんと考えたいと思います。

【第378回 岡山遊会】

●テーマ:アビ・モーリッツ・ヴァールブルク著『蛇儀礼』解読
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2012年3月31日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

若手写真家集団Phenomenaが本年写真展を開催することが決定しています。そのため、『岡山遊会』で『近代の超克』を解読中ですが、急遽、写真展示の方法論の基礎知識を身につけるためにアビ・ヴァールブルクを取りあげます。西洋美術史の未完のテーゼであるヴァールブルクの「ムネモシュネ」の原点になる『蛇儀礼』を解読する一夜です。

【チューターメッセージ】プエブロ=インディアンの心的生活をテーマに数々の図像群とともに行われた蛇儀礼講演。近代合理主義的な見方では捉える事の困難と思われるアメリカ先住民の魔術的思考を通して、象徴を生み出す人間の力が語られています。また講演のメインのテーマとなる蛇儀礼による蛇の象徴性は古代ヨーロッパ文化と比較され、ラオコーンなどの古代ギリシャの神々の図像群のうえにおいて、これらを通底する〈おもかげ〉のようなものを見いだしていきます。ヴァールブルクによる図像群の精細な比較によって浮かび上がるそれら図像群を通底した〈おもかげ〉と〈変容〉を追っていきたいとおもいます。


■工作舎の田辺澄江氏からメールが届きました。『岡山遊会』とも関連の深い工作舎、そして田中泯氏のご案内です、東京方面の方や東京に行かれるご予定がありましたら是非ご鑑賞ください。
===================================
いつもお知らせをありがとうございます。さて、当社刊行の『僕はずっと裸だった』の著者である
田中泯さん主演の映画『ほかいびと』が、今月24日から、ポレポレ東中野で上映中です。大変好評です。(www.mmjp.or.jp/pole2/)映画は、長野県伊那地方の話なので、長野県内では昨年に公開されているのですが、東京は今回が初めて。4月13日まで続きます。もし、いらっしゃることがありましたらぜひどうぞ。

【第377回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #4
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2012年2月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【第376回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #3
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2012年1月29日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

2011年

【第375回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読 #2
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2011年12月24日(土曜日)23時30~無料
※今年の12月は最終土曜が31日になるため、定例の最終土曜日ではないですのでご注意ください!!!
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】前回の遊会では、「近代の超克」を読み進めていく中で、「近代」と「現代(今)」を比較して、近代からの問題を今も引きずったままなんら解決されていない事に気付いた会だったと思います。遊会でモダニズムを取上げてから約1年間、私にとって最も直球に自身に問い掛けてくる本だと感じました。 3.11原発問題をはじめ政治・経済・文化・社会、現代が抱えている様々な問題をどう考えていくべきなのか、それは「今」だけを見ても捉える事が出来ないのではないでしょうか。もう一度現代へ繋がる土台となった近代にまで立ち返って皆さんと考えたいと思います。今回も前回の続きから読み解いていきます。長くなりますが最後までお付き合い下さい。

【第374回 岡山遊会】

●テーマ:竹内好編著『近代の超克』解読
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2011年11月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

若手写真家集団Phenomenaが写真、あるいは写真史を考える時にどうしても避けて通れない「近代」の問題に突き当たりました。この問題とも深く関わるモダニズムの問題を向井周太郎氏のデザイン論から読み解いていった半年間でした。向井氏の視野の中で捉えられているゲーテ的な基盤、抽象と具象の関係性…など、多くの事を学ばせていただきました。そして、我が国での「近代」の問題にどうしても思い至らなければならないという必要性から、太平洋戦争開戦直前に行われた「近代の超克」に取り組んでいかざるを得なくなりました。現代の若い世代にはかなりハードルが高いかも知れませんが取り組んでいきますので、「近代」以降に誕生した芸術・音楽を扱う者にとって必聴の遊会です。是非ご参加ください。

【チューターメッセージ】
前回まで11ヶ月に渡って岡山遊会では向井周太郎氏を取り挙げてきました。その中で「あるべき近代性」という言葉があったように、日本の今を考える上で近代化をもう一度振り返る必要があるのではないでしょうか。文明開化後、西洋文化の模倣で進んでいった日本の近代化とは何だったのかを「近代の超克」を通してみなさんと考えたいと思います。

【第373回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎 『デザインと原像 かたちの詩学 II』読解 #3
●チューター:岡崎裕子氏
● #2 - 日時:2011年10月29日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
第三回となる今回も、前回に引き続き向井周太郎氏の『デザインの原像』の後半部分を取り上げていきます。太古の人間たちは自然と共に生き、その生命過程に触れることでさまざまな感覚を生み出し、心を育て、自身の生命力をイマジネーションによって道具や芸術という新たな「かたち」へと還元していきました。その原記憶は自然から遠く離れ、「原像」を失いつつある私たち現代人の根底にも深く根付き、夕焼けや波打ち際を眺めた時など、なつかしさや恐れのような感情となって心を揺らします。向井氏の思考にそってモチーフを解体し、領域を超えた世界に触れながら、現代社会に失われつつある「原像」ともう一度向き合っていけたらと思います。

【第372回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎 『デザインと原像 かたちの詩学 II』読解 #2
●チューター:岡崎裕子氏
● #2 - 日時:2011年9月24日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
先月に引き続き、向井周太郎氏の『デザインの原像』の後半部を取り上げていきます。前半部分では、現代社会が抱える「現像」の崩壊がもたらした問題から「太陽」「擬態」「螺旋」などのモチーフに秘められた「原像」を抽出し、いかに「原像」と向き合うことが大切かを知って行きました。後半部分では、向井氏の思考を辿りながら向井氏の根底をなしているゲーテの「直感即思惟、思惟即直感であるような世界認識」を学んで行きたいと思います。

【第371回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎 『デザインと原像 かたちの詩学 II』読解 #1
●チューター:岡崎裕子氏
● 日時:2011年8月27日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
「太陽」「擬態」「樹木」など様々なモチーフのデザインを解体し、それぞれの「かたち」の起源をさぐるなかで領域を跨いだ世界の関係性が見えてきます。向井周太郎氏と同様にウルム造形大学に関わられた杉浦康平氏が松岡正剛氏と共に編集出版された、『世界のグラフィックデザイン第1巻 ビジュアルコミュニケーション』(講談社刊) と通底する元型があります。(本書巻末図像)この、元型を向井氏はどのように紡ぎ出されてきたか、その思考の流れを辿りながら、そこから学びとれることをどのように生かすのか、現代の社会で喪われつつある「生の原像」をとりもどすために何ができるのかを考えていけたらと思います。

【第369回・第370回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎著『生とデザイン -かたちの詩学1-』読解 #1,2
●チューター:能勢 遊神
● #2 - 日時:2011年7月23日(土曜日)23時30~無料
※能勢伊勢雄の予定があり、最終土曜日ではないですのでご注意ください!!!
● #1 - 日時:2011年6月25日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】#1
『身振り』という言葉の成り立ちから始まり、モダンデザインの問題、バウハウスの運動など…。過去から現代までを経て<生とデザイン>の問題とは。『基礎デザイン学』が教えるデザインの意味と可能性をあらためて考えないわけにはいかない。向井氏自身が実践した漢字を用いたコンクリート・ポエトリーも紹介しつつ様々な問題を考えればと思います。

【チューターメッセージ】#2
前回の遊会では主に『生とデザイン -かたちの詩学1-』の全体の構造を紹介しました。そのため本の内容を飛ばし飛ばしで進行しました。今回の続編では前回の遊会でまだ読み解けていない部分と、特に深めたい箇所に焦点を当て進行していきたいと思います。過去から現代までを経て解説される<生>と<デザイン>の関係を読み解き、『基礎デザイン学』が教えるデザインの意味と可能性をあらためて考え、自分達は表現をする上で次に何ができるのか?何をしていくのか?など思考の足がかりにしければと思います。

【第368回 岡山遊会】

テーマ:向井周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』後半読解 #2
●チューター:森 美樹氏
●日時:2011年5月28日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
先月の前半に引き続き、残りの後半部分(p.237~)を読んでいきます。
前半部分では、向井氏の散りばめた語群(星々)を追っていきながら、天体に拡がる星々(コンステレーション)を見ていきました。後半では変容、環境、価値、質、富、近代化、文明、情報、生、経済などをキーワードにしながら残りの語群(星々)を見ていきたいと思います。
それは、今生きているわたしたちにとっての問題であり、向井氏から未来にむけてのメッセージでもあります。そして、向井氏の考えるデザインとは。天体に拡がった星々が、わたしたちの足下に落ちて(戻って)くるような感覚で、残りの後半部分を読んでいけたらと思います。

【第367回 岡山遊会】

テーマ:『東日本大震災・福島第一原発事故〜Sympathy_For_Genshiryoku~原子力を憐れむ歌』
●チューター:西谷 勝彦氏
●日時:2011年4月30日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

向井周太郎氏の『デザイン学 思索のコンステレーション』読解の途中ですが、急遽、東日本大震災そして福島第一原発事故を受けて、原発の問題を「岡山遊会」で取りあげてみたいと思います。向井氏の『デザイン学』で語られたモデルネとモダニズムの違いも明らかにしていきましょう。我が国のモデルネを私たちの内なるビジョンとしていかに展開できるかが、今、問われています。小冊子『写真家山崎治雄の写した岡山』をお持ちの方は遊会当日持参してください。(お持ちでない方は遊会会場でお渡しいたします。)チューターはサブカルチャーにも博識な西谷勝彦氏が担当します。色々なサブカル・メタファーも用い、幅広く今日の「原発」問題を解りやすく展開します。

【チューターメッセージ】
今なお予断を許さず、深刻な状態にある福島第一原子力発電所について、何故こうなのか?何を願うべきなのか?。国家の機能と企業の社会的責任、緊急時とは何か?。VSモグネチュードン、シーモンス、御大ゴジラ、そして飛鳥了。たった一機のヘリコプターから霧散した冷却水。がんばれトーデン!がんばれ防衛軍!がんばれ俺たちの被災者・避難者・被害者たち。報道と情報公開の遠近法。「だいじょうぶです」と言う、お前は本当に大丈夫なのか?。2012年。アルカイック・リバイバル。節電とぼく。映画「K19」。GE社マーク1@'70年代。RCサクセション「サマータイムブルース」、『危険な話』。晴れの国・岡山に原発は無い。等々、思いを寄せながら話し合いたいと考えます。4月の遊会当日には、事態が収束に向かっていることを祈りつつ。

【第366回 岡山遊会】

テーマ:向井周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』後半読解 #1
●チューター:森 美樹氏
●日時:2011年3月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
先月の前半に引き続き、残りの後半部分(p.237~)を読んでいきます。
前半部分では、向井氏の散りばめた語群(星々)を追っていきながら、天体に拡がる星々(コンステレーション)を見ていきました。
後半では変容、環境、価値、質、富、近代化、文明、情報、生、経済などをキーワードにしながら残りの語群(星々)を見ていきたいと思います。
それは、今生きているわたしたちにとっての問題であり、向井氏から未来にむけてのメッセージでもあります。
そして、向井氏の考えるデザインとは。
天体に拡がった星々が、わたしたちの足下に落ちて(戻って)くるような感覚で、残りの後半部分を読んでいけたらと思います。

【第364回・第365回 岡山遊会】

●テーマ:向井周太郎『デザイン学 思索のコンステレーション』前半読解
●チューター:丸山希世実氏
●日時:2011年1月29日/2月26日(土曜日)23時30~無料
●場所:PEPPERLAND・086-253-9758

【チューターメッセージ】
New German Bauhausと呼ばれたドイツのウルム造形大学でデザイン・芸術を学び後にフェローを務め、武蔵野美術大学の基礎デザイン学科の設立において創造のために本当に必要な教育の基盤を提示された向井周太郎氏の著書を扱います。今月は本書前半部分(P235)までについて皆さんと考えていきます。後半は来月、ゲーテ色彩論を大事にしながらガラスと向き合うガラス作家・森美樹氏が担当しますので、併せてご参加ください。本書では「デザイン」とタイトルにありますが、メディアに氾濫し大量消費されるデザインの話ではありません。世界に向き合うと同時に自己と向き合いながら「ものづくり」を続けていく人、世界認識についての思考を続ける人などに必要な書籍です。向井氏が基本概念としてコンステレーション(星座・事象の布置・群化の情景)を扱い、本書は構成されています。その構造は、能勢伊勢雄が『遊図』で展開したものと同一です。領域を超えて人間の認識・思考・精神と自然の法則・原型を見つめながら世界の全体像を暴く、そこに拡がるのは細部の多層な連関で星座のようです。遠く離れている星と星が地球から見るとすぐ隣にあるように、向井氏の地点から外側を見てみましょう。
向井氏はデザイナー杉浦康平氏と共にウルム造形大学にかかわられた方でもあります。のちに杉浦氏が松岡正剛氏と共に創ったobject magazine『遊』第一期の誌面から漂う感覚も、向井氏に共通するものである気がします。
また私が能勢より以前から薦められていたゲーテも、本書の中に度々登場します。ゲーテを深く理解するには、私にはまだまだ人生経験や体験が足りませんが、向井氏は分かり易くゲーテの詩・色彩論・植物学・自然哲学について扱われているのも嬉しく読んでいます。
私からは本書の概説と、自分にとって重要な「遊学的」「ゲーテ的」「Phenomena的(能勢の教えと共に写真を通じて見えてきたもの)」であると感じたものをお話しつつ、語り合っていけたらと思います。

2010年

【第362回,第363回 岡山遊会】

●テーマ:セルジュ・ティスロン『明るい部屋の謎』読解
●チューター:岡 茂毅氏
●日時:2010年 11月27日 & 12月25日(土)23:30〜 ●場所:PEPPER LAND

「知覚は、視覚器官によって「撮影」され、ついで脳において「現像」される。」と語るセルジュ・ティスロンはG・D=ユベルマンとならび現代最高水準の写真・美術評論を展開している評論家です。その評論は精神分析学のメラニー・クラインやドナルド・ウィニコット派の対象関係論やムネモシュネの図像比較社会学に裏打ちされています。「撮影」から「現像」までをも含めた"写真を「創る」ことの全体の意味"がティスロンにより明らかにされ、バルドの写真論を拡張することが可能となります。写真に取り組む人を含め、あらゆる表現者に必聴の「遊会」です。チューターは若手写真家団:Phenomenaのメンバー・岡茂穀氏が務めます。

【チューターメッセージ】
これまで『映像の修辞学』、『明るい部屋』と2回にわたりこの遊会でみてきたロラン・バルドの写真論。写真はコードのないメッセージであるというところか ら始まり、「死んだ母の写真」を巡り「プンクトゥム」を考えることでより個人的な領域にまで踏み込み、「それは、かつて、あった」という写真の本質を浮か び上がらせてきた。彼の写真論は、今日写真というものを考えるときに欠かすことの出来ないものである。しかしながら遊会でも指摘があったように、写真家で はないバルドは、プリントとしての写真を分析しただけで、撮影する側の視点が欠けているのではないか?という問題がある。写真を問題にする上で、撮影、現 像という写真からは切り離すことの出来ない行為を語らずして写真を語りつくしたというわけにはいかない。今回はセルジュ・ティスロンの『明るい部屋の謎』 をテキストに、撮影者の視点を踏まえて再びバルドの写真論を検討していきます。

【岡山特別遊会】

●テーマ:霊的祝祷劇としての「能」
●チューター:安田 登氏
●日時:2010年11月16日(火曜日)20時30〜
●料金: 1,000- ●場所:PEPPER LAND

【チューターメッセージ】
「神懸り」と「屈辱」の芸能として始まった日本の芸能は、後代のあらゆる芸能に、この二種の種を植えつける。その種がもっとも美しく花開いたのが能楽である。美しき懸りによって祖霊を招き、屈辱の美しきメタファーによって常態の認識を覆す。能の構造や、それによって引き起こされる意識状態にも触れながら、さまざまなお話をしていくつもりです。

【第361回 岡山遊会】

●テーマ:ゲルハルト・リヒター『写真論/絵画論』読解
●チューター:森美樹氏
●日時:2010年 10月30日(土)23:30〜 ●場所:PEPPER LAND

「現代最高の画家」と形容されるゲルハルト・リヒター。終りのない行列が続き、カルト的崇拝に近い人気に支えられたニューヨーク近代美術館でのリヒターの展覧会。これらのエピソードが伝えるリヒターの成功に対して、自らは「多くの人は絵画の終焉をみに来たんだよ。過ぎ去る前の最後の輝きだ。」と語り、写真により殺戮された"絵画"の脆弱さは"絵画"の外部に存在した(する)イリュージョンは現代において再興可能なのかを問う。"絵画"の死を強く意識したリヒターの問題意識を辿りながら、絵画のイリュージョンとは何かを見極めることにより、絵画を駆逐したはずの写真が、果たして、イリュージョンに依拠、もしくはイリュージョンを生み出していないか?を真剣に問いかけて見る必要がある。写真や絵画に取り組む人、そしてあらゆるアーチスト、表現者には必聴の「遊会」です。チューターは若手写真家団:Phenomenaのメンバーでもあり、ガラス作家の森美樹氏が務めます。

【チューターメッセージ】
2005年、日本で初めて回顧展が開かれ、そこで私は初めてリヒターの作品と出会いました。世界最高峰の画家と言われ、なぜか避けては通れないような存在。彼はひたすら絵画の可能性を探っています。
写真が登場して以来、それまでの絵画の役目は終わってしまいました。そのなかで、絵画の不可能性/可能性を求める試み。 その問題意識は一貫して写真性と光をめぐっています。写真性と光は絵画とどのように関わりあうのか。また、互いの存在を揺れ動かすのか。「作品を作るのではなく、それが生じるようにさせる」という彼の言葉。それは写真、絵画というジャンルに留まらず、現代において制作、表現することへも繋がっているように思います。
そういった彼の言葉や仕事を見ていきながら、これまでの写真論とは、また少し違う位置からの写真論を考えていけたらと思います。

【第360回 岡山遊会】

●テーマ:ロラン・バルト『映像の修辞学』読解
●チューター:柴田聖子氏
●日時:2010年 9月25日(土)23:30〜

前回の岡山遊会で取りあげた『明るい部屋』でも語られた中心命題、「写真だけが、コードのないメッセージである」が書かれたバルド写真論の中核になるテキスト「写真のメッセージ」に触れていただきます。そして、「映画について」では、ルイス・ブニュエルの映画『皆殺しの天使』を介して作品の"意味の宙吊り"を考えていきたいと思います。前回の遊会を受けて、バルドの写真論の原点をなす『映像の修辞学』を若手写真家集団Phenomenaのメンバーである柴田聖子氏が撮影者の「撮る」という行為(バルドに不足している)を交えて読み解きます!!!

【チューターメッセージ】
前回・前々回のロラン・バルト『明るい部屋』読解では、個人の心情や体験を抱えたまま追っていく写真論、写真の核心に触れ、結末とともにその過程に独特の感触を体験しました。少しさかのぼった時期に書かれた『映像の修辞学』では、広告・報道写真、映画と幅広く「映像」の持つ記号、メッセージを読み取り、構造を示していきます。そこにあるバルト独自の視点と魅力を感じながら、見ていけたらと思います。

【第359回 岡山遊会】

●テーマ:ロラン・バルト『明るい部屋写真についての覚書』読解#2
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2010年8月28日(土曜日)23時30〜無料

バルドが写真を相対化する!! 前回の遊会で、おそらく不在の「母の写真」を巡って、現実の"写真"を語るバルドのエクリチュールが私たちに感動すらあたえました。そして、今回の遊会ではテキストの後半部分を読解して行きます。「母」の記憶が感触として捉えられている「写真」とは何か? 写真≒記号を超えて行く、過激で静謐な人間の感性を、バルドは「写真」を媒介に極めて明確に語っていきます。若手写真家集団Phenomenaのメンバーである片山貴文氏が読み解くロラン・バルド写真論の続編をお楽しみにしてください。永遠の謎を孕みながら写真の本質を語るロラン・バルトは要注意です!!!

【チューターメッセージ】
前回は、写真のうちにある二つの要素、「ストゥディウム」と「プンクトゥム」の共存によって、写真は、それを見る人を引きつけ、心を打ち、欲望をかきたてることができる。ということをお話ししました。ある写真の「細部」によって、写っているもの(人物像、表情、身振り、行為、等々…)に対して抱く一般関心や共感をもたらす文化的コードを越え、言語化することの出来ないものが、意識のうちに浮かび上がってくる、ということが明らかになったと思います。
今回は、前回のおさらいをした後、本書の第二部にあたるところを解説したいと思います。第一部では見出だすことの出来なかった、「写真」の本質について探っていきたいと思います。

【第358回 岡山遊会】

●テーマ:ロラン・バルト『明るい部屋写真についての覚書』読解#1
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2010年7月24日(土曜日)23時30〜無料


若手写真家集団Phenomenaのメンバーである片山貴文氏が記号論で読み解くロラン・バルドの写真論。今回とリあげます写真論はバルド最晩年の写真論であり、「写真」の意味を読み解くテキストとして現在まで多くの問題を提起しています。過去に岡山遊会で取りあげた浅田彰の『構造と力』とも関連してくる写真論ですのでぜひご参加ください。

【チューターメッセージ】
現在、私達の日常生活ではいたるところで写真を見にします。その中でふと自分を引きつける写真があると思います。それは単に、私は好き/嫌いの次元だけの問題に還元してもよいのでしょうか?ロラン・バルトの特異な視線によって、写真に対して抱く、一種特別な関心の基礎をなすもの、欲望の働きを探ってゆきたいと思います。
また本書の第二部では、ロラン・バルトの亡き母の一枚の(彼にとって唯一、確実に存在している)写真を導き手に、「写真」そのものの本質への探求が語られています。そこでは「写真」のノエマ、それはすなわち、<<それは=かつて=あった>>である、と定義されています。映画を含む他の一切の映像との本質的区別をはかりながら、「写真」の本質を引き出してゆきたいと思います。

【第357回 岡山遊会】

●テーマ:多木浩二『写真論集成』読解#4
●チューター:藤原 奈津江氏
●日時:2010年6月26日(土曜日)23時30〜無料

60年代末、批判の矢面にされたプロボークの写真を評論を通じて擁護し、世界の写真史の中に確固たる位置を確立させた多木浩二。その写真論は現代社会の根底で進行する意識の変容過程と写真の関係を通じて擁護したものだった。今回の岡山遊会では多木の評論を通時的に編纂した『写真論集成』の後半部分の読解に入っていきます。若手写真家集団Phenomenaのメンバーである藤原奈津江氏が見事にチューターメッセージにピックアップしているような視点が、ベンヤミンの研究者でもある多木写真論を物語ります。これまで岡山遊会で取りあげてきた多木写真論の総集編になる遊会ですので楽しみにしてください。

【チューターメッセージ】
前回まで写真に何が可能かという事を軸に多木浩二の写真論の核となる部分を取り上げ、更に写真家論で実際の写真家の個々の活動を読み解いてきました。今回はいよいよ後半の完結です。
写真というメディアは現在の私たちには目新しいものではなく、溢れているばかりか私たちを形成している一部となっています。写真は事後の記録をするだけの道具ではなくそれ自体が何かを生み出すきっかけを作っています。現実で捕らえることの出来ないものを写し、見えないものが見えるようになった事で人間の知覚を変容させてきた事を著者は本の中で語っています。科学写真・医学写真・ドキュメンタリー・報道写真・ファッション写真等、すぐ思いつくだけでも現在の写真は多様化されています。その一つ一つが社会の中でどんな意味をもって、私たちに寄り添っているのか。この回ではそんな写真の誕生期から巨大化した写真メディアの崩壊、そして何度か遊会でも取り上げられたモダニズムについてをモード写真を通してもう一度皆さんと考えてみたいと思います。写真を撮る人、見る人にかかわらずたくさんの視点からの意見が聞ければいいなと思います。

【第356回 岡山遊会】

●テーマ:多木浩二『写真論集成』読解#3
●チューター:岡崎 裕子氏
●日時:2010年5月29日(土曜日)23時30〜無料

前回まで2回に渡り多木浩二『写真論集成』の第1章を徹底的に精読してきました。その理由は特に多木写真論の中核を形成している論考が集中しているためです。実際に写真を撮り、現像、プリントを作成する行為を交えながら岡山遊会で語り合うことにより、重要な示唆が多数散見できたのではないでしょうか? 今回の岡山遊会では『写真論集成』第2章に相当する、実際の写真家を取り挙げた各論に入っていきます。チューターは若手写真家集団Phenomenaのメンバー:岡崎裕子氏が務めます。

【チューターメッセージ】
多木浩二著「写真論集成」前半
3回目の今回は、写真の原点とも言えるアジェやザンダー、マン・レイ、エヴァンズ…などの著名な写真家たちを取りあげます。これらの写真家たちを多木氏は、どのような視線で眺めているのかを読み解いて行きたいと思います。4ヵ月越しという長きにわたりお付き合い頂きました皆様、もう一度だけお付き合い下さい!

【第355回 岡山遊会】

●テーマ:「写真について」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年4月24日(土曜日)23時30〜無料

今回の遊会は読解途中の『写真論集成』を一時お休みして、「敦賀遊会」の主催者である伊吹圭弘氏をチューターに迎えて"写真"をテーマに語って頂きます。「敦賀遊会」ではこの間、"写真"をテーマにした遊会が連続して4回実施されています。また、岡山でも若手写真家集団Phenomenaのメンバーも写真制作に欠かせない写真論書籍を遊会で読解しています。期せずして、この両「遊会」がテーマに取りあげた、未だに未知のモノである"写真"を巡って語り合えれば幸いです。

【チューターメッセージ】
写真は選択の芸術だ、という言い方がある。果たして、写真は「現実の正確な再現」なのだろうか。(今橋映子)能勢さん指導の写真家集団Phenomenaの基にある山崎治雄氏の写真は、1928年頃(20歳)から始まったようです。そして山崎さんは「記録」を撮り続けました。今我々が見る写真は「記憶」になるだけなのでしょうか。「報道写真」は1928年に成立したと言われます。これは、同時多発的に世界で起こりました。証言、証拠、記録として、「事実」を写し込む役割を果たした写真は、世界を変えてきました。しかし、写真の置かれる場所で編集が繰り返されています。『フォトリテラシー』を持って写真を読み解く必要があります。意図された編集のなかでも、一枚の写真の中に写し込まれた本質を読み解ける写真もあります。「報道か、アートか」という問いも続いています。「写真」が成熟してきた過程を追いながら「報道写真」について考えたいと思います。

【第353回-354回 岡山遊会】

●テーマ:多木浩二『写真論集成』読解#1-2
●チューター:岡崎裕子氏
●日時:2010年2月27日 & 3月27日(土曜日)23時30〜無料

今回のテーマは現代の写真論のベースをなしたワルター・ベンヤミンの研究でも名高い多木浩二氏が各誌に発表した『写真論集成』を取りあげます。これまでの「岡山遊会」でも取りあげたベンヤミンと、若手写真家集団Phenomenaの教程でも重要な写真論に位置づけている「「表現」のラディカリスムはどこへ行く。」の著者である多木浩二氏の写真論は現代思想の記号論をベースにした評論であり、現在一般に流布している飯沢耕太郎氏の写真論を遥かに超えている。今回の遊会ではプロヴォークの時期を除いては写真界に属さなかったと自ら語る多木浩二の写真論をテキストに、「岡山遊会」で『構造と力』などを読み込んできた経験を基にして、いよいよ彼の『写真論集成』を前後2回に分けて挑戦します。前半担当チューターはPhenomenaメンバー:岡崎裕子氏です。

【チューターメッセージ】
今回は多木浩二の「写真論集成」前半部分を読みといてゆきます。写真に何が可能なのか?写真を構造する「まなざし」とは?アジェやザンダーなどの写真家たちの「まなざし」から読み取る、彼等と彼等と世界、そして写真との関係とは?この世に生きている限り誰もが持つ「まなざし」の重要性について、本書を読み進めながら考えていけたらと思います。

【第352回 岡山遊会】

●テーマ:ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』読解
●チューター:能勢 遊神
●日時:2010年1月30日(土曜日)23時30〜無料

若手写真家集団Phenomenaと連動した遊会シリーズで取り挙げた『写真小史』の背景を深めた「複製時代の芸術作品」の読解です。チューターメッセージにもあるように「写真」そして、「映画」が誕生したことが社会構造と深くかかわり"芸術"の授受の有り様の中に、無意識化で進行する意識の変容をこれほど明らかにしたテキストはありません。「写真」に係わる者は「写真」という表現形態が何かを知り、音楽やアートに係わる者にとっては音楽やアートの表現形式を介して社会をどのように変革可能かを知るうえでの必読のテキストです。

【チューターメッセージ】
Phenomenaの遊会シリーズ4回目は、ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』です。この遊会シリーズの1回目『写真小史』と同じ作者ベンヤミンの本です。写真というものが現れてから以後の芸術に起きた『アウラ(一回性)の崩壊』。その後、映画という影像の制作法に着目し、写真というモノが現れる以前の芸術から、その後の芸術を様々な視点から見て、現代での写真と影像の可能性、表現の方法など考えていければ、と思います。

2009年

【第351回 岡山遊会】

●テーマ:浅田彰『構造と力』解読
●チューター:丸山 希世実氏
●日時:2009年12月26日(土曜日)23時30〜無料

【チューターメッセージ】
能勢伊勢雄氏の『構造と力』を開くと、蛍光マーカーによる線引きが消えかかっている。氏の「まさかまた読むなんて思ってもみなかった」という言葉通り、今更で懐かしささえあるのだろう。Phenomenaにおいて、ヨーロッパ・日本におけるモダニズムを書籍・写真を通じて“近代的自我”の表象を目の当たりにした。ピクトリアリズムから近代写真への変遷は、写真技術習得から主題を持つ写真への移行、まさにPhenomenaそのものであった。知識としてだけでなく、自身の中で近代的自我・モダニズム、歴史を再び体験することが、作家として、そして言葉を扱う上で欠かせないのではないか。そして現代の大前提であるポスト・モダンを捉え直す機会として『構造と力』を読み解いてゆく。Phenomena書籍読解シリーズ第3弾です。単なる偶然でしょうが、浅田氏の「ぼくは時代の感性を信じている」というスタイルは能勢氏そのものであるようで、妙な親近感を感じてしまいます。是非とも一読の上、ご参加ください。能勢伊勢雄氏の『構造と力』を開くと、蛍光マーカーによる線引きが消えかかっている。氏の「まさかまた読むなんて思ってもみなかった」という言葉通り、今更で懐かしささえあるのだろう。Phenomenaにおいて、ヨーロッパ・日本におけるモダニズムを書籍・写真を通じて“近代的自我”の表象を目の当たりにした。ピクトリアリズムから近代写真への変遷は、写真技術習得から主題を持つ写真への移行、まさにPhenomenaそのものであった。知識としてだけでなく、自身の中で近代的自我・モダニズム、歴史を再び体験することが、作家として、そして言葉を扱う上で欠かせないのではないか。そして現代の大前提であるポスト・モダンを捉え直す機会として『構造と力』を読み解いてゆく。Phenomena書籍読解シリーズ第3弾です。単なる偶然でしょうが、浅田氏の「ぼくは時代の感性を信じている」というスタイルは能勢氏そのものであるようで、妙な親近感を感じてしまいます。是非とも一読の上、ご参加ください。

【第350回 岡山遊会】

●テーマ:スーザン・ソンタグ『写真論』解読
●チューター:柴田 聖子氏
●日時:2009年11月28日(土曜日)23時30〜無料

一流の評論家スーザン・ソンタグが『New York review of books』に連載した『写真論』を今回の岡山遊会でとりあげます。
近代の意識を形成した1人に数えられるマルクスが、彼の思想の根底を組み立てるために問題にしたフォイエルバッファとバルザックの視線が写真の持つ特質であることを指摘したソンタグの『写真論』。
それは、「写真について書くことは、世界について書くことだ」とソンタグの言葉が語るように、現在の私たちの"意識"を形成して来たモダニズムに迫ります。
チューターは新聞記者であり、若手写真家集団「Phenomena」のメンバーである柴田聖子氏が担当します。

【チューターメッセージ】
写真を通じて世界を知る時代。写真は現実の経験を補足したり、ものの見方を変化させる手段でもあります。
ソンタグ「写真論」では、各時代の写真家の取り組みとともに、写真の持つ独特の働きが語られています。
身の回りにあふれる写真映像を注意深く見直すきっかけとして読み、意味を考えていけたらと思います。

【第349回 岡山遊会】

●テーマ:『写真小史』解読
●チューター:岡 茂穀氏
●日時:2009年10月31日(土曜日)23時30〜無料

約1年前に発足した、若手写真家集団「Phenomena」において、写真技術があるまとまりを見せるなか、技術の習得と平行して写真を表現するための必要な基礎知識を併せてマスターして行く写真論シリーズの始まりです。現在、映画評論に次いで多いと言われている「写真」論に切り込んで行きます。「写真」が抱えた問題を通じて私たちは今日まで何を見てきたかを辿っていきます。そこには、視覚芸術だけの問題に止まらない、音楽や文学も含んだ、「近代」の意識の問題が浮かび上がっています。「Phenomena」のメンバー・岡茂穀氏がチューターを務めます。

【チューターメッセージ】
今回から何回か続く写真シリーズの第一回目はベンヤミンの『写真小史』。歴史を知らないと現在も未来も語れないということで写真の誕生から1930年頃までの歴史を通して、写真の登場によって起こったベンヤミンがいうとこの「アウラの崩壊」という芸術の転換期をみながら写真の表現の可能性を考えていけたらいいなあと思います。
僕はカメラも一年前まで買ったこともなく(「写るんです」すらも!)もちろん写真の歴史に詳しいわけでもベンヤミンに詳しいわけでもないのでみなさんと話しながら考えていきたいと思いますのでよろしくお願いします。写真以外の芸術の分野にも通じるところがあると思うので写真に詳しくない人も気楽にどうぞ。

【第348回 岡山遊会】

●テーマ:「視覚」美術史
●チューター:橋本 こずえ氏
●日時:2009年9月19日(土曜日)23時30〜無料

今月の遊会チューターは塩江美術館学芸員の橋本こずえ氏です。「四国遊会」で2回連続の美術館学のチューターを担当した橋本さんが、いよいよ「岡山遊会」への登場です。現在の仕事を通じて"視覚"芸術としての美術論を展開して頂きます。いつもの「遊会」参加者のみならず、写真とも直接かかわるテーマですので、「Phenomena」メンバーも是非参加してください。

【チューターメッセージ】
現在私たちの周りに、情報は氾濫しています。美術館に展覧会を見に行くとき、私達は、そこで何が展示されているのか、あらかじめ知っていることが当たり前になっています。その情報には、写真などの映像も含まれています。「百聞は一見にしかず」と言いますが、この「一見」は、単に鑑賞することではなく、物事すべてを五感で体感することを意味しています。「視覚」の分野で大きく発展してきた美術について分析します。

【第347回 岡山遊会】

●テーマ:Phenomena
●チューター:丸山希世実
●日時:2009年8月22日(土曜日)23時30分〜

※開催日が最終土曜日(第5土曜)ではなく、第4土曜日に変更されています。ご注意ください!!

かつて岡山の写真界が日本の写真を動かした時代があったことをご存知でしょうか?「中国写真作家集団」という写真家集団の中心人物、石津良介が写真誌『カメラ』(アルス刊)の編集長となり、土門拳をはじめとする写真家を世に送り出した。'40年代頃の話である。上京した石津氏の後を引き継いだ写真家・山崎治雄氏が緑川洋一、中村昭夫、人見文男氏を育てたことは有名である。その山崎治雄氏に写真を習った能勢が、デジタルカメラが主流になる現代の写真界に対し、適正に処理された銀塩プリント写真の持つ表現力を次世代に残そうとして立ち上げた若手写真家集団に「Phenomena」があります。今回の『岡山遊会』はそこで1年間レクチャーを続けて来た概要を明かす「遊会」です。フェノメナ事務局を務める丸山希世実氏がチューターを担当します。写真に興味を持っている方、「写真とは何か?」を考えている人々にはお勧めです。

【チューターメッセージ】
「写真は自由である、何を撮っても構わない。それぞれの感覚には干渉しない」「写真科学理論を理解し、印画紙を介してしか現出しない“写真的世界”こそ写真である」昨年8月、能勢伊勢雄写真塾・写真作家集団として「Phenomena(フェノメナ)」が立ち上がった。月2回の例会の中で、基礎概念としての露出・ガンマ特性・感材の組成・カメラの機構から、構図と相似律概念・ゲーテ色彩論・レンブラント光とフェルメール光から考える照明・プラトン立体による対称の把握といった実践的感覚基盤、理論を応用したビジュアライゼーション・ゾーンシステム・薬品調合(水酸化ナトリウム、青酸カリ!?)、そして写真を知る為の写真論としての風景論・内包された事件・魔術性・アウラ・エーテル…、が語られた。写真素人であった20〜30代の8名のメンバーがいつの間にやら全員単体露出計とライカを手に、フィルムを皿現像しバライタを焼き始めた。1年間の講義・実習を経て感じる意識の変化・世界の見方、半年ほどの各自の実践の中でそれぞれが「写真と会話する」ことにより、おのおのが自分の写真の中に何かがPhenomena(現象・現出)した“写真的世界”を見出し始めている。今回の岡山遊会では、#25Phenomena例会と兼ね開催させていただきます。Phenomenaの1年間の記憶とあわせ能勢師匠が語った内容、Phenomenaを通して見えてきた自然観、世界が秘めている大いなる"なぞなぞ"への意識などPhenomena事務局・丸山希世実がメンバーを代表してチューターとして語らせていただきますが、Phenomena全員参加致しますので一人ひとりの口から感覚更新の体験が語られる会となると思います。
【Phenomenaメンバー】能勢伊勢雄(師匠)、岡崎裕子、岡茂毅、柴田聖子、片山貴文、能勢遊神、藤原奈津江、森美樹、丸山希世実(事務局)

【第346回 岡山遊会】

●テーマ:私にとっての法華経
●チューター:藤原 保之氏
●日時:2009年7月25日(土曜日)20時30〜無料

今月のチューターには、我が国のオルタナティブ・ミュージック・シーンに衝撃を与えたバンド、「黒色エレジー」のDr.HARAFUJI(藤原保之)氏が担当します!!!! 彼には音楽活動の精神的支柱に宗教活動を併存させたことの理由や、自らの体験に基づいたゴシック・サイケバンドと「法華経」の秘密などを話していただく予定です。

【チューターメッセージ】
このたび「私にとっての法華経」をテーマにチューターをさせていただく藤原保之と申します。現在43歳です。昭和62年に創価学会に入会して今年で22年になります。音楽活動をしていた関係で平成元年から東京の中野に17年間住んでおりました。その間、多くの方々にお世話になり、様々な勉強をさせていただきました。現在は実家の倉敷で、母と二人で暮しております。又、地元の創価学会の一壮年部員として活動しております。当日は、私の都合で時間を早めていただき大変申し訳ありませんが、ご都合がよろしければ、是非ご参加下さい。よろしくお願い致します。

【第345回 岡山遊会】

●テーマ:多読術〜僕の場合:COFFEE&CIGARETS&BOOKS〜
●チューター:片山 貴文氏
●日時:2009年6月27日(土曜日)23時30〜無料

チューターの片山君はバンド活動の他に、私が写真を教えている若手写真家集団『Phenomena』のメンバーでもある。彼に接して強く感じることだが、実直な性格と不器用なまでのひた向きさだ。彼のプレイするテクノを聴くたびに、真剣に数多くのCD、レコードを聴いていることが良く解る。音楽に向かう姿勢と同様の姿勢が写真に対しても現れている。『Phenomena』でもその姿勢は一貫している。「写真」を表現の手段として使うしかない、写真家にとっての必要な基本を彼は着実に体得していっている。残るは「世界」をどのように理解するかだ!!アーティストの眼を造り上げる「遊学」の初チューターを祝いたい。遊会の案内文にしては、珍しく私的なことを書いてしまった…。

【チューターメッセージ】今年4月、福岡県太宰府にて伊勢雄さんの計らいにより、松岡正剛氏と実際にお話が出来る機会がありました。その事がきっかけで、松岡氏著『多読術』という一冊の本を手にする事となりました。今回はその『多読術』をテーマに、皆さんの読書観も交えながら、日頃の読書方法についてお話をしたいと思います。それと僕自身が思う所、『多読』≒『多聴』についてのお話も少し出来たらと思っています。

【第344回 岡山遊会】

●テーマ:腹ぺこ!特撮ラブコメディの謎
●チューター:MOLMO・PLUG
●日時:2009年5月30日(土曜日)
 23時30〜無料

POPな要素も持ち合わせたテクノサウンドを背景にGONG的な物語を展開するMOLMO・PLUG。彼・彼女らを招いて、テクノPOPに仮託されて歌われた感覚的幻視の内容を語り明かす遊会です。それはテクノの歴史が持っている異教的な靈性が共生する新たなリアリティにふれることでもあります。MOLMO・PLUGが考えて来たテクノの本質に今回、是非触れて見てください。

【チューターメッセージ】
モルモちゃんとプラグマンによるMOLMO・PLUGがチューターをつとめます。MOLMO・PLUGのキャッチコピー「腹ぺこ!特撮ラブコメディ」の謎に迫ります。ライブの体験談、楽曲製作過程、影響を受けたアーティストは勿論、宇宙人を名乗るようになった経緯、食物や植物が主体の曲、4コママンガを書く理由、アニメ製作、今後のMOLMO・PLUGについて触れます。

【第343回 岡山遊会】

●テーマ:ガラスのはなし
●チューター:森美樹氏
●日時:2009年4月11日(土曜日)23時30〜無料
※開催日が変更になっていますのでご注意ください!!!

岡山の若手写真家集団『PHENOMENA』にも所属するガラス工芸作家の森美樹氏にカメラに使用されているレンズも含め「ガラスとは何か?」について語って頂きます。昨年のI氏賞選考作家にも選出されたガラス工芸作家としても有名な森氏が、自らの経験をもとに、ガラスの性質と神秘について語って頂きます。

【チューターメッセージ】
みなさんが普段目にされているガラス、わたしのそばにあるガラスのお話をしたいと思います。

【第342回 岡山遊会】


●テーマ:「西成区と私」
●チューター:尾崎伸行氏
●日時:2009年3月28日(土曜日)23時30〜無料。

昨年の「岡山遊会」では神靈幾何学として惟神神道界をとりあげた尾崎氏が、なんと、今年の「遊会」テーマに選んだのは、まさに人間の地上的な靈的姿です。'70年万博時に建設労働者を集め、万博が修了すると共に棄民された人々が住む、通称"ドヤ街"の中に神靈幾何学を経過した氏の魂の共振を感じる内容が展開されます。靈的魂とは何か? その姿はどのように地上化するのか? 尾崎氏が実体験を通じて語り起こす今月の遊会は必聴です!!!

【チューターからのメッセージ】鬱病で困っていた私に転機が訪れました。仕事で叱られた帰り、大阪市西成区の新今宮というJRの駅で下車してみました。すると、どうでしょう、いろんな私を助けてくださる、うまい居酒屋、ホルモン屋がありました。「COCOROOM」というカフェで詩の朗読を月1回する中で少しずつ調子を取り戻す月々。「世回り」という路上生活者へのおにぎり配布など、やや元気を取り戻した私は、西成のこわいとこも含めて"西成"の話をしたいと思います。

【第341回 岡山遊会】

●テーマ:「'80年代初頭の四国アンダーグラウンドシーン」
●チューター:堀地 浩氏+対話:能勢伊勢雄
●日時:2009年2月28日(土曜日)23時30〜無料。

現在のアート、音楽シーンをアンダーグラウンド・カルチャーと結びつけるメデイアレイピスト・宇川直宏氏の高校時代の精神的な支柱になったことで有名な、四国アンダーグラウンド・カルチャーのドンこと堀地浩氏。その彼をチューターに迎え、'80年代バンドブーム前夜に四国でイベンターとして活躍した経験から発想した音楽のスタンスを通じて、自らが体験してきたことをベースに語っていただきます。四国で一番のファッション・セレクトショップ「FUZZ」(Tel.087-832-4801)のオーナーとして、また自らが率いる新感覚ポストパンク・ガレージバンド「モンド・ダイヤモンド」の首謀者としての体験から、なにかにつけて"モードの本質"から外れてしまう日本人的感覚にまで話しの内容が拡がればと思います。

【第340回 岡山遊会】

●テーマ:「真崎守を誰が読んだか」
●チューター:中野真吾氏
●日時:2009年1月31日(土曜日)23時30〜無料。

大学紛争(闘争)当時に『週間漫画アクション』に連載された真崎守の『共犯幻想』が提示した問題は今日でも色褪せていない。この劇画を大学生当時から注目し、論考も発表している中野真吾氏をチューターに迎えた。音楽やアートを問わずあらゆる表現者に向けてのテーマです。【チューターからのメッセージ】60年代の終盤から80年代の序盤にかけて強烈な磁力を放散し、時代の場を歪ませていた漫画家、真崎守。その姿は、一切の同行者を持たない単独の斬り込み隊のようでもあり、語り続けながらも歩みを止めない導師のようでもあった。今、彼は何の作品も発表せず、書店の漫画売り場にも、彼の本は一冊も並んでいない。それはかつての黙契「言いたい事があるのなら言え。ないのなら黙っていろ」に従っているようでもあり、場が消滅してしまえばどんな磁力も解消されてしまうだけなのだと示しているようでもある。かつて真崎守を読んだ人間の一人として、主に『死春記』、『共犯幻想』を中心に、真崎守について語っていった。

【敦賀遊会】Back Number

岡山遊会のムーブメントの流れを受け、2007年より伊吹圭弘氏の主宰により開始。福井県敦賀市にある伊吹氏宅「游星の間」にて実施。2010年より「GReem カフェ茶屋 珈夢」に場所を移したが2012年より再び、伊吹氏宅「游星の間」にて実施しております。


●毎月、第2土曜日、13時から。 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

2014年

【敦賀遊会の中断のお知らせです!!】

私ことですが、4/1から東京駐在となる異動が決まりました。これまで、3カ月間の長期出張で中断することはありましたが、今度は、敦賀遊会を2年間中断することにしました。すみませんがご容赦ください。敦賀に戻り、遊会を再開する際には、また連絡させていただきますので、その時には、またよろしくお願いします。(伊吹圭弘)

第73回 敦賀遊会

●テーマ「旧約聖書(3)」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2014年2月8日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ】
旧約聖書は、ユダヤ教の正典であり、キリスト教の正典の第一部でもあります。それは、第二部でイエスが出て来るかどうかの違いでほとんど同じとも言われます。そしてイスラームは、それらを前提としていると言われます。旧約聖書は、多くの部族が
それぞれ持っていた宗教のうちの一部族の宗教だったものがユダヤ教という拡がりを持ち、やがてこれらは世界宗教となりました。それらが前提としているものが何なのか。前提としての旧約聖書を考えたいと思います。

第72回 敦賀遊会

●テーマ「旧約聖書(2)」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2014年1月11日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ】
アダムとエバの物語、バベルの塔の物語、ノアの箱舟の物語、紅海渡り、モーセの十戒、過越しの祭り・・・と、いつか耳にした物語が多くあります。そして、聖書自体が、追加されたり削除されたりし編纂される歴史という物語を持っています。旧約聖
書は、モーゼ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)をはじめ多くの書から成り、多くの登場人物があり、伏線も張り巡らされ、時間も交差されます。いろいろな出来事が口伝され、文字にされ、編集され、多くの言語に翻訳され、改訳
され、解釈されて伝えられた物語があります。長い物語なので、信仰を持つ人や特別に関心を持つ人でなければ読み通した人は多くないかもしれませんが、今回は、物語としての旧約聖書を考えたいと思います。

2013年

第71回 敦賀遊会

●テーマ「旧約聖書」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年12月14日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ】
聖書には、旧約と新約があります。そして、旧約から始めます。しかし、聖書を一行づつ読んでいくのではありません。聖書とは何かを考えたいと思います。旧約と新約のつながり、位置づけ/ユダヤとは、ユダヤ人とは何か/過越祭/イスラエルの意味/一神教の意味/ユダヤ教からキリスト教へ、そしてイスラームへ/異端の理由/カトリックとプロテスタント/死海文書/イエスの意味/原罪とは何か/ヘブライ語で書かれた意味・・・・。信者ではない私にはいろいろとわからないことがあります。断片ではなく、それらをつなげて考えたいと思います。何かを考え始める時、疑問から始まります。「わからなさ」から始まります。何故「苦」があるのか。「苦」とはそもそも何であるのか。何故「苦」が発生するのか。どうしたら「苦」から逃れられるのか。これが人々の宗教のはじまりなのではないか、という見方を頭の隅に置いて、今回からしばらく、聖書を考えて行きます。

第70回 敦賀遊会

第70回テーマ「宮澤賢治の祈り」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年11月9日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ】
宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』を読んでどのように思うだろうか。「わからなさ」が先に立った。宮澤賢治の詩(心象スケッチ)を読んでどのように思うだろうか。これも「わからなさ」が先に立った。有名な『雨ニモマケズ』は詩としては読めるものの、道徳的なメモではないかと初めは思ってしまった。童話として面白いストーリーもあるが、後に評伝や批評や解説を読みながら、作品間などの関係ら”そうなんだ”と思うものもあった。どうして「鳥を捕る人」が出て来るのだろう。「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です・・・・・すべてこれらの命題は/心象や時間それ自身の性質として/第四次延長のなかで主張されます」とはどういうことなんだろう。生前に発表された作品は一冊の童話と一冊の詩集と雑誌掲載のわずかなものだった。しかし、数多くの作品が書かれ、書き直された。決して子ども向けに書かれた童話でもなく、美しい言葉だけを使う詩でもなく、「祈り」のように刻まれていく。前回に引き続き、宮澤賢治の作品が描く世界観のもとにあるものは何かを考えたいと思います。

第69回 敦賀遊会

●第69回テーマ「宮澤賢治をめぐる二、三のこと」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年10月12日(土曜日)13時~
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

<チューターメッセージ>
宮澤賢治は農芸化学を専門とする科学者だった。宮澤賢治は短歌、詩(心象スケッチ)、童話、劇を書いた文学者だった。宮澤賢治は鉱物が好きだった。宮澤賢治はエスペラント語を学んだ。宮澤賢治はチェロを弾いた。宮澤賢治はイーハトーブというユートピアを作った。宮澤賢治は多くのオノマトペや造語を生みだした。宮澤賢治の生家は質屋だった。宮澤賢治は農学校の先生だった。宮澤賢治は炭酸石灰の販売に歩いた。宮澤賢治は9回上京した。その都度、動機も意味も違う。そして節目だった。宮澤賢治の時代には飢饉や病が多くあった。地震もあった。生まれた年には津波もあった。宮澤賢治のベースには法華経があるという。宮澤賢治の「芸術と宗教」、「科学と宗教」、「倫理と宗教」について語り合いたいと思います。

第68回 敦賀遊会

第68回テーマ「そもそも仏教とは何だったのか(その2)」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年9月14日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ】
約1年間仏教にまつわるテーマで遊学をしてきました。仏教に関してはまだ輪郭を描いたくらいのものですが、一区切りしたいと思います。現在の日本仏教は葬式仏教と言われる場合があるが、そもそも<生者>の仏教ではなかったのか。社会や時代を背景にして、深められているように見えても、誤解を繕うようにシンプルなことが複雑に解釈されていく。しかし、<大乗>は<他者>と係わり、究極の他者である<死者>を取り込んでいる。釈迦はいつ悟りを得たのか。人間として悟りを得たのか、無限の過去に悟りを得て死者として生者の<救済>に現れたのか。道徳や倫理を超えた宗教としての仏教を考えたいと思います。津波から2年半が過ぎてもどうしようもなさが残ります。記憶されたものは消えず、しかし解釈が加えられていってしまうのだろうが、一切衆生に語り続けるのだろう。今回の遊会も含め、記憶が語るものを受け取る準備をしていたいと思います。

第67回 敦賀遊会

●第67回テーマ「そもそも仏教とは何だったのか」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年8月10日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

<チューターメッセージ>
仏教がインドに成立したのは紀元前五世紀。その教えは、うたとして口伝された。その後、釈迦の話したことが弟子の弟子などによって文字にされ、経典となった。それは、サンスクリット語やパーリ語で記述された。その経典は漢訳され中国に伝えられ、それが、日本には漢訳そのままが伝えられた。釈迦の語ったことは、ヒンドゥーなどの影響も受けて変化した。安世高や支婁迦讖らにより2世紀の中ごろから中国に伝わり、音のままあるいは意味の翻訳が施され、鳩摩羅什(5世紀)、真諦(6世紀)、玄弉(7世紀)ら200人近い訳経者によって6000から7000巻の仏典が漢訳された。日本に伝わった仏教経典は、サンスクリット語から漢訳された時点で読み替え、誤解を含んでいた。敦煌などで発見された経典により明確になってきたものもある。鎌倉新仏教は、多くの経典が編集、解釈されて興ったものである。日本に合った解釈が修練されてきたものである。そのように考えると、原始仏教と日本仏教とは違ったものである。さらに言えば、現在の日本仏教は、インド仏教とは違ったものであるのだろう。しかし、そこには誤解が生んだすばらしさがある。

第66回 敦賀遊会

●第66回テーマ「日本中世の基にあるもの(2)」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年7月13日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

<チューターメッセージ>
日本が「日本」になったは、7世紀後半である。その前は、「倭国」であった。それまでは、「日本国」も「日本人」もいなかったことになる(聖徳太子は日本人ではなかったことになる)。そして、中世日本は、アイヌや琉球までを統一されておらず、東国と西国とはずいぶん違った習慣があり話し言葉も異なっていて多様な様相があった。しかし、中世都市で書かれた言葉はほぼ通じるものだった。また、中世では、「悪」は、人がたやすく制御することができない得体の知れない力を指す語であり、鎌倉新仏教の祖師たちは、さまざまな「悪」の問題と向き合った思想家であった。「中世人は現代人と比べて音に対してはるかに敏感であった。音に非日常的なもの、聖なる力、神仏につながるものを感じとり、人の力の及ばない何かがそこにある、と考えたのでしょう。」「人間の音声は、どうも人間自身の意志だけによってはっせられるのではなく、何か人の力の及ばぬ力がそこに作用している、と中世人は考えていた」(網野善彦)。鐘、太鼓(三巴紋)、笛、ひょうたん、ほら貝、人の音声でも、「風聞(ふうぶん)」、「口遊(くちずさみ)」、「聞耳(ききみみ)」、「微音(びいん)」、「高声(こうしょう)」。こうした人間と自然の関係が、今とは違ったとらえられ方がされていたことなどを、前回に引き続き、網野史学を通して探りたいと思います。

第65回 敦賀遊会

●第65回テーマ「日本中世の基にあるもの」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年6月8日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

<チューターメッセージ>
現在の我々の原体験につながる社会は、室町時代ぐらいまでさかのぼれるそうです。つまり、それ以前とは大きな違いがあるということです。そして、鎌倉新仏教(法然、栄西、親鸞、道元、日蓮、一遍など)の興った時代と現代では社会やものの考え方や感じ方が大きく異なっているということで、積極的に求めていかなければ、その本質には行きつかないということです。一見、権力や自然に翻弄される歴史のなかで、職能民、庶民はどのような生活を送っていたのでしょうか。まず、「百姓は農民と同義ではない」というところから始まります。「水呑は貧しい農民のことではない」。この誤解を解き放った時に、中世社会の見え方が変わってきます。この実証的例から、貧困と観えていたものが実は豊かなものであったことが分かってきます。律令制によって植え付けられていた土地という考え方、米というものを中心に考えられてきたことからが誤解の元にあったことが分かってきます。海上交易が重要なキーになっていたことが見えて来ます。そこに広がる社会はどのようなものであったか。誰が担っていたのか。権力はどのように対応したのか。女性の重要性。西と東の違い。北と南への広がり。飢饉はどこに起こったのか。土地を持たない人々は何をしていたのか。表の歴史からは見えないしたたかな生活の歴史は、一部の権力の歴史ではなく大部分の人々の歴史としてリアルに感じられてきます。自然の受け止め方が現在と違うことから、人間の手の届かないところ(聖界)と人間(俗界)との境にある「無縁」の「公界」のなかで、「ケガレ」を「キヨメ」るための職能をもった人々が大事にされ聖なる、非人、遊女、芸能民、商工業者、神人、が成り立っていきます。また、島国であり孤立していると考えられていたこれまでの歴史の根底を翻し、海から日本中世から見ると、日本の民族、文化の多様性が明らかになってきます。今回は、網野善彦の著書を中心にして中世社会を覗き、網野史学に浸りたいと思います。

第64回 敦賀遊会

●第64回テーマ「親鸞の覚悟」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年5月11日(土曜日)13時~
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

<チューターメッセージ>
親鸞は思想家である。法然が説いた念仏救済論を大前提として、その先に、さらに重大な問題があることを論理的に明らかにしようとして思考錯誤する『教行信証』は、全文が漢文であることだけでなく、大分の引用のある難解な思想書である。『教行信証』が正式には『顯淨土眞實教行證文類』といい、そのタイトルには「教行證」はあるが「信」がない。また、「淨土眞實」としながら、序の最後では「真宗」という。教・行・信・証の巻のあとに「真仏土」と「化身土」の巻がつづき、各巻には「愚禿釋の親鸞の集」とある。これは何を意味しようとしたのか。謎だらけである。親鸞の思想は、法然を超えようとしたものである。それは、越後への流罪が契機だったと思われる。自身を「非僧非俗」とし、思想家になったのはこの時期である。その思想の集大成として『教行信証』を著した(この他にも、ひらがなの多い「和讃」や手紙など多くを残してもいる。)。「教行信証」とは、原典(教)、実践(行)、信心(信)、悟り(証)である。そこに基調低音で流れるのは、父殺しの悪人である阿闍世(アジャセ)は救われるのかという物語である。「廻向(えこう)」には「往相(おうそう)」と「還相(げんそう)」とがあると述べる。「眞實の教をあらはさば、すなわち大無量寿経これなり」と宣言する。悪人救済の除外規定の検証を進める。「三願転入」と言われる親鸞の信仰告白が述べられる。そして親鸞は多くの引用をしながら『教行信証』を記述したが、これは救済について積極的誤読を試みたのではないだろうか。その根拠を示すために引用が必要だったのではないだろうか。世俗のなかで「非僧非俗」を貫く親鸞の覚悟を見つめたいと思います。

第63回 敦賀遊会

●第63回テーマ「親鸞の追究したもの」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年4月13日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

<チューターメッセージ>
 下級貴族の息子として1173年に京都で生まれ、1183年9歳で比叡山にのぼり20年間の修行の末、1201年29歳の時に聖徳太子の示現を得て、法然の門に入った。1207年35歳で越後に流されるが1211年に赦免され、翌年に法然の死を知って、1214年に妻恵信、子とともに常陸に行く。そして和讃や手紙を残して約20年後の1235年に京都に一人戻り、娘の覚信に看取られて、頑丈な身体を持った親鸞は1262年に90歳で入滅した。 法然が専修念仏を説き、その『選択本願念仏集』の書写を許された親鸞は、越後への流罪、法然の死を機に「ひとり」となる。一方、妻帯し子ももうけた。そして「親鸞は弟子一人も持たず」とも言った(『歎異抄』)。
 法然が『選択本願念仏集』を著し「念仏」を、道元が『正法眼蔵』を著し「正法」を、日蓮が『立正安国論』を著し「題目の功徳」を唱えた時代。親鸞は多くの引用を用いて『教行信証』を著した。(『歎異抄』は唯円の聞き書きと解説で、親鸞の教えを誤って解釈することを嘆いてそれを正すために著された18条と序と結である。)法然が「われは、念仏を選ぶ」と言ったのに対し、親鸞は「われは大無量寿経を選ぶ」と言った。そして「大般涅槃経」「観無量寿経」そして「末法灯明記」を引用し尽くす。悪人は浄土へ行けないのか。浄土へ行く条件とは何なのか。「三願転入」し、自分を「非僧非俗」と言い、苦悶しながら念仏する親鸞。 多くの作家や批評家が親鸞を対象にしている。親鸞の魅力は何なのか。親鸞の言う「他力」とは何なのか。親鸞は法然をどのように引き継いだのか。まずは、親鸞の一生をなぞり、『歎異抄』を読みながら親鸞の思想の入り口に立ちたいと思います。

第62回 敦賀遊会

●テーマ「法華経が教えること」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年3月9日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ>
元寇を予言した日蓮。正しいと信じた仏陀の教えを広げたかった日蓮。道理・文証・現証の三証の具わった経典主義をとった日蓮。そして日蓮は「妙法蓮華経」という題目を取りだした。大日経と法華経を比べ、日蓮は法華経をとり「法華経の行者」と名乗った。法華経は、二十八の品から成り、迹門と本門に分かれ、譬えを以って教えを説いている。北一輝も宮沢賢治も影響されていたという法華経。今回は、この法華経とはどういうものかをなぞりたいと思います。

第61回 敦賀遊会

●テーマ「日蓮の”態度”」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年2月9日(土曜日)13時〜
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●毎月、第2土曜日、13時から。
 無料。(ただし、レジュメのコピー代要)

【チューターメッセージ>
正法千年、像法千年に続く末法は一万年続くとされ、日蓮の時代は、末法に入って200年が経っていた。仏陀が入滅した2月15日の翌日にあたる2月16日(1222)に誕生した日蓮は、善日麿(ぜんにちまろ)と名付けられ、16歳で得度し、蓮長(れんちょう)と名のり、のち日蓮と改めた。(蓮長に帰依した父に妙日、母に妙蓮という法号を授け最初の弟子とし、自らはこれを併せて日蓮と改名したと伝説される。)「一人の人の生涯と思想から始まった仏教が、多くの宗派や分派に分かれているが、仏教は一つではないのか。」「仏陀の教えに二つの道がありうるはずがない。」と、日蓮は仏教に無数の教派の存在する疑問から出発した。1242年から比叡山に10年とどまり、仏陀の初説法を含む華厳経、伝道最初の12年間の教えを収めた阿含経、次の16年間の教えの方等経、三番目の14年間の般若経、最後の8年間の法華経、として検討の末、法華経は仏陀の全生涯の教えのエッセンスを含み「万物の原理、永遠の真理、仏陀の本然と悟りの力の秘儀」があるとして、法華経が真仏教であるとした。そして、全仏教思想は「妙法蓮華経」という題目に要約されているとした。日本で災難が続くのは、人々の間に誤った教えが広められており、その救済の道は、最高の経典である法華経を国民あげて信奉することであるとして、1260年に『立正安国論』(日本に平和と正義をもたらす論)を著した。また、辻説法を始め、浄土は地獄におちる道、禅は天魔の輩、真言は亡国の邪宗、律は国賊であると破折(はしゃく)し、既存宗派を攻め、日蓮自身は仏尊からつかわされた使者であるとした。迫害を受け、他宗からも攻められるのは必至である。四度の法難にあい、伊豆、佐渡への二度の流刑にあった。しかし、その行動は、内村鑑三が『代表的日本人』の中で言うように、独力でもってあらゆる権力と抗し、一つの生命を賭して立ち、一方で、誠実で正直で勇敢な人間であり、貧しい人たち、しいたげられた人たちに対してはやさしく、熱狂性と創造性と独立心とによって仏教を日本の宗教にした人であった。そして、内村は「闘争好きを除いた日蓮、これが私どもの理想とする宗教者であります。」と言った。1282年10月11日に死去した、特異とも思えるこの日蓮の一生をなぞりたいと思います。

第60回 敦賀遊会

●テーマ:「道元の語ったこと」(チューター:伊吹圭弘)
●日時:2013年1月12日(土曜日)13時〜
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
前回に引き続き、道元の思想を探りたいと思います。釈尊の十大弟子の一人の迦葉(かしょう)から達磨を通して中国に伝わった禅が、如浄から伝えられた道元が日本に伝えました。日本曹洞宗の宗祖となった道元は『正法眼蔵』などを残し、その弟子で日本達磨宗から合流した懐弉は道元の話した内容を『正法眼蔵随聞記』として記録、編集しました。そこには仏教語や漢語などが多出し難解ですが、むしろ直接的な教えや具体的な方法が書かれていると思います。坐禅の方法や典座(料理役)の役割や悟りについてなど、素人の僕などにはなるほどとうなずくものばかりです。修行には正しい師匠が必要である。僧は裕福ではいけない。貧乏でなければならない。生活すべてが修行である。悟りは自分でもわからないうちに突然やってくる。座ることがなぜ大乗になるのか。ひとつひとつの道元の解説には釈尊、その弟子、多くの修行者による仏教のすべてを取り込んでいるようにも思います。これらひとつひとつを読むには時間がかかりますが、『正法眼蔵』のいくつかをとっかかりに道元の解説に再度耳を傾けたいと思います。

2012年

第59回 敦賀遊会

●テーマ:「座って観る」チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2012年12月8日(土曜日)13時~ 無料。
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
禅僧は「座禅をして何になるか?」と問われれば「何にもならない」と答える。ならば、なぜ座るのか。「修証一如」、「只管打坐」、「心身脱落」。無常を出発点として仏教を学び、比叡山から降りて、禅の修行に入った。「人間は生まれながら理想的な人格者になりうる素質をもち、もともと完成された人格体であるとされているが、もしそうであるならばなにも人格完成のために努力する必要はないと思われるのに、諸仏はなんのために更に志をたててこの上ないさとりの智慧を求めて修行したのであろうか。」と疑問を持ち入宋し、5年間の修行後、28歳で如浄から嗣書を受け、初祖摩訶迦葉からの51世祖位となって、正法を日本に持ち帰った。師から弟子に、直接一滴残らず移し、「一箇半箇」に伝える。そのようにして釈尊から伝えられ、如浄和尚から道元に曹洞禅が伝わった。 多く座った道元は、多くを書き、多くを話した。本質としての概念を言語化して思考し、編集して問答として言葉を交わす。結論を聴いてプロセスを想う。プロセスを聴いて結論を想う。「文字とは一体どんなものか」「一、二、三、四、五」。言葉は方法を示しているだけである。修行を実践してはじめて知ることになる。自分で知らなければならないことである。道元のたどった道を通して、思想を探っていった。

第58回 敦賀遊会

●テーマ:「初心者による、初心者のための聖書入門」/「『シュタイナーキリ
スト論集』よりキリストの意味と神秘学からみる輪廻転生」(チューター:能勢慶子/犬養佳子)
●日時:2012年11月3日(土曜日)13時~ 無料。
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
能勢慶子さんから
 クリスチャンでもない私が聖書入門なんて失礼なのですが、海外の音源の歌詞を見ていてイマイチ解らないニュアンスや洋画を観ていてオチの解釈などがシックリ来ない時に世界の大部分を占めるキリスト教関係の解釈の必要性を感じました。文学シェークシピアやノウ゛ァーリスを読んで味わうためには聖書が必要でした。 毎年世界で一番売れる書籍であり、進呈される書籍でも最多で最も多くの言語で訳されている書籍!ならば読まない訳にはいかないではないか?しかし、独りでは取っ付きにくい。そう感じていたら息子の同級生のお母さんがクリスチャンという出会いがあり、教えて頂く事に。 丁寧なガイドにより通読する途中で情けない人間に失望したり納得したり。アダムとエバやノアの箱舟の創世記に始まり、啓示の書で終わる壮大なStoryが物語る事とは?ファンタジーStory好きな方々も聖書が下敷きのものが多いです。洋画洋楽海外文学好きな方、一度聖書世界の入口に立ってみましょう。

犬養佳子さんから
『シュタイナー・キリスト論集』やルドルフ・シュタイナーの日本への紹介者・高橋巌先生の著書から神秘学〜輪廻転生とキリストの意味とを結びつけて考えたいと思います。

参考
・映画:『天地創造』1966年アメリカ/イタリア(ジョン・ヒューストン)
・映画:『奇跡の丘』1964年イタリア(ピエール・パオロ・パゾリーニ)
・『シュタイナー・キリスト論集』西川隆範訳(アルテ出版)

第57回 敦賀遊会

●テーマ:「絶望から自由へ・・本願の選択」(チューター:伊吹 圭弘)
●日時:2012年10月13日(土曜日)13時~ 無料。
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】「善人なをもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(歎異抄)の構文を習った古文の時間に、構文とは別にその解釈は聞いたものの、いま一つ理解できなかった。「悪人」とは誰なのか。なぜ悪人が救われると言うのか。1052年に始まり1万年続くといわれる「末法」に生まれた法然は、比叡山を降り、「専修念仏」を称えた。そして親鸞に引き継がれる。「南無阿弥陀仏」と称えれば往生が約束される。「誰が」称えるのか。「誰の」願いなのか。「凡夫」とは誰なのか。なぜ念仏を称えることで往生できるのか。”準国産”のこの方法を発見した法然の願いは何だったのか。悟る仏教から救いの仏教への転換の革命性。「宗教的価値の絶対性」(阿満利麿)。法然はどのように専修念仏に至ったのか、信じることの意味、そして、信者でもない者が何を汲み取ることができるのか、法然の『選択本願念仏集』を中心に考えたいと思います。

第56回 敦賀遊会

●テーマ:「ダルマから」(チューター:伊吹 圭弘)
●日時:2012年9月8日(土曜日)13時~ 無料。
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】あることに、人は初めにそれに接した時の自分の「感情」で方向を決めやすい。そのための意義付けや自分の感情を正当化させるための言葉を探しやすい。最初の感情をいかにコントロールできるかが、その方向を決定づけることになりやすい。最初の感情が歴史を通して発生していることにも検証せず、感情が自分の直接の体験のみから出てくると思っている。そして、シンプルな結論を急ぎ、現実を考慮せず自分の感情を優先するあまり、複雑な関係は省略する。歴史は自分が選択したのではないから自分の今の感情とは関係がないと思う人もいる。果たしてそうなのか。そして、感情を正当化するために歴史や経緯さえ曲げて、結論を自分の感情に沿うように導く。日本を取り巻く「領土」や「政治」のことも同じように感じられる。自分の感情をコントロールすべく精神世界を扱う人さえも自分の感情をコントロールできず、それに合うイデオロギーを支えに、相反するものを攻撃する。いったいどうなっているのか。なぜ初めの感情を検証しないのだろうか。なぜ初めの感情の出所を探らないのだろうか。発想に間違いがあるのではないだろうか。相反することで対立する問題では、遠い向こうには、「結論の出し方」の問題もある。福ダルマ。七転八起のダルマ。禅の初祖のダルマ。今回は、「ダルマ」を通して、自分のコントールについて考えたいと思います。

第55回 敦賀遊会

●テーマ:「カウンターカルチャーの潮流から」(チューター:伊吹 圭弘)
●日時:2012年8月11日(土曜日)13時~ 無料。
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】1945年に日本に原爆が投下されたが、1954年の第五福竜丸事件まで日本で反核運動が起こってきませんでした。そして、日本が唯一の被曝国であるとして語られる誤りもあります。反核ではあっても反原発ではありませんでした。それはどういうことなのでしょう。政治的な要因については、3.11以降に読まれている多くの書籍でも語られています。しかし、ヒッピー、コミューン、ドラッグ、エコロジー、フェミニズム、タオイズム、ニューサイエンス、ニューエイジ(=精神世界)の文脈で語られることは多くありません。また、日本ではこの流れに「宝島文化」や「西武文化」も駆動力になりました。今回はここに分け入り、昨今の状況に流れ着くカウンターカルチャーの潮流が、60年代から70年代、80年代にどのように変容していったのかを考えてみたいと思います。それぞれを一つのテーマとしたいものですが、今回はその大きな流れを概観し、意識しているか否かによらず影響を及ぼしてきたものをきっかけに話しを進めたいと思います。

第54回 敦賀遊会

●テーマ:「社会の変容を目指すアートから」(チューター:伊吹 圭弘)
●日時:2012年7月14日(土曜日)13時~ 無料。
   (ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】『REAL TIMES』展(2011)に引き続き、chim↑pomの『ひっくりかえる展』が4/1から7/29、東京・ワタリウム美術館で開催されています。(chim↑pomは、あの、ヒロシマの空をピカッとさせるプロジェクト(2008)などのパフォーマンスで知られるアーティスト集団です。)『原爆の図』の巡回の経緯、VOINA(ヴォイナ)がKGBビルに向合うようにペンキでペニスを描いた経緯、渋谷センター街でクマネズミを捕獲後に剥製にしてリアルなピカチューを仕立てた経緯と実物の展示(スーパー☆ラット)、渋谷駅構内にある岡本太郎の「明日の神話」にゲリラ設置した(2011/4/30)経緯と実物の展示、実際に館内でガソリンに引火させ煤でドローイングした『いきのこる、2012』、偽ニューヨークタイムス号外「吉報」100万部を配ったThe Yes menの経緯、JR(JR:フランス)の『女性たちこそがヒーロー、2008』の経緯、『TEDスピーチ』、実名は伏せられているがあのふくいちの指差し作業員の『ふくいちライブカメラを指差す、2011』(指差している長い時間、マスクの中の息の音を聞きながら最初から最後までを見届けました)などのパフォーマンスアート展。冗談のようなアイデアを本当にやってしまい、社会の変容を目指して行動するアート集団の示すもの、今世界中で行われているパフォーマンスアートが示すものから何かを受け取りたいと思います。そして、何がリアルに感じることができるのか、そのきっかけとして話をすすめたいと思います。

第53回 敦賀遊会

●テーマ:「ゼロ年代の繋がり」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2012年6月9日(土曜日)13時〜無料
 毎月、第2土曜日
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】21世紀に入って第1ディケードが過ぎました。このゼロ年代は変曲点だったようにも感じられます。いきなりの9.11。さまざまな暗黙の常識が覆され、根本を問うことになりました。しかし、3.11以降に持ち上がった問題も、20世紀が抱えていたものが露わになっただけで、すでに水面下で渦巻いていたものだったのではないでしょうか。新たに出てきた問題ではなく、意識の下にあっただけだったのではないでしょうか。すでに準備されていたと思われます。そして、21世紀になって水面上に出てきたり、表現されたり、目に留められたり、無視できない状況になったり、壊されたり、塗りかえられたり・・・。ゼロ年代に変わり始めたことを探り語り合いながら、今後の100年、次のゼロ年代に向けて、修正しておかなければならないことを考えたいと思います。

第52回 敦賀遊会

●テーマ:「コペルニクスの鏡」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2012年5月12日(土曜日)13時〜無料
 毎月、第2土曜日
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】『生命を捉えなおす』の著者である清水博の『コペルニクスの鏡』が3月に出版されました。”不思議の森”に行く”コッピー”がカラスからいろいろなことを聞き学ぶ物語です。冒険的ではないですが、サン・テグジュペリの『星の王子さま』の形態に似ています。昨年の震災をきっかけに書かれ、「<いのち>の哲学物語」として読んでほしいと著者は言っています。コペルの鏡/<いのち>の地動説/<いのち>の与贈循環/二重生命…。清水博が『生命と場所』、『生命知としての場の論理』、『場の思想』などに書かれてきた内容のエッセンスが物語として込められています。今回は、生命とは何かではなく、もちろんエコなんかでもなく、<いのち>の居場所、<いのち>の循環を考えたいと思います。

第51回 敦賀遊会

●テーマ:「「住む」あるいは空間・土地・故郷」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2012年4月14日(土曜日)13時〜無料
 毎月、第2土曜日
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】都市型狩猟採集生活を唱え、0円ハウス、0円生活を以て建国した”新政府(ZEROPUBLIC)”の総裁である坂口恭平は78年生まれの建築家である。10平米以下であれば建築士の免許がなくても誰でも家を建てることができるらしい。そこでモバイルハウスを提唱する。奇人としての平成の宮武外骨なのか。DOMMUNEでのトークは聴かせたし、胸に迫る歌も聴かせる。過激にして実証的で体験的で、憂いがあり鬱的でありながら陽気な旅人である。タレント性もあるアジテータ。そして、路上生活者の生活を書いた彼の小説『隅田川のエジソン』は、いとうたかお主演、堤幸彦監督の映画『MYHOUSE』の原作である。また、自身の生活、考え続けることをTwitterやUstreamでリアルタイムで流し、思考を発信し続けている。珍しいことではないが、現実に動いている。”3.12”には”狂った”ように電話を掛け続け、逃げることを勧め続け、自身も東京から故郷の熊本に移住して拠点を移してしまった。今官邸は熊本にある。東京、アジア、世界を行き来し、海外の同様な”新政府”からも共闘の意思が伝えられているようだ。県が動き、銀行が動き始めたらしい。メタファーからリアルに、バーチャルや思いつきからリアルに結びつける場を作ろうとしている。発想の転換による世界の改変をしようとしている。いわゆるデジタル機器を使って、いわゆるアナログ的に広げようとしている。この坂口恭平の思想とは何かを探ってみたいと思います。はたして本物だろうか。いや本物でなくてもいい。一生続ければ本物になる。ただ、一つひとつ確認しながら思想を作っていく姿勢を見ていたいと思います。そして「住む」ことを考えたいと思います。

第50回 敦賀遊会

●テーマ:「今注意していたいこと」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2012年3月10日(土曜日)13時~
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】敦賀遊会は50回目になりました。
そして、今月、東日本大震災から1年が経ちました。震災・福島第一原子力発電所事故関係のテーマで遊会を行うのは三度目ですが、もう一度行いたいと思います。もちろん、これまで遊会のテーマにしてきた他のこととも関係しています。これからのテーマにも関係すると思います。ヒステリックな状況が続いていると感じます。反や脱や卒をつければ正義と感じられる安心を求められているようにも思います。良くない状況だと思います。

”科学的な”と冠を付ければ信じられると信じている。レトリックで一面しか見せない。間違った言葉遣いと間違った印象を植え付けて誤った判断を迫ろうとする。知らないことを示され、一定の物語があると本当のことと思ってしまう。雰囲気に圧力をかければ力が集まると思われている。ひとつに集まり、ひとつのことを同時に行えば、みな同じだと思ってしまう。専門家などどこにもいない。専門家に頼れば第三者になれると思っているではないか。啓蒙する者の言葉を鵜呑みにしてしまう悲劇。不正確なことを自明のこととして広めることの悲劇。未来を作ると言って悲劇を利用している。大声を発てる者を信じる気になれない。評論だけして惑わす者は平常時にやってもらえばいい。非常時が続いている。ミュージシャンに自身で何ができるか、などと考えた者もいたのかもしれないが、冗談じゃない、音楽をどれだけ必要としたか。しかし、その力の自覚もなく、言ったもの勝ちで扇動する者もいる。ものを言うこと自体を否定しない。しかし、最前線にいる者はモクモクと行動している。後方にいる者は次のステップに向けてモクモクと備えている。声高に叫ぶ者はいない。モクモクと備えている。
自分ではどうしようもないことへの焦燥感。全体が見えない状況。全てを見ることも、全てを確認することもできない。見えない部分、語られていない部分が重要だ。これまでの二元論では事は進まない。部分から全体を見る方法はないものだろうか。しかし、ここは遊会。タブーなし。未知に踏み出すのが遊学。静かに、すべてを現状に合わせて語り合いたいと思います。

第49回 敦賀遊会

●テーマ:「ジプシーとは誰か」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2012年2月11日(土曜日)13時~
●場所:伊吹の自宅(游星の間)・・参加される方は電話をお願いします。
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】越境するジプシー、乞食や泥棒をもっぱらとする放浪の民、魅惑的な音楽と華麗な踊り、自由奔放な美女、神秘的な占い。我々の持っているジプシーの印象はどういうものだろうか。この印象は、どこから来たのだろうか。どうしてこういう印象を持っているのだろうか。持たされたのだろうか。文学や音楽で扱われる。各地に散らばりながらも独自の言語を持っている。ロマと呼ばれたり、シンティ、マヌーシュ、ロマニチャル、ヒターノ、カーロなどと各地での呼ばれ方も違う。かつてジプシーの奴隷制があった。ナチスによるホロコーストと同様に、ジプシーのポライモスがあった。民族問題、社会問題など様々にクロスする。何かと似ているように思う。ジプシーについて考えたいと思います。

第48回 敦賀遊会

●テーマ:「未来を作ったスティーブ・ジョブズ」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2012年1月14日(土曜日)13時~
 無料(ただし、レジュメのコピー代要)
●場所:伊吹自宅(福井県敦賀市新松島町6-6)「游星の間」
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
1955年2月24日に生まれ、1976年にApple Ⅰ、1984年にMacintosh、1986年にPixar、2001年にiTunes、iPod、2007年にiPhone、2010年にiPadを世に出したスティーブ・ジョブズが、10月5日に56歳で亡くなった。40年前に一般には考えもできなかったものが今の社会を動かしている。これから40年後の社会がどのようになっているのかを今考えられるだろうか。今から22世紀の社会はどのようになっているのだろうか。第二のジョブズはどんなビジョンを持っているのだろうか。今解決できていない課題を解決できる技術ができている保証はないが、希望を持っていたい。ジョブズを通して、3.11以降の未来に向かうイノベーションを話し合いたいと思います。

2011年

第47回 敦賀遊会

●テーマ:「病について」●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2011年9月10日(土曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
病老死は、恐れられてきた。分からなさへの恐れがある。自身に起こっていることも分からない怖さがある。コレラの原因が細菌であることが分かった瞬間、治療方法がなくても患者が減っていったということもある。そして衛生の保持、身体中の異物への対抗、薬物による延命により急激な人口増加をもたらした。「正常」と「異常」とに分けられるとすれば、病はバランスを崩した正常ではないか。そして、バランスを崩したところから自身を感じる場合がある。体温にしても、共同体での平均値やその標準偏差を超えたときに「異常」と診断される。感染のように、共同体の中で他者に危害を加えるあるいは何らかの影響をもたらすもの、自身の中の異物が「病」と扱われ、異常として隔離される。今では、国家から管理という名のもとに、少し体重が増えたくらいで区別される。気付かないものも含めて誰にもある「病」について語り合いたいと思います。

第46回 敦賀遊会

●テーマ:「旅するということ」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2011年8月13日(日曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
移動することが旅であるならば、物理的に、空間的に移動するだけが旅ではなく、空想的に、時間的に移動する旅もある。移動することで情報が伝わり、文化が伝わり、変化を引き起こす。旅の目的は、ビジネスもあれば、巡礼もあれば、観光もある。体験する、見聞を広める、何かに出会う、などと旅行会社のコピーのようなものもある。移動せざるを得ない民族もあったし、オリエンタリズムを生み出す旅もあった。グランドジャーニーもあれば、グランドツアーもある。最近では「観光学」という講座を持つ大学もある。非日常と日常の区別も、旅の定義には収まらないだろう。元いたところ、自宅、生まれたところには帰らない、帰れない旅もある。戻らない旅に出てしまえば、日常が旅である。旅の中で生活する人たちもいれば、追い払われた人たちもいる。常に変わらず繰り返すものもあれば、変わっていく習慣もある。生まれ落ちて出立したら、もう元には戻れない、変化した自分に出会ってしまう。遊出して、未知なる世界を語り合いたいと思います。

第45回 敦賀遊会

●テーマ:「”福島”が示したこと」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2011年7月9日(日曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
ざわめきがなくならない。事故は続いている。引き金が地震だっただけにざわめきがおさまらない。以前決めていた今回の遊会のテーマを変更して、福島の問題をもう一度継続しようと思います。3.11以降に変わった何かについて、単純な「ハンタイ」でも、単純な「スイシン」でもない観点で話をしたいと思います。原発は事故が起こると大変なことになるから再生可能エネルギーに変えていくべきだとか、電力需要をまかなうためには原子力発電所は必要で共生をはからなくてはならない、などいった議論は、ちまたの書店に並ぶ本にも雑誌にも転がっており、テレビでも見られる。3.11を思想的分岐点に扱う視点も出ている。しかし、「ハンタイ」対「スイシン」の対立意見だけでは多くのものがこぼれ落ちていく。ざわめく。どうしようもなくざわめく。ハイポジションからではなく、落ち着いて現実を見て話したいと思います。

第44回 敦賀遊会

●テーマ:「生命史」
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2011年6月18日(日曜日)13時~
   無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
    福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
    http://www.greem.co.jp/index.html
    (アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
約2年半に亘り続いてきた『渦と記憶』の遊図を巡っての解読シリーズがいよいよ最終回を迎えます。テーマは「#19生命史」を扱います。ただ、今回の「敦賀遊会」では主宰者の伊吹圭弘氏が原発の専門家でもあることから、伊吹氏との対話の形で進めてみたいと考えています。まさに現在、生起している問題から眼を背けたまま「生命史」を語ることはナンセンスでしか無いと考えるからです。まさにこのタイミングで『渦と記憶』が最終回を迎え、「#19生命史」を取りあげることは布置された恩寵のように思えます。

第43回 敦賀遊会

●テーマ:「震災から引き継ぐもの」
●チューター:伊吹 圭弘
●日時:2011年5月14日(土曜日)13時~
●場所:伊吹自宅(敦賀市新松島町)
※今回の会場は、都合で、伊吹の自宅で行います。お間違いのないよう!!
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
3.11以降、日本および世界が一変したのかもしれない。生き方も社会の在り方も変わるのかもしれない。そして、現在も未経験の現実が進行している。地続きの場所で進行している。TMI事故(1979)/チェルノブイリ事故(1986)/阪神大震災(1995)/JCO事故(1998)/チリ落盤事故(2010)など、最近の災害等は教訓とならなかったのか。「これより下には家屋を建てないこと」などと先人が記したものが残されているくらい、大昔から地震は発生し、津波も幾度となく襲ってきた。技術は経験の集積である。科学も技術も役には立たなかったのか。災害を起こさないことなどできず、自然の脅威への対処が我々の生活の対処であり、文化を、文明を作ってきたはずである。忘れてはいけないことを記録してきたはずなのに、思い出せないでいたのか。東北地方を中心に襲った津波をリアルタイムにテレビで見ていた我々はなすすべもなかった。

コミュニティのあり方、防災ではない自然への対処のしかた、政治やリーダーへの意思表示のしかた、技術のあり方、民主制のあり方、安全性の考え方、帰る場所はどこか、本当に必要なものは何なのか、・・・。専門化した社会の中で自活能力を失ってきている我々は、このままでいいのか。これまでのあらゆるプランは見直されるだろう。見方、考え方の方向が変わるだけではなく、配慮する内容が変わるはずである。そこには、リセットされるものもあるだろうが、引き継いでいくものもあるはずである。

今回の事態は我々の意識にどういった変革を与えているのか。”事故は奇跡の裏返し”であるとポール・ヴィリリオは言った。”起こりうる可能性があるものは、確率は低くても現実には必ず起こる”と柳田邦男が言う。危険として原子力発電所を停止させ、電力の不足も止む無しと覚悟できている人もいるようだ。”再生可能エネルギー”と呼ばれるものは技術的、経済的に確立でき、安全を確保できるのか。

月刊誌での特集、新聞社が写真をまとめたものも書店に並んできた。それぞれの論説はそれぞれの論理の解説であり、人ごとに感じる。もう掛け声の段階は過ぎ、多岐にわたる現実の活動が必要な段階に来ている。平穏な日常を取り戻すにはどうしたらいいのか。今ここで、未知に向かう準備として、その礎を考えたいと思います。

第42回 敦賀遊会

●テーマ:「世界創出から螺旋に向かう神聖幾何学」
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2011年4月24日(日曜日)13時~
無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:GReem カフェ茶屋 珈夢
福井県敦賀市舞崎町2丁目10-20
http://www.greem.co.jp/index.html(アクセス地図あり)
●連絡先:0770-21-0500(GReem カフェ茶屋 珈夢)、0770-24-4495(伊吹)

【チューターメッセージ】
方形、ラーの口、そして「レオンのレトリック」と称される背理の証明から始まる幾何学を用いた世界の解明。その根底にはエジプト数学の単元があり、この単元が神聖なる”1”と、現代数学の基盤になった”0”との相違が意味する世界創出の謎にふれてみましょう。そして、単元の分割を幾何学として思考した神聖幾何学の誕生へと向います。おそらく、私たちが知っている通念とは異なる世界観にたどり着けたらと思っています。テキストは展覧会図録『渦と記憶』を使用します。

第41回 敦賀遊会

●テーマ:「食べるということについて」
●チューター:伊吹 圭弘
●日時:2011年3月27日(日曜日)13時~
無料(ただし、飲み物代とレジュメのコピー代要)
●場所:伊吹自宅(敦賀市新松島町)
●連絡先:0770-24-4495(伊吹)

人が生きるためには、体内に入れるものとして空気も水も温度も必要ですが、「食べる」ことを止めるわけにはいきません。何気に口にする食事、空腹を満たすための食事、儀式としての食事、生命維持のための食事。団らんとしての食事。
住むところの違いによる差異があります。そして「食べる」ために、なんでもしてきた人間の歴史があります。味の追求、料理の改良、開発は果てしなく続きます。霞を食べる仙人から必要以上に無駄に食べる大食漢まで、生まれてから死ぬまで続く行為です。80年の寿命でも9万回までは食べる回数はない行為です。一旦口にすると危険を呼び込むことにもなる場合もあります。それでも毎日口に運びます。そして食物は文化も運び、変化させます。将来宇宙に飛び出すときにはどのような味を持って出て行くのでしょう。「食べる」ことの周りにある、負のエントロピーのシステムを持つ身体、食欲、究極のタブーとしてのカニバリズム、毒や薬となる食物、食物連鎖など、いろいろな視点でこの人間の基本的な活動である「食べる」ことについて語り合いたいと思います。

第40回 敦賀遊会

●テーマ:「日用品にひそむ思想」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2011年2月19日(土曜日)13時~

【チューターメッセージ】
次々と発表される身の回りの日用品は、必要があって変化しているのか、テクノロジーの応用なのか、社会が求めているのか。ものとイメージ、オリジナルとコピーが入り混じりながら差異を付けているのか、似せているのか。大量生産の安価なものを求めるのか、少量の手作り品を求めるのか。価値はどこにあるのか。意味を付けようとしているのか。選んでいるようで選ばされている日用品。消費し続ける日用品にひそむ思想を考えたいと思います。

第39回 敦賀遊会

●テーマ:「読書するということ」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2011年1月8日(土曜日)13時~

【チューターメッセージ】
昨年10月の第36回敦賀遊会は『電子メディアの潮流』というテーマでしたが、今回は、「本」を中心に据え、読書するということを考えたいと思います。紙の本か電子端末で読む電子書籍か、これから本はどうなるのかと話題が飛び交っていますが、そもそも「本」とは何なのか、読書するということはどういうことなのかを語り合いたいと思います。
「一週間」井上ひさし(新潮社)/「デフレの正体」藻谷浩介(角川oneテーマ21)/「非常階段」JOJO広重他(K&Bパブリッシャーズ)/「切りとれ、あの祈る手を」佐々木中(河出書房新社)/「デザイン学」向井周太郎(武蔵野美術大学出版局)
昨年読んで私の印象に残っている本です。たまたま印象に残ったものを挙げただけなのに、共通するものがあるような気がします。共通するものとして印象に残っているのか、世の中の流れのなかで私に残したものなのかどうなのかわかりませんが、これからも想い返すだろうとも思います。(今回の遊会のテキストではありません。)

2010年

第38回 敦賀遊会

●テーマ:「広場について」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2010年12月18日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
通路と広場。屋内と屋外。街路と店。個人と公共。演者と観客。比喩として使われる「広場」。実際に使われる「広場」。何が起こっているのか知らずに通り過ぎる人びともいる。何かに向かって集まる人々もいる。人が集まるところには、何かが始まる。何が始まるのだろうか。街の活力に力を入れて広場を解放して、何が行われているのだろうか。人が集まるだけで何かが始まり、何かが起こるのだろうか。否。そんなことを頭に置きながら、「広場」の持つ意味を考えたいと思います。
※敦賀遊会では、能勢伊勢雄が担当する遊会を(原則:隔月)で開催しています。

第37回 敦賀遊会

●テーマ:「人口論」
●チューター:伊吹圭弘
●日時:2010年11月13日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
人間の活動は人口数の影響が大きい。当然のように思われるが、日常生活にとって、それがどのように影響されるのかを考えてみることは少ない。経済問題、環境問題、食糧問題、エネルギー問題、・・・。これらは人口数を基本に考えられている。単に縮小、制限すれば解決するという単純なものではない。世界人口が10億人であった18世紀末にマルサスはすでに「人口論」を書いた。何が課題なのか。すでに69億人を超えている地球上で、どのように生きのびて行くのか。人間はいつまで地球上にいられるのか。限界はまだ先にあるのか。すぐそこまで来ているのか。ノアの箱舟のようなものを準備しなければならないのはいつなのか。空想的SFではなく、現実的ビジョンを語り合いたいと思います。

第36回 敦賀遊会

●テーマ:「電子メディアの潮流」
●チューター:伊吹 圭弘
●日時:2010年10月9日(土曜日)13時~

【チューターメッセージ】
電子出版についての話題が華々しい。もちろんインターネットを利用したもののことである。出版、音楽、報道・・・。メディアが増えてきている。臨界、飽和がどこにあるのか。マスからパーソナルまで発信の形態が変わり、倫理が変わり、流通が変わり、経済が変わるのか。はたまた棲み分けを探しているのか。アラン・ケイの夢が実現しつつあるのか。マクルーハンの思想がメディア化しつつあるのか。人間の感覚機能を増やしている、いや思い出しているのか。
今後のことは誰も予想はできません。巷にある観点とは違う、現時点の変化、そして変わらないものを語り合いたいと思います。

第35回 敦賀遊会

●テーマ:「ストレンジ・アトラクター→人工生命」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2010年9月11日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
アートビオトープ那須の準備とスケジュールの関係から敦賀遊会の隔月ペースが狂い申し訳なく思っています。後、3回を残すのみになりました『渦と記憶』の読解を再開したいと思います。今回とりあげます#17「ストレンジ・アトラクター→人工生命」は、人工生命誕生のプロセスの背景にストレンジ・アトラクターと呼ばれる"渦"が存在すること、そして、サンタフェ研究所で行われていた創発的再帰実験をたどりながら、一般に語られている「AI(Artificial Intelligence)」とかなり異なることを理解していただければ嬉しいです。"渦"が引き起こす不思議を語りあえればと思います。

第34回 敦賀遊会

●テーマ:「ルドルフ・シュタイナー入門篇(2)」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2010年8月14日(土曜日)15時〜

【チューターメッセージ】
前回は、ルドルフ・シュタイナーの人生を概観しました。入門篇の2回目の今回は、シュタイナーに影響を与えたブラヴァッキー夫人の思想や、神秘学の基本的な概念を見て行きます。「人性の三分説」の意味、「霊」、「魂」、「体」とは何なのか。「自我」、「アストラル体」、「エーテル体」、「物質体」とは何なのか。「7つの生命作用」、「12の感覚作用」、「12の世界観」、「7つの基本態度」とは何なのか。「魂の周期」、「6つの行」とは何なのか。そして「霊学」とは何なのか。なぜ秘儀だったのか。まだまだ入門篇ですが神秘学が実感を伴って近づいてくると思います。

第33回 敦賀遊会

●テーマ:「ルドルフ・シュタイナー入門篇」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年7月17日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
20世紀の最も重要な思想家の一人、ルドルフ・シュタイナーの思想について概観したいと思います。シュタイナーについては、子安美智子氏の紹介により日本でもシュタイナー学校として有名になり、リトミックダンス(オイリュトミー)で知られていたり、ゲーテ自然科学論の研究者として知られ、高橋巌氏による神智学、神秘学、人智学の紹介もあります。
その思想は深淵であり、近代自然科学ともオカルトとも違う人間を包括する学で、哲学や思想だけではなく自然観察を通した超感覚世界観による芸術や医学や認識論に亘ります。そんな内容を1回で終われるはずもなく、今後、不連続であっても回を重ねたいと思いますが、まず今回は、目次的に概観します。
今後、この思想に触れ、その理論と実践によって、近代科学合理主義の現代を、もうひとつの合理世界観をもって見ることになると思います。(これまでも能勢氏のチューター回で、さまざまにシュタイナーに触れる機会がありましたが、あらためて整理したいと思います。)

第32回 敦賀遊会

●テーマ:「貧困の構造」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年6月12日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
世の中に抱える問題・課題は多く、解決に向けて努力されている。しかし、その解決は進んでいないように見える。そして、問題・課題がなくなった世界も想像しにくい。果たして平和はやってくるのか、作ることができるのか。降りかかる問題、作られる問題、避けられない問題、解決しようとすると新しい課題が発生する問題、複合する複雑な問題。これらの問題・課題はどのように関係しているのか、いないのか。それならば、あらためて世にある問題・課題とはどういうものがあるのか、考えたいと思います。そのうちでも、身近な問題の根元にあると思える「貧困」の構造を探り、問題解決の方法があるのかを考えます。

第31回 敦賀遊会

●テーマ:「写真家は何を撮っているのか?」
●チューター:丸山 希世実氏
●日時:2010年5月8日(土曜日)13時〜。無料。

【第31回敦賀遊会のお知らせ】
今回の遊会は、以前、敦賀遊会で『ゲーテ色彩論〜ゲーテ的なものとは何か?〜』のテーマでチューターをしていただいた丸山希世実さんにチューターをしていただきます。伊吹がチューターを務めた4月の岡山遊会で、報道写真について話題の中心となった今橋氏の視点の欠落を通してゲーテ的視点(倫理やヒューマニズムなどで写真を考えるのではなく)で写真を語られます。丸山さんはPhenomenaという写真家集団の一員であり、比較文学研究者である今橋氏が扱う素材としての写真とは異なる、写真家からの視点での報道写真についても語られると思います。「撮影という行為の構造」とは何か。「よく見ること」「よく観察すること」というゲーテ的視点とはどういうことか。写真を撮られている方だけでなく、写真について予備知識のない方、これまでゲーテを意識していなかった方、さまざまな表現活動をされている方、表現に接する方々にもヒントになると思います。お知り合いとも一緒に、気軽にお越しください。(興味のありそうな方へのメールの転送も結構です。よろしくお願いします。)

【チューターメッセージ】
今月の敦賀遊会では先月の岡山遊会に呼応するかたちで、引き続き「写真について」の話をしたいと思います。岡山遊会では、今橋映子著『フォトリテラシー』をめぐり白熱した議論がなされましたが、私には『フォトリテラシー』自体が今橋氏の机上の空論ではないか、と感じざるを得ないものでした。また私だけでなく、Phenomena(チューターの在籍する若手写真家集団)のメンバーや師・能勢伊勢雄も同様であったようです。その感想は、決して写真を撮る側だけに偏る傲慢な意見では無いように思います。今橋氏のような‘撮影という行為の構造’を無視した論考から写真を語るのは無理ではないでしょうか。きっと氏は自分が撮った写真と向き合う経験がなかったのでしょう。写真の周辺(言語やメディアなど)から「写真」を語るのではなく、写真を撮る行為を通して見えてくる「写真」から、まず語っていきたいと思います。
前回の遊会の後、平行線の激論をどうすれば解決できたのだろうと考えていましたが、「倫理」や「ヒューマニズム」などで写真を考えるのではなく、一度「よく見ること」「よく観察すること」というゲーテのような視点へ戻ればよかったのではないか、と思い巡らせていました。ゲーテは決してものを作る側だけに必要な視点ではなく、写真を見る人・編集する人にとっても同様に考え直さなければいけないような気がします。

第30回 敦賀遊会

●テーマ:「写真について(4)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年4月10日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
伊吹がチューターを務める「写真について」の敦賀遊会の最終回です。写真は選択の芸術だ、という言い方がある。果たして、写真は「現実の正確な再現」なのだろうか。(今橋映子)「報道写真」は1928年に成立したと言われます。これは、同時多発的に世界で起こりました。証言、証拠、記録として、「事実」を写し込む役割を果たした写真は、世界を変えてきました。しかし、写真の置かれる場所で編集が繰り返されています。『フォトリテラシー』を持って写真を読み解く必要があります。意図された編集のなかでも、一枚の写真の中に写し込まれた本質を読み解ける写真もあります。「写真」が成熟してきた過程を追いながら「報道写真」について考えたいと思います。

第29回 敦賀遊会

●テーマ:「写真について(3)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年3月27日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
写真についての敦賀遊会の3回目です。ウジェーヌ・アジェ、アウグスト・ザンダー、カール・ブローフェルトやダイアン・アーバスなどの写真家。ヴェルター・ベンジャミンやスーザン・ソンタグなどの批評家。写真を語るときに必ず出てくる人々について語りたいと思います。

第28回 敦賀遊会

●テーマ:「写真について(2)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2010年2月13日(土曜日)13時〜。無料。

【チューターメッセージ】
写真は何を写してきたのか。1枚の写真に写り込むのは何なのか。写真はどういった役割、機能を有しているのか。作品として残された写真、家庭のアルバムに残された写真を、今見て、何を読み取るのか。ジョゼフ・ニセフォール・ニエプスが最初の写真を撮ったのが1827年。200年経っていない。つまり、我々は、約200年分しか写真を持っていない。しかし、そこには、137億年前からの記憶が写っているとも言える。写真について、2回目の敦賀遊会です。どこからでも立ち入り、遊学したいと思います。

第27回 敦賀遊会


●第27回テーマ:『渦と記憶』解読シリーズ#16「人間と自然の渦流的モルフォロギー」
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2010年1月23日(土曜日)13時〜 無料。

【チューターメッセージ】
11月の敦賀遊会のテーマ「アントロポゾフィー形態学」では物質界も含めた宇宙形成力を取りあげましたが、今回は"人間の声"を問題にします。ヨハンナ・F・ツインケの"ルフトラオト・フォルメン"で探求された音声形態学を通じて、靈性を宿す"人間の声"とは何かを話してみたいと思います。音響形態学を切り開いたエルンスト・クラドニーからハンス・イエンニの成果も考慮に入れた内容です。形態と音響にかかわる内容ですので、形態を扱うアーチストや音を表現手段とするミュージシャンは必聴です!!

2009年

第26回 敦賀遊会


●第26回テーマ:「写真について」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2009年12月12日(土曜日)13時~ 無料。

「写真は宇宙のスーパー・アートだ」というコピーがかつてありました。また、「問 題はオリジナル・プリント、あるいはフィルムそのものの中の銀粒子構造へ集中する 角度があるはずだ。それは自然学と人工自然学の重要な接点だ。」と光銀事件が語ら れました。芸術写真、報道写真、肖像写真、広告写真、風景写真・・・と、さまざまに呼ばれる 写真があります。カメラが用いられない写真もあります。そして、カメラがあってシ ャッターを切れば誰でも写真を撮ることができると言われます。どういうときにシャッターを切るのでしょうか。なぜシャッターを切るのでしょう か。写真を撮るにも、観るのにも、必要な感覚を語り合いたいと思います。まずは、写真の歴史を探り、写真論に浸ります。

第25回 敦賀遊会


●第25回テーマ:「アントロポゾフィー形態学」(チューター:能勢伊勢雄)
●チューター:能勢 伊勢雄氏
●日時:2009年11月21日(土曜日)13時〜 無料。

【チューターメッセージ】
いよいよ「アントロポゾフィー形態学」をテーマとして取り挙げます。今回の遊会は今までの『渦と記憶』シリーズの14回分を基に遊会参加者が思考し発言して頂く予定です。これらのことを通じて宇宙エーテル力がどのような作用をもたらしているのか?また、私たちは造形や音楽に於ける形成力を、どのような視点から手掛けていけば良いのかを知って頂きます。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

第24回 敦賀遊会


●第24回テーマ:「空海と密教(3)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2009年10月10日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
第18回、第22回の敦賀遊会で「空海と密教」を続けてきましたが、今回はこのシリー ズの最終回です。
密教の経典には何がどのように書いてあるのかをみながら、その意味するものが何なのかを考えてみたいと思います。そして、そこに成立する密教とはなになのかを、『反密教学』の著者、津田真一氏の言説を手掛かりに考えてみたいと思います。

第23回敦賀遊会

●毎月、第2土曜日、13時から 無料
●第23回テーマ:「西洋思弁哲学史」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2009年9月12日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
前回の遊会で宇宙論が、思弁世界に極めて漸近した状況にあることを語りました。この思弁世界がいかに成立してきたかを一望してみたいと思います。そして、その過程で誕生するスコラ哲学を分岐点として、現代のメディアの中に顕われている"悪"のシステムをKenneth Angerの『Lucifer Rising』をテキストにして解読していきます。それは、古来の神秘学から流用した具体的な祕儀プロセスを用いて、より強力に「メディアによって大衆に魔法をかける」方法へのAngerの挑戦であり、メディアの洞窟の住人である我々への警告でもあります。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

第22回 敦賀遊会


●毎月、第2土曜日、13時から(今回は、8/29の第5土曜日)無料
●第21回テーマ:「空海と密教(2)」
●チューター:伊吹 圭弘氏
●日時:2009年8月29日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
第18回の敦賀遊会では、空海の人生を中心として密教を考えましたが、続いて、その密教の世界に入り込んでみたいと思います。胎蔵曼荼羅/金剛界曼荼羅、大日経、金剛頂経、理趣経、即身成仏…。
インドから中国を経由して空海により持ち込まれた密教は日本密教になり、神仏習合させていく。
一神のようで多神、生の全肯定、そして即身成仏とは?
密教の本質は行にある、ということですが、空海により完成された日本密教の核心に近づいてみたいと思います。

第21回 敦賀遊会


●第21回テーマ:「思弁世界としての宇宙論」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2009年7月18日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
広大な宇宙の探求が物質的生成の探求という素粒子を問題にし宇宙論は素領域に突入していった。その過程で人類が見たモノは宇宙論は"自己の内面世界"に向き合うことであった。スコラ的とも言える"思弁"を用いて、科学的説明の現界を取り除く必要性に科学者は遭遇した。科学者が立脚している科学理論自体の限界性を問題にしなければならない事態に至ったのだ。こうして、素領域の宇宙論はやがてはオカルトコスモロジー、あるいは古代宇宙論と隣接した姿を見せ始める。今回の「遊会」ではこのような宇宙論の道程を思いきって"思弁科学"として語ってみたいと思います。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

第20回 敦賀遊会


●第20回テーマ:「忌野清志郎をめぐって」
●チューター:伊吹圭弘氏
●日時:2009年6月13日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
先月亡くなった忌野清志郎について、その日以降、それぞれのファンは、自分の”清志郎”の軌跡とともに再編集をしている。
Deepな忌野清志郎やRCのファンではなかったが、68年にRCを結成し、76年「スローバ ラード」、『シングルマン』の発売、暗黒時代を過ぎて、80年に屋根裏でのライブ、89年のTimersの活動、91年のRC活動停止、94年の「ロックンロール研究所」の設立、 01年の「不確かなメロディー」の劇場公開、06年からの癌発見、08年の完全復活祭と癌の転移というようなことは気になっていた。
葬儀式には何万人もの人が行った。よく知られたものもあまりかからないものも含めて過去のナンバーがラジオで追悼としてかかっているし、追悼号や特別号の雑誌も相次ぎ、YouTubeのカウント数も増えているし、それぞれのブログで”清志郎”や周辺への想いをつぶやき合っている。最後の新曲も6/17の発売が発表されたところなのに、それがラジオのリクエストではトップ10に入ってきているし、著書も再発売が予定されている。
そんな今、追悼でも喪失感でもなく、「忌野清志郎」から引き継ぐべきことを改めて語り合ってみたい。

第19回 敦賀遊会


●テーマ:「古神道言語旋回螺旋(言霊学)」
●チューター:能勢伊勢雄
●日時:2009年5月9日(土曜日)13時〜

【チューターメッセージ】
3月の「敦賀遊会」では日本海洋渡来史が語る王朝国家観と産土神誕生の問題や、その後の仏教伝来によって退隠させられた産土の神々が、大政奉還を経て再びその霊的力を顕してくる裏神道史を見てきました。そこで今回は、これらの流れを受け霊的衝動を支えてきた神道言霊学の仕組みと、仏教支配下の中で生き続けてきた言霊秘儀について語ってみたいと思います。
参考文献は能勢伊勢雄+植田信隆コラボレーション展図録『渦と記憶』を用います。

■場所:伊吹自宅(福井県敦賀市新松島町6-6)「游星の間」
■連絡先:0770-24-4495(伊吹)
●原則として毎月、第2土曜日、13時から。無料
*)敦賀遊会では、能勢伊勢雄をチューターとして招く遊会を(原則:隔月)シリーズ開催しています。


※ 能勢が主宰しているペパーランドがリリースしたCD+BOOK JINMO『ascension spectacle』が2008年度の「文化庁芸術祭参加作品」に撰定されました。
平成20年度(第63回)文化庁芸術祭 参加作品一覧
画期的なCDです。
※ 『Ascension Spectacle』についてのインタビュー記事が、作曲者であるJINMO氏 のWeb Site『JINMO.COM』内で掲載しております。

JINMO.COM内掲載ページ
(ペパーランドでの2008年年末ライブでのプログラムからの再録です。)

※『Ascension Spectacle』(¥3,800)
※『龍の國・尾道 〜その象徴と造形』(¥2,000)
※『渦と記憶』(¥1,500)
以上3冊、敦賀遊会でもお求めいただけます。(残部少)

【九州遊会】Back Number

岡山遊会のムーブメントの流れを受け、2010年より中野由紀昌氏の主宰により開始。
瓢箪座http://yukaiq.jimdo.com/にて実施。


■連絡先:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
*九州遊会 http://yukaiq.jimdo.com/
*Facebookイベントページ(申し込み先リンクあり)
http://www.facebook.com/events/507932065925131/

2014年

【第56回 九州遊会】

■日時:2014年 10月25日(土)18:00~20:00

■テーマ:韓国で考えたこと

■チューター:神屋 由紀子氏(西日本新聞 編集委員)
■会場:イエナコーヒー(福岡市中央区 警固 2-12-20 TEL092-982-1007)
http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40036256/dtlmap/

■参加費:500円 ※別途ドリンクをご注文下さい。
※終了後、イエナコーヒーにて懇親会予定(参加費別途)。

<チューターメッセージ>
 韓国は大学の卒業旅行で初めて訪れて以来、何度も旅してきました。
 ふらりと出掛けられる距離であり、また、日本について考える鏡のような場所だからです。仕事では20代のころ戦時中に朝鮮の男性と結婚し、戦後も韓国に残った、残らざるを得なかった在韓日本人妻を取材したのを機に折に触れて朝鮮半島と日本の関係について取材してきました。釜山に1年半、ソウルには3年近く駐在。そこで考えたことをお話ししたいと思います。

<プロフィール>
福岡県黒木町(現在、八女市)生まれ。
1989年西日本新聞社入社。
社会部、大分総局、文化部、運動部、地域報道センター、東京報道部、国際部、
釜山駐在、営業戦略室、ソウル支局を経て現在は編集企画委員会。
入社直後は社会部でサツ回り(警察担当)。文化部で生活面や音楽・映画の担当をした後、運動部で西日本スポーツに日活ロマンポルノで活躍した女優谷ナオミの聞き書きを連載。東京では小泉政権時代の首相官邸や外務省を担当するなど種々雑多な事象を取材。目下、日米女子教育史の研究者で福岡女子大名誉教授の秋枝蕭子さんの聞き書きを連載中。

【第55回 九州遊会】

9月のチューターは音楽通で知られる石橋久嗣さん。ロックンロール以前のポピュラーミュージックに耳を傾けながら、石橋さんとともに音楽談義に花を咲かせるひとときをご一緒しましょう。

【第55回 九州遊会】のご案内

■日時:2014年 9月13日(土)19:00~21:00
■テーマ:九州遊会ラジオ Brand New Nostalgia
〜ロックンロール以前のポピュラーミュージック〜
■チューター:石橋 久嗣氏
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる
(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1階)
■参加費:500円(資料代、飲物付)

■facebookよりお申し込みはこちら。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=707160276031160&set=gm.681397655269268&type=1&theater#

■お申し込み・お問い合わせ:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
090-2964-0277 (中野)

※終了後、近隣の店で懇親会あり(有志参加)。

<チューターメッセージ>
『唄えば天国ジャズソング』を読んだことがありますか?著者は色川武大。装幀・挿画は和田誠です。1987年にニューミュージックマガジン社から出版され,1990年にちくま文庫に入りました。※ 現在品切れ(泣)

その中で彼はジャズソングのことを「ナンセンスで、くだらなくて、安手で、下品に甘くて…でもそれはまるでドヤ街で思いがけず柔らかいベッドに沈んだような、ウーンと唸ってちょっとはしゃぎたいような気分にさせてくれるもの」と書いています。拳拳服膺したいぐらいうまいこと言ったものですが,このジャズソング,実は同時代のアメリカのスィングジャズと比べても決して引けを取らないほど洗練された楽曲が多いんです。時代は昭和初期から太平洋戦争直前までという期間になりましょうか。トーキー,ラジオ,レコードが人々の生活に根付いた時期ですね。そんな時代に人々の日常を彩っていたのはどんな音楽だったんでしょう。ロックンロール登場以前に若い人たちは何を聴いていた?その頃のエンターテインメントはどんなスタイルだった?

第55回九州遊会では,日本のジャズソングを中心にパリ,ベルリン,ポルトガル,ブラジル,そしてインドネシアの音源をたどりながらロックンロール登場以前のポピュラーミュージックを体験しましょう。(石橋 久嗣)


<プロフィール>
1964年生まれ,福岡市出身。1989年より福岡市役所勤務。一般財団法人福岡ユネスコ協会の企画委員として,講演会の企画や運営に携わる。休みの日はいつもボーダーシャツ。展覧会やトークイベント,コンサートなどによく出かけている。「第三木曜ロードショウ」という上映会に会場を提供するほか,冷泉荘の「杉内玄徳の夜」において上映プログラムを提供している。また,昨年まで大手門の窓カフェ空でミュージカル映画の上映会を行った。

【第54回 九州遊会】

8月の九州遊会は、知るヒトぞ知る語り部&ギタリストの箱崎水族館喫茶室マスター・花田宏毅さんの登場です。花田さんのお仕事の都合上、今回に限って火曜日の開催となります。お間違えのないように!

■日時:2014年 8月18日(火)19:00~21:00
■テーマ:神智学がやってきた! 明治の仏教大逆転
■チューター:花田宏毅(箱崎水族舘喫茶室 店主)
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる
(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1階)
■参加費:500円(資料代、ドリンク付)
■お申し込み・お問い合わせ:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
090-2964-0277 (中野)

Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/682356621832960/?context=create&ref_dashboard_filter=upcoming&source=49#

※終了後、近隣の店で懇親会あり(有志参加)。


<チューターメッセージ>
ついに明治時代が花開く。ダメだった江戸時代よいざさらば。旧体制は全否定。こんな風潮に乗っかって、新政府から出されたのが「神仏分離令」。全国津々浦々では「廃仏毀釈」の嵐が吹き荒れる。そんななか、旧体制の象徴だった仏門は瀕死状態に追い込まれた。しかし、ここで思わぬところから救いの手が日本仏教界に差しのべられる。救い主はブラバッツキー夫人とオルコット大佐が率いる神智学協会・・と、こんな感じで19世紀後半から20世紀初頭にかけて日本を中心とした霊性文化大活劇を語ってみたいと思います。登場するのは神智学協会会員鈴木大拙、オリエンタル・ホールを開いた平井金三その他多数(花田宏毅)


<プロフィール>
1955年生まれ、福岡県出身。「箱崎水族舘喫茶室」店主。「天籟堂」主人、「箱崎ミスティカ」主宰。「ユーラシア基層文化研究所」所長。ギター演奏家。
主な対談/「箱崎VOICE~バランスを越えよう~with 藤枝守(九大教授) 他」、「箱崎VOICE~土地と人は声で響きあっていく~with 坂元一光(九大教授) 他」、「神話世界夜話会〈東北アジアの魂 豊かな生命力〉~with キム・ボンジュン(Kim Bong Jun)
「なつかしい未来の神話美術館」館長」、「夜のシューレ~ユングの書棚~」、「夜のシューレ~ゲーテの鼓動~」、「夜のシューレ~ニジンスキーの跳躍~」、「別冊ドネルモ増刊号~植芝水族館-ディスコミュニケーションの民俗学~with 山内泰 他」、「箱崎水族舘ラジオ with 石橋久嗣」

【第53回 九州遊会】

今回よりチューターをリレー方式で進めることにいたしました。6月のチューターを務めてくださった中国武術舞踏家の新部健太郎さんからバトンを受け取ったのは、アートセラピストの石田陽介さんです。どうぞご参集ください。

■日時:2014年 7月26日(土)15:30~17:30
■テーマ:「絵本とシャーマニズム」
■チューター:石田陽介氏(ソーシャル・アートセラピスト/アーティスト)
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる
(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1階)
■参加費:500円(資料代、珈琲付)
■お申し込み・お問い合わせ:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp


Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/488129397997508/?context=create&ref_dashboard_filter=upcoming&source=49

※終了後、近隣の店で懇親会あり(有志参加)。

石田陽介氏プロフィール:
1967年、広島生まれ。出版社勤務を経て、1999年より佐賀県の精神科病院においてアートセラピストとして7年間勤務。精神科臨床において、主に精神疾患を抱える方や認知症のお年寄りを対象とした絵画療法を担当。 2006年より3年間、九州大学ユーザーサイエンス機構子どもプロジェクトのアドバイザーに就任。「旅する絵本カーニバル」「子ども学連続講座」の開催等、アウトリーチ活動を通した子ども未来学の実践研究活動に携わる。
2009年に、アート共創体験を通して豊かなケア文化の循環するコミュニティづくりへと寄与することをミッションとするアトリエHプロジェクトを福岡市箱崎において始動。8月には、ケアとアートの響きあいをテーマとしたまちのアートフェスティバル「箱崎アートターミナル2014」を開催予定。

*アトリエHプロジェクト ホームページ
https://www.facebook.com/AtorieHpurojekuto/timeline
http://h.kansei-science.com/

<チューターメッセージ>
一冊の扉の内側に意識を深く潜らせながら、心ゆくまで神話的時間を共に回遊していく絵本の悦楽は、子どもたちを捉え離さない。絵本というものが放つ魅力の源泉とはいったい何処にあるのだろう。

ぼくは、読書という機能構造をシャーマニズムという文脈において捉えようとする者である。
真夏の昼下がり、‘絵本の読みあい’という心身への潜行装置のしくみを捉え紐解いていきたいと思う。(石田陽介氏)

【お願い】自分自身が今子どもに還えるのなら、お母さんからこの一冊を読んでもらいたいと思う絵本を持参ください。

【第52回 九州遊会】

■日時:2014年 6月28日(土)15:00~17:00
■テーマ:「架橋するコトバ」井筒俊彦とは何か?
■チューター:新部 健太郎(壷中堂)
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる
(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1階)
■参加費:500円(資料代、珈琲付)
■お申し込み・お問い合わせ:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後、近隣の店で懇親会あり(有志参加)。

<チューターメッセージ>
僕が井筒さんの著作に触れて、最初に感銘したのが、神秘主義的なテーマを取り扱いながら、それが「意味」として、しっかりと理解できることでした。もちろん僕の読みの浅さもあって、他の、その手の本については、今までは「感覚的に解る」といった読み方だったものが、井筒さんに於いて、はっきりと「意味」的な理解に結びつく凄さを知りました。

神秘主義的なテーマと言っても、もちろん彼自身は「神秘家」ではありません。例えるなら井筒俊彦とは、言語学、哲学、宗教、はたして人間がコトバを通して行うあらゆる叡智のいとなみに精通した智の巨人であり、しかして未だなお、その評価の定まらない未知の存在でもあります。

今回の九州遊会では、生誕百年を記念して発刊された「三田文学」井筒俊彦特集を下地に、そんな井筒俊彦とは何かを、語らえたらと、目論見ます。(壺中堂 新部健太郎)

*参考*
慶應義塾大学に井筒俊彦の特設サイトもあります。
http://www.keio-up.co.jp/kup/sp/izutsu/

【第51回 九州遊会】

■日時:2014年 5月31日(土)15:00~18:00
■テーマ:「借りの哲学」を読む
※千夜千冊#1542「借りの哲学」http://1000ya.isis.ne.jp/1542.html
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■会場:瓢箪座(移転しました)
【新住所】福岡市早良区西新1丁目9-22-10 セントポーリア1階
■参加費:500円(資料、珈琲・茶菓子代)
■申し込み:瓢箪座(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp 090-2964-0277)
※終了後、懇親会予定。実費なり。

<チューターメッセージ>
「人間はつねに他者からの借りで生きている」「借りのない人生などありえない」。千夜千冊1542夜『借りの哲学』を読み、わが身を振り返る。恩を抱く相手に借りを返さなければ…。借りを返したい、申しわけが立たない、と思う道徳的思考のやりとりが人間関係に循環をもたらすことは(体験上)多い気がする が、その一方で無言のプレッシャーとなり縛られてしまう場合もじつは多いかもしれない。ああ、カードローンに賃貸住宅の家賃…そもそも貨幣も“借り物”であるわけで。本著は「借り」に対してもっと自由になれる社会があってもいいのではと考察する。今月の九州遊会は、そんな「借りの哲学」について、やっぱり “賃貸物件”の新瓢箪座にて交わし合います。(YUKIYO)


★第50回九州遊会「ラーメンと愛国と千夜な千冊」開催時に参加の皆さんから
おすすめのラーメン屋を教えていただきました。HPに紹介しています。
http://yukaiq.jimdo.com/%E8%A8%98%E9%8C%B2/

【第50回 九州遊会】

■日時:2014年 4月26日(土)19時開始
 遊会の部 19:00~21:00/ラーメンの部21:00〜
■テーマ:「ラーメンと愛国と千夜な千冊」
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)

■会場:イエナコーヒー 
福岡市中央区警固2-12-20(電話092-982-1007)
https://www.facebook.com/iena.coffee.fukuoka?fref=ts

■参加費:資料代100円+珈琲代、ラーメン代などは実費ね。
(ただし千夜千冊#1541『ラーメンと愛国』を持参した方は資料代なし)
http://1000ya.isis.ne.jp/1541.html

■申し込み:瓢箪座ナカノ
(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp 090-2964-0277)

<チューターメッセージ>
4月15日の夜半、“味惑”の千夜千冊がアップロードされた。その本は『ラーメンと愛国』(清水健朗/講談社現代新書)。ラーメン大国・福岡の読者はさぞかしモエ〜たことだろう。松本零士の「男おいどん」にはじまり、元祖長浜屋や一風堂、一蘭、久留米の三九などなど、よく耳にする(食べにいく?)店も登場。ラーメン文化と社会のクロニクルをたどる一冊として、福岡に住む者としては一読に値する本、千夜千冊であろう。今回の九州遊会は、2月に福岡市・警固オープンした「イエナコーヒー」に集い、焙煎珈琲を味わいながら千夜千冊を囲んでラーメン談義。もちろん終了後は本物のラーメンをすすりに行くのであーる。それは千夜千冊に登場した店なのか、イエナコーヒー向かいの「秀ちゃんラーメン」なのか、はたまた未知の店なのか、行き先はその時の風まかせなのであーる♪ おすすめの店、教えてちょ。(YUKIYO)

【第49回 九州遊会】

■テーマ:『雑誌から文庫へー一億総博知化への挑戦』
■日時:2014年 3月15日(土)15:00~17:00
■チューター:中村まさとし(イシス編集学校 師範)
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる(福岡市中央区天神4-18-1-1階)
■参加費:500円(資料代・珈琲代込)
※終了後、会場を移動して懇親会を予定(有志参加)
お申し込みの際に参加の有無をお書き添えください。

【チューターメッセージ】
「民主」「政治」「国家」「権利」「個人」「公共」...社会を長らく支えてきた、しかも“何となく”支えてきた言葉が、いま、猛烈に揺らいでいます。政治家がいけないから、こうなった?社会道徳が廃れたから、こうなった?いやいや、きっと、日本が「近代」を受け止める、という難問が、まだ決着していない、その亀裂からマグマが噴出している、と見てみましょう。敗戦で、右も左も「リセット」してしまった世界観をちょっと離れてみる。近代世界における最難問『「公」と「私」』が日本で露出し、社会をどう構成するかを問われた大衆社会。岩波文庫は、その「私論」噴出する大衆社会で、「公論」を築きうるかを挑戦した、といえ、その課題はまだ解決していません。その終わらない挑戦と、終わらない敗北を通して、日本的「近代」社会の基盤を考えます。(中村まさとし)
<主催者より>
会場の「書斎りーぶる」は岩波文庫や岩波新書の本棚が充実していることで知られています。中村さんのお話を受けて、岩波文庫をはじめとする本の役割や意義も合わせて考えていければと考えています。(瓢箪座)

【第48回 九州遊会】

■テーマ:Re:古代九州へのアプローチ ~物語という記憶構造~
■日時:2014年2月15日(土)15:00~17:00
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる(福岡市中央区天神4-18-1-1階)
■参加費:500円(資料代・珈琲代込)
※終了後、会場を移動して懇親会を予定(有志参加)

【チューターメッセージ】
長い歴史の中で連綿と伝え続けられてきた伝承や物語。それらは土地の記憶、人々の記憶に刻まれてきました。北部九州に息づく神功皇后伝承もその記憶のかけらであることは間違いありません。皇后の実態はベールに包まれているものの、ゆかりの地名は3000ヶ所とも言われます。前回の九州遊会ではその地名をたどってみわけですが、それは神功皇后の一挙手一投足やシーンを思い描き、それを繋ぎ合わせて物語化することに他なりませんでした。つまり地名は連想と想像のスイッチであり、記憶させるための物語装置でもあることに改めて気づくのです。今回の九州遊会では、記憶装置としての物語とその手法について交わし合う場といたします。(YUKIYO)

【第47回 九州遊会】

■テーマ:「地名から読み解く神功皇后」」
■日時:2014年 1月11日(土)15:00〜17:00
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■会場:書斎りーぶる セミナールーム(福岡市中央区天神4-18-1-2階)
■参加費:500円(資料代・珈琲代込)

【チューターメッセージ】
武勇伝をいまに伝える女神・神功皇后。その足跡は北部九州に多く残されており、その一挙手一投足、一言一句が地名となり、私たちの日常に馴染んでいるものの、果たして神功皇后とはナニモノであるか、そもそも実在したのかどうかを問われると答えられる人は数少ない。今回はそんな謎に満ちた神功皇后の足跡を地名からたどる。参加者とともに地名の由来を紐解きながら、福岡を中心とした北部九州と神功皇后との関わりをたぐり寄せてみたい。(中野由紀昌)
※基底図書:河村哲夫氏著『神功皇后の謎を解く』(原書房)
【神功皇后】仲哀天皇の皇后。父は気長宿禰王。名は気長足姫(オキナガタラシヒメ)尊。天皇とともに熊襲を討つため筑紫に赴き、そこで天皇が死ぬと神託に従い、自ら新羅征討の軍を起して服属させ、帰途筑紫で応神天皇を生んだ。以後69年間即位せず政治を行ったというが、説話的要素が多く創作上の人物ともされる。しかし、朝鮮半島に関する記述は、干支二運(120年)引き下げると史実にあう部分も存在する。日本書紀は魏志倭人伝を引用し、卑弥呼を神功皇后に比定する。(岩波日本史辞
典より)
★『神功皇后の謎を解く』出版記念事業
「古代九州へのアプローチ」松岡正剛氏×河村哲夫氏公開対談
2014年2月2日(日)福岡にて開催決定→ http://www.hyoutanza.com/

2013年

【第46回 九州遊会】

■テーマ:「オイリュトミーからの音韻論 」
■日時:2013年12月28日(土)18:00~20:00
■チューター:宇佐美 陽一(作曲家・演出家・オイリュトミスト)
■会場:書斎りーぶる セミナールーム(福岡市中央区天神4-18-1-2階)
■参加費:500円(資料代・珈琲代込)
※終了後に場所を移動して忘年会を開きます(要事前申し込み)

【チューターメッセージ】
今回は音韻論なので、文法・修辞法や弁証法などには言及せずに、あくまで「音(おん)の認識」だけに集中したいと思います。 「発語を含めての言葉と広い意味での身体運動は、外見的には人間が生まれてから立って歩き始めるところから、お互いに深まりながらも、分離していきます。 ですから演劇やダンスは分離から再び融合しようとする営為です。「踵が大地に着く」という生物界での快挙によって、下半身と上半身の役割分担が鮮明になり、頭部・胸部・腕、そして喉仏とその周辺の器官(耳鼻咽喉)がいわゆる重力から自由になります。 オイリュトミー(Eurythmie:調和のリズム)は、この自由になった小さな人間とも言える喉仏の歌(言葉と音楽の原型)を全身、空間、他者へと拡張していく身体表現です。 実演も交えながらの講義になる予定です。(宇佐美陽一)

【第45回 九州遊会】

■2013年11月16日(土)17:00〜20:00
■テーマ:“ にっぽん ” 近代と “ おほもと ” 神話 2? 「ミロク信仰と鎮魂帰神」
■チューター:新部健太郎(壷中堂主人)
■会場:書斎りーぶる セミナールーム(福岡市中央区天神4-18-1-2階)
■参加費:1,000円(資料代、珈琲、菓子代込)
■お申し込み:瓢箪座(中野)hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後は、場所を移動して懇親会を予定しています(有志)。

【チューターメッセージ】
僕が大本教に興味を持ったのは、合気道開祖・植芝盛平翁に対する関心からですが、調べるにつけ、大本教の日本近代史に対する影響の大きさと、翻ってそれほどの影響を与えた教団が、全く日本近代史の中に正当な評価、もとい、位置を占めていないことが不可思議でなりませんでした。前回は大本教とは何か?と言うアウトラインを、「教祖・出口なお」と「聖師・出口王仁三郎」の位相差から触れてみたわけですが、今回は何処まで語れるかはさて置き、教団大本の二つの鍵言葉、「ミロク信仰」と「鎮魂帰神」に触れてみたいと思います。僕は一関心者という以外、大本教とは縁もゆかりも無いわけですが、皆さんとの会話の中で、僕自身、何某かの発見も出来ればと、目ろんでおります。(壷中堂主人)
【課題本】『神秘家列伝 其の三』水木しげる(角川ソフィア文庫)
※必須ではありませんが、できるだけ目を通して来てください。

【第44回 九州遊会】

神無月の九州遊会は、糸島の「てらとこ家」を借り切って、櫻井神社神話研究会会長の外山洋兒氏を囲んで櫻井神社の御祭神・与止妃(よどひめ)神について座談します。夜は満月の下で酒宴円舞かな。

■2013年10月19日(土)15:00 櫻井神社(糸島)に集合
■テーマ:与止妃神と月
■チューター:外山洋兒氏(櫻井神社神話研究会会長、櫻井神社総代会副会長)と満月
■集合場所:櫻井神社(福岡県糸島市志摩桜井4227)
http://www.sakuraijinja.com/
http://www.sakuraijinja.com/access.html(地図)
■会場&宿:てらとこ家 (福岡県糸島市志摩桜井4460-12 092-327-4101)
http://blog.goo.ne.jp/teratokonoie(櫻井神社から徒歩3分)
■参加費: 500円(茶・茶菓子など)
※別途:食事&宿泊費は実費:宿泊(一泊二食)7,000円(←宿泊は受付終了)、日帰り(夕食ありの方)2,000円※お酒、つまみ持ち込み歓迎。
■お申し込み(10/14迄 ※定員になり次第、受付終了の場合あり。)
:瓢箪座(中野)090-2964-0277 hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

【チューターメッセージ】
糸島半島に鎮座する櫻井神社。その社殿奥に与止妃大明神が祀られる岩戸がある。1610年6月に見舞われた大雷雨の折に電光一閃、岩戸神窟の口が開いてご神霊が顕現されたと云われ、以来、時の岩松城主・浦新左ヱ門の妻に神懸かりし、霊験あらたかな現象が次々に起こる。その噂は黒田忠之公の耳にも届き、神威を感じて櫻井神社を創建。その後、御神託により伊勢両宮を一宇に合祀した櫻井大神宮も岩戸の西南の地に造営された。しかし岩戸や与止妃神について、1610年に顕現される以前についての資料や文献がなく、多くの謎がある。今回は櫻井神社を参拝した後、てらとこ家へ移動して与止妃神について語り合いたい。

【第43回 九州遊会】

大正から昭和の初めに飛躍的に拡大した大本教。民衆は大本教に何を求めたのかーー。
今月の九州遊会は、大本教と近代について語り合います。予備知識がない方も気兼ねなくご参集ください。

■2013年9月28日(土)17:00〜20:00(※開始時刻、左記に変更になりました)
■テーマ:“ にっぽん ” 近代と “ おほもと ” 神話
■チューター:新部健太郎(壺中堂主人)
■会場:書斎りーぶる セミナールーム
(福岡市中央区天神4-18-1-2階)
■参加費:1,000円(資料代、珈琲、菓子代込)
■お申し込み:瓢箪座(中野)090-2964-0277
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後は、場所を移動して懇親会を予定しています(有志)。
【チューターメッセージ】
例えばこの様な視点。西欧型社会がいっきに流入し始めた明治時代において、藩籍奉還や廃刀令云々にて、武家社会は急速に没落していくわけですが、しかしその武家社会の背景を支えてきたモノには、武士の持つ刀や、刀の意匠を飾る細工師、果てや裃や帯やその他諸々を供給する職人文化がありました。はたして武家社会の崩壊とは、このような武士と職人の「需要と供給」バランスの崩壊でもありました。当時の職人は、例えば俗な言い方における公務員的な手堅い職業ともいえます。そこにおいて、くだんの武家社会の没落は、転じてこうした職人達を否応なく、更に下層の貧困へと貶めました。そうした西欧近代が封建社会へと与える自己矛盾は、上は近代国家の文脈に否が応でも組み込まれていく天皇や皇族から、下は最下層の貧民へと及んでいき、いったいかつての封建社会の住人にとって近代とは、例えるなら「鵺」のように捉え所のない、何か巨大な力(圧力)だったのかもしれません。「大本教」とは、そんな封建社会の住人達から見た「鵺」のような「近代」という存在を、「大本教」独自の「神話」の中で文脈化し、その「神話」の中に、上は皇族から軍部、下は最下層の民衆をも取り込んで巨大化した「宗教」といえるのではないでしょうか?今回は日本近代史の超ブラックBOXとも言える「大本教」とは一体何ぞや?ということを、当日は皆様と語り明かしたいと思います〜。

【第42回 九州遊会】

■日時:2013年8月17日(土)17:00〜21:00
■テーマ:真夏の書斎・百物語
■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる
 (福岡市中央区天神4-1-18-1階)
http://www.shosai-livre.com/main/welcome.html
■参加費:500〜1000円

【メッセージ】
 古より百物語と言う事の侍る  
 不思議なる物語の百話集う処 
 必ずばけもの現われ出ずると〜 (杉浦日向子『百物語』より)
ご存知のとおり「百物語」は、夜通し怖い話を百話持ち寄って語り合う日本の伝統的な怪談話会です。その昔は新月の夜に青い着物を身にまとって、一話ごとに青い紙を巻いた行灯を消すことを百回繰り返すという、少々凝ったものだったようですが、江戸末期になって簡素化され、百本の蝋燭を一話語るごとに一本ずつ消すという方法になったようです。時代は平成、場所は北天神。“書斎”で催す九州遊会ならではの「百物語」を企画しま した。ご参集いただく皆様に、怪談話だけでなく、怪談本、怖い本など“背筋が凍る ネタ”を99話持ち寄ってご紹介いただきとうございます。その中には書斎りーぶる書 店員やオカルト倶楽部、サプライズゲストが選んだ「怖い本」も織り交ぜる予定です。そして百話目は、筑前琵琶奏者の高木青鳳さんによる「耳なし芳一」をご披露いただきます。はたして百話目に達したとき、なにが起こるのでしょうか!…お楽しみに。

【第41回 九州遊会】

■日時:2013年7月27日(土)10:00~/14:30~/18:00~
■テーマ:「中国王朝とインカ帝国ミメロギア・ツアー」
■会場:九州国立博物館(太宰府)&福岡市博物館(早良区百道)

7月は九州国立博物館と福岡市博物館の特別企画展をハシゴする夏旅企画。ビッグな企画展示が集中する夏休みならではの時空遊学ツアーです。中国王朝とインカ帝国をつなげて「ミメロギア」というエディトリアル・ゲームをしようじゃないか!
※現地集合。途中参加可。入場料や交通費、昼食代は各自実費精算。

<1部>「中国王朝の至宝」観覧(10:00~12:00)
 集合場所:『九州国立博物館』1階エントランス「あじっぱ」前に10:00集合
 入場料:一般1500円、高大生1000円
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s32.html
 ~昼食後、電車・地下鉄で移動~

<2部>「インカ帝国展」観覧(14:30~16:00)
 集合場所:『福岡市博物館』2階「特別展示室」前に14:30集合
 入場料:一般1300円、高大生800円※ウエストカード提示で割引料金
http://rkb.jp/inkaten/

<3部>懇親会 西新界隈(18:00~20:00)
~中国王朝とインカ帝国のミメロギア大会!

※「ミメロギア」とは、ミメーシス(模倣)とアナロギア(類推)の造語。対情報の特徴を引き立てるエディトリアル・ゲーム。
[参考] http://1000ya.isis.ne.jp/0660.html

【第40回 九州遊会】

■テーマ:夢一夜、二人螢に酒三昧。
■チューター:ホタル
■日時:5月25日(土)16:00~18:00
■会場:田中邸(大分県中津市耶馬渓)
■参加費:実費(食費、交通費等)+資料代500円 ※飲食物、持ち込み大歓迎!!
■申し込み・問い合わせ:瓢箪座
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

【主催者からのメッセージ】
北部九州豪雨から一年。山国川の氾濫で大きな被害を被った耶馬渓でしたが、ホタルは今年も帰ってきてくれました。今回の九州遊会はそんな“ホタル”がチューターです。ホタルの光の導きで梅雨の耶馬渓に浸ります。あわせて6月5日に開催した書斎りーぶるでの松岡正剛氏&藤堂和子氏トークセッション『書物の誘惑・女の魅力』と『読書の快楽inロックハリウッド』をふりかえります。(YUKIYO)

<予定>
15:00~18:00 座談
19:00ごろ 夕食&温泉
20:00ごろ ホタル観賞

※参加希望の方は、詳細をお伝えしますので、中野までご連絡ください。
準備の都合上、6月19日(水)までにご連絡いただけると助かります。
※宿泊も可能です。お問い合わせください。

【第39回 九州遊会】

■テーマ:「音を聴くとはどういうこと?」
■チューター:河合拓始(ピアニスト・即興演奏家・作曲家)
■日時:5月25日(土)16:00~18:00
■会場:アート食堂3号線
(福岡市中央区大名1-14-28 第一松村ビル 402号室)
http://konya2023.travelers-project.info/contact.html
■参加費:1,000円(資料代、珈琲代込
■申し込み・問い合わせ:瓢箪座
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後は懇親会を予定しています(有志)。

【チューターメッセージ】
音とは何でしょう?聴くとはどういうことなんでしょう?ーーふだんあまり気にしていないかもしれない受動的な行為を、能動的に意識してみると驚くべき世界が広がるかもしれません右耳と左耳では聴いている世界が違う?左右で聴いている世界をつなげてみると脳内がホットに活性化する!さらに、音を聴いているのは耳だけ?耳が聴いているのは音だけ?ーー勝手に区別している五感の境界を流動化し、第六感の世界に踏み込む!音をからだでとらえ、こころを乗せる!皆さんの耳がどんな音をつかまえているか、少し意識してみて、その体験談をぜひお持ち寄りください。(河合拓始)

<プロフィール>
1963年神戸市生まれ。京都大学卒業後、1991年東京芸術大学大学院修士課程(音楽学専攻)修了。ライブハウス等で演奏活動を開始。即興音楽家としてソロやアンサンブルのほか様々なジャンルのアーティストと共働する。1998年頃から作曲も。近年は現代音楽作品に再び取り組み、高橋悠治・松平頼暁・藤枝守・平石博一・J.ケージ・M.フェルドマン・G.シェルシなどを演奏する。また即興演奏ライブ、トイピアノや鍵盤ハーモニカでの演奏会、朗読や舞踊との共演、ソロや歌手との共演での自作やポピュラー系楽曲の演奏など活動は多岐にわたる。2012年1月に東京から福岡県糸島市に居を移し、九州一円・関西・東京で精力的にコンサートを行っている。

【第38回 九州遊会】

■テーマ:「易経入門」
■チューター:新部健太郎(壺中堂主人)
■日時:4月27日(土)15:00~17:00
■会場:書斎りーぶる1階 自由空間エスパスりーぶる
(福岡市中央区天神4-1-18)
■参加費:1,000円(資料代、珈琲代込
■申し込み・問い合わせ:瓢箪座
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後、場所を移動して懇親会も予定しています(有志)。

【チューターメッセージ】
聖人はその兆しを観て、後に言葉を繋ぐと申しますが、今生のあらゆる乱(みだれ)が生じ る所為は、その用いる言葉が最初のステップになると、易経は申します。「乱之所生也 則言語以為階」は幸田露伴が好んで用いた言葉だそうです。日常雑務に追われると、ついつい紋切型の言語表現に染まりがちな自分に辟易すること多々あります が、古代聖人が日々自ら易をタテたのは、ともするとステレオタイプになりがちな言語の乱用を、自ら戒める為であったかと、時折思うことがあります。今回は「日筮(毎日易をタテる事)」をテーマに、易経と付き合うコツのコツといった体でお話しできればと思います~(新部健太郎)

【第37回 九州遊会】

■テーマ:気の身体と日本人
■チューター:山部 嘉彦(NPO法人福岡気功の会会長)
■日時:2013年3月9日(土曜日)
■会場:書斎りーぶる1階 自由空間エスパスりーぶる
(福岡市中央区天神4-1-18)
■参加費:1,000円(珈琲付)
■申し込み・問い合わせ:瓢箪座
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後、場所を移動して懇親会も予定しています(有志)。

<チューターメッセージ>
気の身体を、動作、姿勢、息、イメージ、集注力を駆使して扱い、機動性を高める修行を気功といいます。気の身体とは、気脈、丹田、ツボが要所に配置されている気の海です。血肉の身体の体表の内部を、あたかもそうであるように扱うことによってリアライズされる、思い込みの身体感覚の身体でもあります。日本人は、その言語文化において「腑に落ちる」「気が散る」「気がふさぐ」「気を引き締める」「気をつける」「気まま」などと気の身体の様相その変化を感知しております。気功は、こうした原初の身体を調律する技法なのです。(山部嘉彦)

【第36回 九州遊会】

■テーマ:「ブロードウェイへの道」
■日時:2013年2月16日(土)15:00~17:00
■場所:書斎りーぶる エスパスりーぶる
 福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1階
■チューター:Leah Olsen(リーア・オルセン)さん
■参加費:1,000円(珈琲付)
■お問い合わせ・お申し込み:
瓢箪座 hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後、懇親会も予定しています。

【チューターメッセージ】
アメリカ・ミシガン州出身のシンガー、リーアさんと出会ったのは昨年秋。屋根裏「貘」に居合わせたピアニスト、ダンサー、シンガーらが即興コラボレーション、忘れがたい時間をともに過ごしました。現在リーアさんは福岡市内で英会話教室の講師業に専念していますが、少女時代からの夢を手に入れるため、この春、故郷のミシガンへ帰ることになりました。その夢とはブロードウェイのミュージカルに出演すること! 2月の遊会はリーアへのエールを込めて、彼女のこれまでの歩みやブロードウェイのための準備などのお話を伺います。きっとリーアさんも美しい唄声を披露してくれることでしょう!(YUKIYO)
※第35回九州遊会は遊会企画ミーティングとして1/26に開催しました。

【九州遊会特別篇】安田登さんの寺子屋(第5回目)

【九州遊会特別篇】安田登さんの寺子屋(第5回目)
新春いちばん、安田登先生による寺子屋を開催します。
会場は「書斎りーぶる」です。ふるってご参加ください。

■日時:2013年1月14日(祝・月)14:00〜16:00
■講師:安田 登(能楽師・下掛宝生流ワキ方)

和と輪 http://www.watowa.net/ 
寺子屋 http://www.watowa.net/tera.htm

■会場:書斎りーぶる エスパスりーぶる
福岡市中央区天神4丁目1−18 サンビル1階
http://www.shosai-livre.com/main/welcome.html

2012年

【第34回 九州遊会】

■テーマ:「四十而不惑、を問う」
■日時:2012年12月29日(土)14:00~18:00/18:30~懇親会
■場所:瓢箪座(福岡市早良区城西3-22-31松林ビル203号)
■チューター:中野 由紀昌(瓢箪座)
■参加費:無料(懇親会は1000~1500円/人程度&持ち寄り歓迎)
■お問い合わせ・お申し込み先:九州遊会HP(コンタクトページより)
 メール hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
 電話 090-2964-0277(瓢箪座)

【チューターメッセージ】
論語に「四十にして惑わず」という言葉がある。四十にもなれば人は惑うことがない、と受け取られがちだが、実際はどうか。能楽師の安田登さんはこう説く。孔子は四十にして惑わずとはいわなかった。四十になると『自分がこんな人間だ』と自分を限定して考えがちだが、孔子は『自分を限定してはいけない』といったのではないか、と。巳年の足音も間近に聞こえる12月29日、古今東西の四十歳をめぐりながら、四十而不惑を問う。もちろん現役四十歳だけでなく、自称・永遠の四十、未来の四十の方、四十歳に興味のある方、気軽にお越し下さい。(YUKIYO)

【第33回 九州遊会】

第33回目の九州遊会を今週末、大分・耶馬渓で実施することになりました。今年は一段と紅葉が鮮やかとのことです。一緒に耶馬渓を堪能したいという方、ご一報ください。
※行程や会場住所はお申し込みいただいた方にお知らせします。※宿泊も可。ご相談ください。

■2012年11月24日(土)13:00~
■テーマ:耶馬渓遊学
■チューター:田中さつき&中野由紀昌
■会場:大分県中津市耶馬渓(田中邸)
■参加費:無料(交通費、飲食費、その他は実費)
■お問い合わせ・お申し込み先:九州遊会HP(コンタクトページより)
 メール hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
 電話 090-2964-0277(瓢箪座)

【チューターメッセージ】
耶馬渓に聳える霊峰や奇岩、巨石などで構成された剣山幽谷の風景とその故事来歴は、頼山陽や福沢諭吉、田山花袋、菊池寛らにインスピレーションを与えてきました。『物語 耶馬渓案内記』(松林史郎/海鳥社)によると、他にも土地に根ざす伝説や逸話は数多くあるとのこと。その地霊をもっと身近に感じたい。今年7月、大雨による山国川の氾濫で多大な被害に見舞われた耶馬渓ですが、あれから4ヶ月、少しずつ修復作業も進み、いまでは紅葉を楽しむ観光客で活気を取り戻しつつあるようです。…ということで、今回は紅葉に色づく耶馬渓を周遊したあと、地元の田中さつきさんとともに遊学してみようと思います。(YUKIYO)

【第32回 九州遊会】

今回は「書斎りーぶる」および「BOOKUOKA」関連イベントとして実施します。
お気軽にご参加ください。

■2012年10月27日(土)14:00~17:00
■テーマ:読書・解体新書Ⅱ~本のエロス向上委員会~
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■会場:書斎りーぶる エスパス
■参加費:1,000円(材料代込/コーヒー付)
■お問い合わせ・お申し込み先:九州遊会HP(コンタクトページより)
 メール hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
 電話 090-2964-0277(瓢箪座)

【チューターメッセージ】
「読書・解体新書」の第二弾。前回の即興ブックライブとはガラリと趣向を変えて、ワークショップ形式で、ちょっとした「工作」にトライ。お題は「本のエロス」です。本も体も見せ方次第。ちょこっと「編集」するだけで、本の色気は漂いはじめる…かも!? 当日作成した作品は店内の『九州オンナの書斎』コーナーに展示する予定です。本屋になった気分でトライ!もちろん、どなたでもご参加いただけます。今回は福岡・天神「書斎りーぶる」とのコラボ企画『九州オンナの書斎ネットワーク』及び『ブックオカ』関連イベントとして開催します。(YUKIYO)
*九州オンナの書斎 http://livre-womenbooks.jimdo.com/
*ブックオカ http://www.bookuoka.com/

【第31回 九州遊会】

■日時:2012年 9月8日(土)~9日(日)
■テーマ:「山暮らし編集」(仮)
■チューター:八山和雄(「寺床の家」主人)
■会場:寺床の家(大分県九重町寺床)
http://blog.goo.ne.jp/teratokonoie
■参加費:実費。「寺床の家」宿泊代6,500円/一泊二食。交通費各自負担。
■お申し込み・問い合わせ:瓢箪座(中野)
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※施設の関係上、宿泊は最大8名ですが、日帰り参加も受け付けます。

9月は大分・九重の「寺床の家」で一泊遊会です。「寺床の家」は標高800メートルにある、空と緑と星々に包まれた山小屋民宿です。ここの主人はかつて雑誌『九州のムラ』を創刊した初代編集長でしたが、6年前よりこの静かな山中へ移り住むことになりました。「寺床の家」は、心身の羽根を伸ばすには最高の場所、中野のとっておきの宿でもあり、これまで何度もお世話になりました。日中は目の前に広がる緑一色の風景に潤い、夕方には暮れ行く空に黄昏れ、夜には満天の星空に胸ときめかしたものです。そこで出される薫製や石釜パンも主人のお手製でほっぺがおちるおいしさ…。しかしながら、10月末をもってクローズすることになってしまいました。「松丸本舗」といい「寺床の家」といい、次々に豊かな場所が消えていくのはなぜでしょう。そこで感謝の意味を込めて、九州遊会を一泊で開くことにしました。すでに定員になりつつありますが、若干調整は可能ですので、参加希望の方はお早めにお申し込みください。詳細は後日、お申し込みいただいた方にお知らせします。(8月31日で〆切ります)

【第30回 九州遊会】

■日時:2012年 8月25日(土)14:00~18:00/終了後懇親会(自由参加)
■テーマ:「松丸本舗は夢か現(うつつ)か劇薬か。~世界の本屋読みくらべ」
松丸本舗HP http://www.matsumaru-hompo.jp/
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■会場:瓢箪座(福岡市早良区城西3-22-31-203号)
http://www.hyoutanza.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/
■参加費:無料。(資料代100~300円程度徴収する場合あり)飲食物持参歓迎。
■お申し込み・問い合わせ:瓢箪座(中野)
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

<チューターメッセージ>
松岡正剛氏監修の書店「松丸本舗」(東京・丸の内)が9月末でクローズすることになりました。新書や古書を問わない選書と仕入れ、本棚設計、ジャンルを横超した本並び、著名人の本棚再現、本とモノをパッケージ化するギフト企画、なにより好奇心をゆさぶるブックショップエディターの接客は、書店業界のタブーを破る試みとして、全国の書店に少なからず影響を与えたといいます。実際に熱狂的なファンも多かった。「ここに住みたい」「棚ごと買いたい」「着物で来店したい」などと思わせる書店などなかなかありません。そんな香しくも痛快な知的空間がいまなぜ消えてしまうのか。今回の九州遊会では、松丸本舗をはじめ世界や日本のさまざまな書店を読み比べながら、「本屋の夢」と、読み手にとっての「夢の本屋」について語り合おうと思います。Ustream配信も計画中です。

【お願い】思い出の本屋さん、お気に入りの本屋さん情報をいくつかお持ちよりください。国内外問いません。

【第29回 九州遊会】

「食品に賞味期限があるように、本にも読了期限があったなら?」…先月の九州遊会で持ち上がったこの話題を、ミヒャエル・エンデの『モモ』と絡めて遊学します。当日は映画鑑賞も予定。また今回の遊会では「時間」の感覚を一度裁ち切る実験もしてみたいと思います。身の回りにある時計(壊れているものでも、遅れているものでも、なんでもOK)をご持参ください。チューターは福井崇郎さんです。

■日時:2012年 7月14日(土)14:00~18:00/その後有志で懇親会。
■テーマ:本は天下のまわりもの――「「場所」から創造する「時間」
■チュター:福井崇郎氏(九州大学大学院生、シェアハウス=糸家住人)
■会場:まちの縁側~糸家~ HP:http://www.itoya.org/
(福岡県糸島市篠原東1-23-8)
■参加費:無料。ただし飲物・食材持ち寄り。
■お申し込み・問い合わせ:瓢箪座(中野) 
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
※終了後に懇親会あり(自由参加)

<チューターメッセージ>
糸島のシェアハウス「まちの縁側~糸家~」の土間で、『本は天下のまわりもの』というテーマのもと九州遊会を開催します。今回は、ミヒャエル・エンデの名 作『モモ』のお話をもとに、参加者の皆さん「時間」と「本」と「場所」について語り合う座談会を開きます。どんな場になるかは、来てのお楽しみ!!この日だけは、参加者の皆さんと日常の時間から離れた場をつくっていきたいと思っています。 (福井 崇郎)

【お願い】当日、ありったけの「時計」をご持参ください
(可能な限りでOKデス)。

【第28回 九州遊会】

福岡を拠点にディプロマ・オイリュトミストとして約25年間活動し続ける宇佐美陽一さんをチューターに迎え、「奏でる身体」をテーマに“日本人の身体性と音の関係”についてたっぷり交わし合います。

■日時:2012年 6月 2日(土)14:00~18:00、
    18:00~22:00頃(アート食堂3号線で懇親会)
■テーマ:「奏でる身体」
■チューター:宇佐美陽一氏(作曲家・演出家・オイリュトミスト)
http://web.mac.com/studiolula/iWeb/Site/Eurythmie.html
■会場:アート食堂3号線(福岡市中央区大名1-14-28「紺屋2023」402号)
 地図:http://konya2023.travelers-project.info/konya-gallery/contact.html
■参加費:遊会のみ参加は500円。懇親会参加は1000円~
■お申し込み・お問い合わせ:瓢箪座(中野)
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

【チューターメッセージ】
「奏でる身体」というテーマは、内容整理にいくつかの方法がありそうだ。ひとつの試みとして今回は、日本人の身体を基盤に見ていきたい。
 まず、からだ?器として、意識的な人工自然が楽器の内側にある磐笛、琵琶、能管を。み?耳は「身の中の身」として、鼓膜と耳小骨、統合的感覚の「き く」、sensuscommunis 健康的な人間の感覚、角田忠信とシュタイナーの聴覚論を。ほね?凍れる音楽として、オイリュトミーの骨格インターヴァル、背骨と音階、 ゲーテの音楽論を。
 これらを踏まえた上で、こえ?拡張された音楽身体として見ていけば音楽の身体論的試みとなりはしないかと思っている。(宇佐美 陽一)

※今年2月に出版された初の著作『身体造形思考ノート』(花書院)には、宇佐美さんの思考の基盤となる「身体造形思考」についての考察と実践の軌跡が克明に綴られています。(編集:瓢箪座)。書店の他、遊会の当日「アート食堂3号線」でも購入可能です。瓢箪座でも取り扱っています。

  ☆   ☆   ☆

【九州遊会 寺子屋篇】のご案内

■日時:2012年 6月 9日(土)10:00~14:00
■テーマ:「身体感覚で楽しむ能」(仮)
■チューター:安田 登氏(能楽師・下掛宝生流ワキ方)
■会場:「書斎りーぶる」セミナールーム(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル2階)
http://www.shosai-livre.com/main/welcome.html
■参加費:1,000円
■お申し込み・お問い合わせ:瓢箪座(中野)
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

◇プログラム◇
10:00~12:00 講義「異界を旅する能について」(仮)
ーー 各自昼食 ーー
13:00~15:00 ワークショップ「身体感覚で楽しむ能」(仮)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*ご参加の際は事前にご一報ください。
■お申し込み・お問い合わせ:瓢箪座(中野)
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

【第27回 九州遊会】

■日時:2012年 5月12日(土)18:00~19:30(受付17:40~)
■テーマ:「読書・解体新書」
■チューター:中野由紀昌(編集者/瓢箪座)
http://www.hyoutanza.com/ 
■ゲスト:河合拓始氏(ピアニスト)
http://www.sepia.dti.ne.jp/kawai/
新部健太郎氏(中国武術家/壷中堂)
http://kotyuten.jimdo.com/
■会場:書斎りーぶる 自由空間「エスパス」(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1階
■参加費:2,000円(ワイン・チーズ付)
■お申し込み・問い合わせ:瓢箪座(中野)
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

※終了後に懇親会あり(自由参加)

【チューターメッセージ】福岡・天神の書店、書斎りーぶる「エスパス」において『読書・解体新書』というテーマのもと九州遊会を開催します。糸島在住のピアニスト・河合拓始氏と中国武術家の新部健太郎氏による即興LIVEをメインに「本の宇宙」を堪能しながら、参加者の皆さんと読書とイメージについて語り合う座談会を開きます。ワインとチーズもご用意します。「九州遊会」はある意味“実験場”。どんな場になるかは、来てのお楽しみ!!
追記:「読書」は単に活字を追うことにあらず。一人で精読するもよし、皆で輪読するもよし。イメージを絵や写真、映像などで表現したり、五感を総動員させて遊ぶのもよし。「読書」の方法はいろいろあっていいはず。これまでの読書のイメージを解体&再構築!!(YUKIYO)

☆併催情報☆
5月から一ヶ月間、「書斎りーぶる」さんの独自企画『あの人の本棚』に、瓢箪座の本棚世界がお目見えします。目印は「ひょうたん」です!あわせてご覧ください。

☆お知らせ☆
Facebookに瓢箪座ページを作りました。こちらでも九州遊会の情報をお届けします。ご利用ください。
http://www.facebook.com/hyoutanza

【第26回 九州遊会】

※今月の九州遊会はGWバージョンです。
4月27日~30日、長崎の宇久島・小値賀島・野崎島をめぐる3泊4日の遊学ツアーを実施します。チューターは九大大学院生の福井崇郎氏。彼の故郷が宇久島であることから、今回の企画が立ち上がりました。福井氏のコーディネートのもと、島内の方と交わりながら、宇久ゆかりの「鯨・鮑・平家」にまつわる史実や物語を中心に遊学します。三島三様の島々を「三島連結」して悠々遊学する「九州遊会ゴールデンウィーク・スペシャル・バージョン」なのであります。(YUKIYO)

■日時:2012年 4月27日(土)~4月30日(祝・月)
■テーマ:「離島遊学 ~宇久・小値賀・野崎」
■チューター:福井崇郎氏(九州大学大学院生、シェアハウス=糸家住人)
http://ameblo.jp/public-project/
http://sites.google.com/site/itoyaproject2011/

■会場:宇久島・小値賀島・野崎島(長崎)
■経費:実費精算(各自精算)
(3泊4日15,000円~20,000円程度 ※現地食事代、宿泊代、交通費等)
■お申し込み・問い合わせ:瓢箪座(中野)090-2964-0277 
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

【チューターメッセージ】
今回は、私の故郷である五島列島最北端の島、宇久島を中心に、小値賀島、野崎島の3つの島が歩んだ歴史や文化を、現地に赴き身体で感じて貰いたいと思っています。日本の辺境の地である五島の島々が歩んだ歴史は、まさに異国や異文化との交易と交流の積み重ねです。特に、この3つの島は近くにありますが、島の地理的条件や歩んできた歴史・文化によって、全く違う道を辿っています。現地では、地元の方々に島の歴史や文化について聞きます。みなさんと、島の自然や 過去から培われてきた歴史・文化、そこに残る風景を語り合うことで、島の持つ可能性や魅力について考えていきたいです。(福井崇郎)

<行程案>
■4/27 (一日目は27日の深夜からのスタート)
 博多から宇久までは「フェリー太古」で向かいます。
 博多埠頭23:30発、翌朝4:10に宇久着。

■4/28 終日、宇久をめぐります。
(宇久)http://www.ukujima.com/

■4/29 小値賀~野崎へ移動・宿泊。
(小値賀)http://www.ojika.net/
 http://www.japan-island.info/portal/guide?cntnts_id=32&gnre_id=100
(野崎)http://nozakijima.jp/

■4/30 野崎から小値賀へ移動し、博多へ。
 帰りは30日19:00頃、博多港につく便を予定。

◎参加費用は実費(各自精算)ですが、3泊4日で15,000円~20,000円程度(宿泊費・渡航費、交通費含む)と超格安予算。別荘や廃校となった学校が宿泊施設となった場所に寝泊まりします。自炊です。

◎博多~宇久・小値賀のフェリーは野母商船で、往復便のどちらも乗船1週間前には予約が必要(各人で要予約)。http://www.nomo.co.jp/

この九州遊会GW遊学企画に関心のある方は、今週日曜日(15日)までにご一報ください。詳細お伝えします。佐世保から往来するコースもあります。途中合流も可能。ぜひご一緒しましょう。

【第25回 九州遊会】

今回、初めて熊本で開きます。翌日は編集術ワークショップ「九州参座」も開催しますので、合わせてどうぞ!

3クール目に入った九州遊会、今月より「人」を軸に遊学します!初回は熊本在住の昔遊びの伝道者、原賀隆一さんをチューターにお迎えします。

■日時:2012年 3月31日(土)14:00~18:00頃 (終了後、懇親会あり)
■テーマ:理(ことわり)の科目とは何か。
■チューター:原賀 隆一氏(クリエイト・ノア)http://haraga-r.com/
■会場:marimekko(マリメッコ)熊本店 2階スペース
■住所:熊本市新市街3-18-2F http://www.marimekko.jp/shops/view/kumamoto
■参加料:原則無料。ただし資料代1500円をお願いします。
(ここでしか入手できない冊子をお渡しします)
※飲食物はご自由にご持参ください。
■お申し込み・問い合わせ:瓢箪座(中野)090-2964-0277 
hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp

【チューターメッセージ】福島原発事故からちょうど1年。いまだに終息の目途もつかない。京大原子炉実験所准教授・小出裕章氏は「核廃棄物の最終処理が出来ない原子力発電をすること自体、科学者という資格はない」と言っておられた。まさにそうである。近代科学とは一体何なのか。「科学」とは元々の語源は「フィロソフィア」という古典ギリシア語で、「愛知・智を愛すること」である。それがラテン語で「Scientia(スキンティア)」に移り、英語圏で「Science(サイエンス・知識)」に変わった。そして、日本も西欧もそれはあたかも「専門職」のような変遷と、「うぬぼれ」にも変革してきたようだ。まして、現代は科学を「錬金術」にしているのが溢れている。いわゆる「ウソの科学」である。本来、人間が人間として心豊かに生きていくとき、果たしてそのあくなき専門的科学の追求・実践が必要なのか。そもそも人類誕生から、例え市井の人でも衣食住、倫理、哲学、宗教、歴史、経済などもその時々の「近代科学=智を愛する」だった。まして専門職を自称するなら「手を出してはならない」ことも科学で判断すべきだろう。(原賀 隆一)


【主催者より】物心つく頃から熊本県玉名郡三加和村(現・和水町)で暮らした原賀さん。子供時代の遊び場は、もっぱら川や野山でした。めぐる季節の中で虫や魚たちと戯れたり、友達と一緒に工夫して遊びを編み出すうちに、自然の営みとその原理を全身で学んだといいます。そうしたご自身の子供時代の遊びと方法は、自費出版本『ふるさと子供グラフティ』にて自作イラストと共に愛情たっぷりに伝えられています(1991年発行)。2010年に発行された新装版では「第13回 自費出版文化賞 地域部門賞」も受賞なさいました。「遊び」を通して独自の視点を獲得した原賀さんは、現在、印刷会社を営みながら、社会や歴史を読み解き問題提起をする『ふるさと子供新聞』を発行中です。今回の遊会では、環境問題を含む理科(=理の科目)について原賀さんと存分に交わし合いたいと思います。(YUKIYO)

【第24回 九州遊会】

●テーマ:「中原中也とオノマトペ」
※千夜千冊#0351 「山羊の歌」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0351.html
●チューター:小川裕司(写真家)
●日時:2012年2月11日(土)14:00~18:00/その後有志で懇親会。
■参加料:無料(資料コピー等が発生した場合は実費負担の場合あり:100~300円程
度)(飲食物は各自ご持参ください)
●場所:株式会社ダイスプロジェクト 1階(福岡市博多区千代1-20-14)
http://www.diceproject.com/access/access.htm
●連絡先:090-2964-0277瓢箪座(中野)

【チューターメッセージ】中原中也は私の一番好きな詩人です。今回は中也の詩のオノマトペにも焦点をあてながら「山羊の歌」から数編をとりあげます。参加される方もお好きな中也の詩がありましたら教えていただければありがたいです。映像(スライドショー)や詩の朗読や音楽(山縣三朗氏と白梅英子氏のフルートの生演奏)や舞踏(新部健太郎氏による実演)も予定されており「中也を感じる!中也を楽しむ!」という感じで進めたいと思います。お気軽に遊びに来てください。(小川裕司)


【九州遊会 寺子屋編のご案内】
●テーマ:「能を旅する芭蕉」
※千夜千冊#1176 「ワキから見る能世界」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1176.html
●チューター:安田 登(能楽師・下掛宝生流/ワキ方)
●日時:2012年2月18日(土)9:00~12:00 ※時間注意!
■参加料:1,000円(要事前申込)
度)(飲食物は各自ご持参ください)
●場所:書斎りーぶる 自由空間エスパス(福岡市中央区天神4-1-18)
http://www.shosai-livre.com/main/welcome.html
■協賛:九州大学大学院ユーザー感性学専攻 リベラルアーツ講座
※特別編開催のため九州遊会は今月2回となります。日時・会場等ご注意ください。
●連絡先:090-2964-0277瓢箪座(中野)

【第23回 九州遊会】

■日時:2012年1月14日(土)14:00〜
■テーマ:野口晴哉『整体入門』
千夜千冊#0676 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0676.html
■チューター:新部 健太郎(壷中堂 主人)
 壷中堂中国武術教室  http://kotyuten.jimdo.com/
 ブログ「線とマチエール」 http://blogs.yahoo.co.jp/iching001
■会場:Atrier Fujieda
■住所:福岡市南区平和1-21-55 ビラージュ浄水苑104
(通りに面した建物で、入口を入って左手の3階)※下記に詳細記載
■参加料:無料(ただし資料代として数百円程度必要の場合あり)
■持ち込み歓迎(懇親会時のつまみ・飲み物各自持参)
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【チューターメッセージ】
野口晴哉(のぐちはるちか)は明治四十四年生まれ。野口整体の創始者です。その思想、活動は多義にわたりますが、僕の独断をもって語るなら、その思想は「生命の自然に帰る」ということ。僕は別段、野口整体の専門家ではありません。縁あって協会に所属しているだけですが、僕自身は中国や日本の伝統武術を通して、長らく身体やその感覚について思索し、携わってきました。ですから今回の九州遊会では、そうした伝統武術や身体、若しくはその感覚をフィルターにして、野口晴哉の思想や野口整体を語ってみたいと、、、そういう試みです。(壷中堂主人 新部 健太郎)

2011年

【第22回 九州遊会】

■日時:2011年12月10日(土)
■テーマ:「超越する伝統-韓国舞踊の場所から 金梅子の仕事」
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【チューターメッセージ】今回は九州を飛び出して師走の京都へひとっ飛び…!昨年末、奈良・平城京遷都1300年祭のグランドフィナーレで魅惑のステージを披露した舞踊家・金梅子(キム・メジャ)氏と世界的パーカッショニスト・土取利行氏のセッションが今年は京都で実現します。シャーマニックなステージは必見!福岡から車で向かいます。車中で語り合う年末恒例の特別遊会です!

【第21回 九州遊会】

■日時:2011年11月26日(土)14:00~終日
■テーマ:夢野久作の『ドグラ・マグラ』(千夜千冊#400)
■場所:大分県中津市耶馬渓(田中邸) ※詳細は参加者に連絡します。
■参加費:無料。ただし食材持ち寄り(詳細は上記)。交通費等は実費。
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

半年の間、九州遊会では千夜千冊と九州をからめて遊読・共読を催してまいりました。ふりかえれば6作品、どの本もダシ本で、噛めば噛むほど旨味がしみ出し、煮込んだらより深みのある味になりそうな本ぞろいでございます。ジャンルは違いますが、裏街道をひたひたと歩く足音の聴こえてきそうな本ばかり…。そこで11月の九州遊会では場所を山の緑が色づきはじめた大分耶馬渓の田中邸に移し、「本の闇鍋」を開催したいと存じます。

いくつかお願い(お題)がありますので、よくよく熟読してご参加のほど!

<1部>九州遊会系統樹 14:00~18:00
14:00より18:00頃まで、これまでの九州遊会で取り上げた本(下記)について談義しつつ系統樹を作りますので、可能な方はそれぞれに関連しそうな本をご用意ください。本のリストでも構いません。一気に九州遊会の本棚を作るつもりで臨んでください。これまで参加されたことのない方も遠慮なくご参加ください。横やりOK歓迎。

<2部>本の闇鍋縁會 18:00~終日
夜は「本の闇鍋」を催します。参加者は下記の本からお好みの一冊、または複数冊を選び、その本に関係、連想される食材を最低でも一品、ご持参くださいますようお願いします。本に出てくる食材そのものでも構いませんし、イメージから食材を選んでいただいても構いません。その持ち寄った食材を一つの鍋で煮て、皆で食します。どんな味になるかは・・わかりません。ふ・ふ・ふ・・

 ★闇鍋の素本★
卯月=松本清張「砂の器」  http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0289.html
皐月=石牟礼道子「はにかみの国」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0985.html
水無月と文月=上田利男「夜学」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
葉月=森崎和江「北上幻想」 http://1000ya.isis.ne.jp/1417.html
長月=沢史生「鬼の日本史」 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0834.html
神無月=夢野久作「ドグラ・マグラ」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0400.html

<注意事項>
田中さんのご厚意により宿泊可能となっています。翌日も時間のゆるす方は椎茸の育成作業を体験しますので、汚れてもいい服装・靴でお越しください。その後、温泉に浸かって耶馬渓の紅葉を愛でつつひと汗流していくのもいいですね。初めてご参加の方も歓迎します。詳細は直接連絡しますので、一度ご連絡ください。

<福岡市からあいのりOK>
福岡市近郊からご参加の方は、当方の車でのあいのり可能です。朝10時に瓢箪座前(西新・ダイエー向かい)にお集りください。ただし先着3名様まで。

北九州方面の方はJRで中津駅まで出てもらえれば、田中さんが車で迎えにきてくださいます。事前連絡をお願いします。小倉から特急で30分程度です。

ご不明なことは、中野までご一報ください。秋の耶馬渓で皆様とお会いできますことを楽しみにしています。それまで風邪など召されませんように‥!


<12月の予告>
※ちなみに来月は12/10、京都です。平城京遷都1300年祭のフィナーレで踊った金梅子さんと土取利行さんの幽玄的舞台を観に行きます。http://www.k-pac.org/performance/20111210.html

これ・・必見ものです。九州からでも駆けつけるべきステージです。興味のある方は、今のうちにチケットを上記サイトからゲットすべし!

【第20回 九州遊会】

■日時:2011年10月22日(土)14:00~
■テーマ:夢野久作の『ドグラ・マグラ』(千夜千冊#400)
■場所:九州大学箱崎キャンパス内「珪藻庵」http://h.kansei-science.com/map.html
■参加費:無料(資料代100~300円必要の場合あり)
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【内容】
10月22日の九州遊会は夢野久作の『ドグラ・マグラ』です。九州大学病院の精神科が舞台となったこの小説を、九大の一室(珪藻庵)で遊読します。*今月は夢野久作が約5年の歳月をかけて書き上げたという『ドグラ・マグラ』を中心に、久作ワールドを堪能すべく映像を中心に味わいながら遊読してみます。「…読了挫折しました」という方が多い一冊ですが、むしろそういう方こそおいでください。もちろん読破済みの方も歓迎!『ドグラ・マグラ』の読み方をいろんな角度から語り合う一日としましょう。

※おそらく夜遅くまで談義することになりますので、飲食物は持ち寄りでお願いします。
<お願い>夢野久作関係の映像や資料をお持ちの方は、事前に中野までご連絡ください。参加予定の方も事前にお知らせを。

【第19回 九州遊会】

■日時:2011年9月17日(土)14:00~21:00
■テーマ:『鬼の日本史』(千夜千冊#0834)http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0834.html
■場所:アジアンラティーノ 2階スペース(福岡市東区箱崎1-36-35)
http://www.asian-latino.com/
■参加費:会場費・資料代等は割り勘。
■問合せ:瓢箪座・中野(hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp)

【内容】
8月の森崎和江『北上幻想』では、宗像大島に眠る奥州の豪族・安倍宗任の無念を思いつつ、「母なるもの」や「母国」について交わし合いました。しかし、それらを探るには『北上幻想』に登場する東北の長い歩みと攻防の歴史を読まねば見えないものがあるとに気がつきました。そこで『北上幻想』の前後にアップロードされた千夜千冊の番外録(赤坂憲雄『東北学』、高橋崇『蝦夷』、高橋富雄『征夷大将軍』、工藤雅樹『平泉藤原氏』、梅原猛『日本の深層』など)をもとに東北の歴史をたどり、東北が刻んできた歴史の傷跡に愕然としたわけですが、そのときふっと浮上したものが「鬼」でした。野蛮で凶暴だと蔑まれた鬼。蝦夷も隼人も熊襲も鬼的なレッテルを貼られて物語に閉じ込められてしまった作為的な存在でもあったのです。

いま箱崎八幡宮にて放生会(ほうじょうや)がにぎにぎしく開催されています。放生会は魚や鳥獣の殺生を戒め収穫を感謝する秋祭りとして、全国の八幡宮でも開かれていますが、そもそもの発祥は大分の宇佐八幡でした。時は720年、大伴旅人率いる大和朝廷軍と宇佐「神軍」によって、大隅・日向の隼人らが多数殺傷される事件が起こりますが(隼人の反乱)、のちに八幡神から「隼人の慰霊と滅罪をせよ」との託宣があり、放生会が開かれるようになったとされています。いわば放生会は鬼の供養から始まったといえましょう。

そこで今回の遊会は、ずらりと並んだ出店と人出で賑わう箱崎のアジアンラティーノにおいて、沢史生『鬼の日本史』をテーマに語り合います。恒例の輪読のあと、「鬼」の気迫に満ちたある大道芸人の映像を鑑賞、夜はそのまま放生会へ繰り出し、おもいおもいの「鬼」を写します。


14:00~16:00【読む】千夜千冊輪読・図解
16:00~18:00【観る】ギリヤーク尼ヶ崎の大道芸・津軽三味線の映像鑑賞
18:00~21:00【撮る】放生会「鬼」撮影

<お願い>
●千夜千冊#0834『鬼の日本史』の出力紙をご持参ください。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0834.html

●放生会ではそれぞれに「鬼」を撮影していただきます。
 お手持ちのカメラをご持参ください。
(カメラをお持ちでない方は、携帯電話のカメラでも構いません)

●ご参加の方は前日までに中野までご連絡ください。

【第18回 九州遊会】

■日時:2011年8月20日(土)13:00集合 14:00スタート
■テーマ:千夜千冊#1417 森崎和江『北上幻想』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
■場所:田中邸(大分県中津市耶馬渓)※参加者に住所をお知らせします。
■参加費:資料代・食事代・交通費など実費
■問合せ:瓢箪座・中野

8月は森崎和江さんの『北上幻想』をとり上げます。同著の副題は「いのちの母国をさがす旅」。祖国とも原型とも違う「母なる」もの。いのち母国を東北に求めて旅をした森崎さんの想いと東日本大震災によって郷里をおわれた方々の今を重ね、九州から東北を、“母国”を、本著の舞台でもある宗像で語り合います。

【第17回 九州遊会】

■日時:2011年7月23日(土)13:00集合 14:00スタート
■テーマ:『夜学』上田利男(千夜千冊#0759)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
■場所:田中邸(大分県中津市耶馬渓)※参加者に住所をお知らせします。
■参加費:資料代・食事代・交通費など実費
■問合せ:瓢箪座・中野

■内容
東日本大震災から早4ヶ月。今回のような大規模な自然災害や原発事故によって揺さぶれたものがあるとするならば、それは私たちの知識、常識、学識というような人として生きるための知の「矛」あるいは「盾」ではなかったでしょうか。
政治にしろ、生活にしろ、もはや流れてくる情報を鵜呑みなどできませんし、これまでの考え方、捉え方に疑問符を打たざるを得ない状況にもなっていることは明らかです。ただちに健康に影響はないとなだめているうちに放射線物質に汚染された食品が流通したり、あからさまな節電運動の一方で原発再開のための裏のやりとりがなされたり。物事の善し悪しや価値などを判断する基軸をどこに置けばいいのか、戸惑いや憤りを感じている方も少なくないかもしれません。
道徳や教育によって教わった基軸が人の生きる道を左右するとしたならば、今回のように社会構造に亀裂が走ったとき、これまでとは違う思想や学びが発芽するのではないか。これまでの歴史をみても災害が生きるための思想を転換させる節目になってきたのではないか。前回の九州遊会ではこうした見方が浮上しました。
時代のうねりから逃れることはできないとしても、自由自在な視点で語り合う心の余白を持ちたいもの。いま一度、自分たちがどんな流れの中で、どんな舟に乗っているかを確認するためにも、九州の流れを網羅しうるものを作成したい。そこで古代から現代までの九州の事象を掌握できる知図(仮)を編集するという試みをはじめることにしました。
というわけで、前月に引き続き『夜学』をテーマに掲げつつ、前述のような思いを胸に知図をこしらえるための「ひな形づくり」に着手します。
※当日の夜は日田祇園祭の観賞をプログラムのどこかに組み込む予定。http://oidehita.sub.jp/news.html?id=65
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【宿泊希望の方へ】
当日は田中さんのご厚意により田中邸に宿泊可能です。人数を把握したいので、宿泊希望の方はお早めに(21日までに)ご意志をお知らせください。
【持参するもの】
持っている方のみで結構です(絶版本のため)。
・『情報の歴史』NTT出版
・『情報の歴史を読む』NTT出版

【第16回 九州遊会】

■日時:2011年6月18日(土)14:00~(螢観賞)
■テーマ:『夜学』上田利男(千夜千冊#0759)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0759.html
■場所:田中邸(大分県中津市耶馬渓)※参加者に住所をお知らせします。
■参加費:資料代・食事代・交通費など割り勘

■内容
今回の九州遊会は千夜千冊の『夜学』を採り上げます。夜に学ぶ意義だけでなく、九州における私塾や藩校、寺子屋などの学びの系譜を網羅して、九州における学びの特色をさぐります。
ご存知のように九州には亀井南冥の「亀井塾」、横井小楠の「四時軒」、徳富蘇峰の「大江義塾」などの私塾のほか、鹿児島西郷隆盛らも学んだ「郷中(ごじゅう)教育」というシステムもありました。ことに大
分は広瀬淡窓、帆足万里、三浦梅園らの知の鉱脈を築きあげた土地柄です。
今回はその大分の山深き耶馬渓で「学び」について交わし合います。内容は、九州の私塾や藩校などの学びの系譜を遊図化したり、咸宜園の体験入学(!?)などを予定しています。
人生観や思考の道筋、行動の指針となった学び舎の方針やしくみ等に“学び”ながら、人間と学びの関係について幅広い見解から遊学できればと思います。夜は天候がよければ山国川に乱舞する螢を観賞しま

【第15回 九州遊会】

“本氣”を遊ぶ、九州遊会。
4月より九州遊会は、一冊の(あるいは複数冊の)「本」をとりあげ、そこからつながる、広がるイメージを存分に味わい、遊び尽くすという趣向でシリーズ展開します。暫くの間、「千夜千冊」(松岡正剛さん著)から九州に関係のある本を選びます。

■日時:2011年5月14日(土)14:00開始~18:00頃予定
■テーマ:はにかみの国』石牟礼道子(千夜千冊#0985)
    (引き続き、珪藻庵で懇親会)
■内容
今回も参加の皆さんに存分に絡んでもらえるよう企画しています。まず遊学トリガーを引いてくださるのは『はにかみの国』の版元・石風社の編集者・藤村興晴さん、中国武術家の新部健太郎さん、写真家の小川裕司さんらによるセッションなど。朗読・舞踏・音楽・写真・映像など盛り込む予定です。

また九州遊会では、毎月のテーマにふさわしい茶を、ティー・リテラシーの上原美奈子茶匠に選んでいただいていますが、今月はとっておきの「新茶」を取り寄せてくださいました!! 真東寿さんもBGMを選曲中!?…お楽しみに。
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■ルール5か条 ※必読
1)石牟礼道子さんと『はにかみの国』の世界にふれておくこと。
 ※本書を持っている方は、ご持参ください。
2)千夜千冊#0985 『はにかみの国』を事前に読んでくること。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0985.html
3)当日、千夜千冊の『はにかみの国』を出力して持参すること。
 輪読します。(プリンターがない方はこちらで用意しますが、
 部数に限りもあるので極力ご準備ください)。
4)実費として500円程度必要です。引き続き懇親会も開きます。
  飲み物(アルコールOK)やつまみはご持参ください。
  ゴミも持ち帰り。
5)前日までに、下記の方法にて事前に申し込むこと。
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■場所:「珪藻庵」九州大学箱崎キャンパス・統合新領域学府ユーザー感性学(旧工学部五号館)6階・第2教員室
http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hakozaki/hakozaki.html
■参加費:500円程度(資料・茶菓子代)予定※懇親会は持ち込み制。
懇親会参加者は、お好みのドリンク・つまみを各自でご持参ください。
■お申し込み先:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
■mail:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

【第14回 九州遊会】

“本氣”を遊ぶ、九州遊会。
4月より九州遊会は、一冊の(あるいは複数冊の)「本」をとりあげ、そこからつながる、広がるイメージを存分に味わい、遊び尽くすという趣向でシリーズ展開します。暫くの間、「千夜千冊」(松岡正剛さん著)から九州に関係のある本を選びます。
初回となる4月は、松本清張『砂の器』です。下記のルール7か条を必ずお目通しいただき、ご参加ください。

【第14回九州遊会のご案内】
■日時:2011年4月23日(土)14:00~18:00(予定)
■テーマ:松本清張『砂の器』+千夜千冊289夜『砂の器』松本清張 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0289.html
■内容
第1部 Movie&Book『砂の器』映画と原作(仮)、小野芳美さん(北九州市立松本清張記念館学芸員)、千夜千冊『砂の器』輪読、他
第2部 Live&Photo JAZZ 和田いづみさん、写真 小川裕司さん:『砂の器』より
第3部 Talk& Wine 歓談と軽食(1Fカフェへオーダー)、BGM 真東寿さんセレクト(J.A.シーザー「転生譚」他)茶菓子、他‥
※遊会の前には、プロローグとして、北九州市立松本清張記念館に立ち寄られることをおすすめします。いまは特別企画展『松本清張と東アジア』開催中です。http://www.kid.ne.jp/seicho/html/index.html

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■ルール7か条 ※必読
1)松本清張の『砂の器』がどんな話なのか、概略をつかんでおくこと。
2)千夜千冊『砂の器』を事前に目を通すこと。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0289.html
3)当日、出力紙を持参すること(プリンターがない方はこちらで用意します)。
4)『砂の器』から連想、繋がるものを持参すること。(本・歌・詩・花・音・絵…など何でも)実際にモノでなくても、記憶や思い出やマル秘話でも可。
5)参加は原則無料。ただし資料代や茶菓子代(300~500円程度?)、食事代などが発生する場合は各自実費精算。
6)前日までに事前に申し込むこと。→ hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
7)「遊ぶ」こと。
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■場所:カフェカウサ http://www.causa.jp/
北九州市小倉北区浅野2-12-14(JR小倉駅新幹線口から徒歩3分)
■お申し込み先:hyoutanza@fukuoka.email.ne.jp
(お名前・ご住所・連絡先・メルアド・ご職業・興味のある分野等をご記入ください)
※Facebookご登録の方は、グループページのご案内にて出欠を。
■お問い合わせ:瓢箪座(中野)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

【第12回 九州遊会】

〜 海の碧 空に香し 桃の花 〜
■日程:2011年2月26日(土)
14:00瓢箪座集合/16:00~九州大学箱崎キャンパス・旧工学部本館3F第一会議室
■テーマ:神の島・久高島の祈りと魂 ~鎌田東二氏『久高オデッセイ』と生態智の探究
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/
■場 所:瓢箪座 福岡市早良区城西3-22-31松林ビル203号
※参加無料。差し入れ歓迎。
※事前連絡で安心。

【チューターメッセージ】
琉球の時代から祈りの伝統を守り続けてきた神の島「久高島」。島の彼方にはニライカナイがあるとされ、神々が奉られている御嶽が点在している。500年前より、この島の女性は「神人」になるための神事イザイホーを続けてきたが、1978年を最後にその火は消えてしまった。今回の九州遊会では島再生に向けて生きる島人の姿を収録したドキュメンタリー『久高オデッセイ 生の章』(監督:大重潤一郎 製作:鎌田東二)を観賞する。作品を制作した鎌田東二氏のトークに耳を傾け、失われつつある叡智と魂を今一度見つめ直してみたい。(YUKIYO)

※当日は九大箱崎キャンパスで開催される鎌田東二氏の上映会とトークイベント(藤枝守氏が主催する箱崎現代音楽祭&リベラルアーツ講座)に参加するため、15時すぎに瓢箪座を出て会場へ向かいます。参加者は14時~15時の間に瓢箪座へお集りください。直接会場へ向かわれても構いません。


<映画上映+トーク>
◆2月26日(土)16:00~
九州大学箱崎キャンパス・旧工学部本館3F第一会議室 参加無料
鎌田東二:『久高オデッセイ』と生態智の探究 ~「リベラルアーツ講座」との共催

『久高オデッセイ生の章』(監督:大重潤一郎 製作:鎌田東二)----
「現在私達に欠けているのは叡智と魂ではないか。大自然の中で何十万年も生き抜いてきた叡智 目に見えない森羅万象と結びついてきた魂 久高島にはみるべきものは何もないかもしれないけど どう生きるかを示す全てがある 島人は今、人類の文化の根-叡智と魂を軸として 現代社会に再生しようとしています 久高島は沖縄へ、日本へ、世界へ 未来の光と風を送り続けようとしている」(リベラルアーツ講座インフォメーションより)

【第11回 九州遊会】

■日程:2011年1月29日(土)14:00~17:00
■テーマ:九州編集のための茶話 1
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/
■場 所:瓢箪座 福岡市早良区城西3-22-31松林ビル203号
※参加無料。差し入れ歓迎。
※事前連絡で安心。

【チューターメッセージ】
3月までの九州遊会は<九州編集のための茶話>と題してディスカッション形式で行います。『瓢箪から遊会、遊会から玄氣、玄氣からアジア。アジアから海。海からニワカ。ニワカから輪舞。輪舞から九天。九天から遊学。遊学から瓢箪。』(発足時、松岡正剛氏から贈られたメッセージ)を体感するためのプロセスを、今年の九州遊会では共有したい。まずは「千夜千冊」の中で取り上げられた“九州”にざっと目を通しながら、九州編集の下絵をざっくり描いてみます。(YUKIYO)

2010年

第10回 九州遊会

■日時:2010年12月18日(土)、19日
■テーマ:「奈良遊学 〜師は走る、いざ平城京!」
福岡から奈良まで車で向かいながらの遊会Tripな2日間。
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■場所:瓢箪座(福岡市早良区城西3-22-31 松林ビル203)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

※参加予定の方は、事前にメールまたは電話でご一報ください。
※参加無料ですが、若干の資料代をいただく場合があります。
※話が尽きたところで終了。終了後はささやかな「縁会」を予定。

【チューターより】
平城遷都1300年でにぎわう奈良ですが、710年遷都の前後、薩摩では隼人が反乱をおこし、藤原広嗣の乱が起きました。「平城遷都1300年記念グランドフォーラムNARASIA2010」の参加を機に古都・奈良へ飛び、歴史事象の力学的観点から九州を見つめます。高速道で奈良路をめざす遊会Winter Tripバージョン。異例の車中遊会、遊志限定!

第9回 九州遊会

〜 真夜中の 千鳥饅頭 月齧る 〜

■日時:2010年11月27日(土)14:00〜
■テーマ:工作舎E+D展」と出版文化
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座)
■場所:瓢箪座(福岡市早良区城西3-22-31 松林ビル203)
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

※参加予定の方は、事前にメールまたは電話でご一報ください。
※参加無料ですが、若干の資料代をいただく場合があります。
※話が尽きたところで終了。終了後はささやかな「縁会」を予定。

<チューターメッセージ>
現在、広島のホテルで開催されている「工作舎E+D展」で目にしたさまざまな夢の形跡。松岡正剛さんが編集長をつとめた雑誌『遊』や『ライプニッツ著作集』の色校正をはじめ、あの伝説の『全宇宙誌』の刷出しを目に焼きつけてきました。工作舎は現在も勢力的に出版活動を展開中ですが、編集の原点の一端がこの展示会に集まっており、多くの刺激を得ました。今回はそんな旬な話題を盛り込みながら、工作舎と出版の世界にふれてみようと思います。電子書籍が勢いを増している最中ですが、国内外の斬新な出版物の発想やアイデアに学びながら、出版ならではの手触りを味わいます。

【お願い】参加の際には、装幀や造本でお気に入りの本があればご持参ください。

※「工作舎E+D展」は12月1日までオリエンタルホテル広島で開催中
http://www.kousakusha.co.jp/NEWS/weekly20101026.html

第8回 九州遊会

■日時:2010年10月9日(土)14:00〜
■テーマ:『渦と記憶』=未来に向けてのコンセプチュアル・アート
■チューター:能勢 伊勢雄(岡山・ペパーランド主宰、写真家、岡山遊会主宰)
■場所:珪藻庵(九州大学箱崎キャンパス・統合新領域学府ユーザー感性学(旧工学部五号館)6階・第2教員室)
MAP http://www.kyushu-u.ac.jp/access/map/hakozaki/hakozaki.html
■九州遊会ホームページ:http://yukaiq.jimdo.com/

※参加予定の方は、事前にメールまたは電話でご一報ください。
※参加無料ですが、若干の資料代をいただく場合があります。
※話が尽きたところで終了。終了後はささやかな「縁会」を予定。

【第8回九州遊会によせて】
今年1月、岡山の能勢伊勢雄さんが九州大学のリベラルアーツ講座で講義されたことがきっかけで、にわかに立ち上がった九州遊会。その講義で能勢さんは神話、言語、呼吸、素粒子、音階、機械、植物、人体など多様な面から渦と記憶の関係性について辿り、生命形成の神秘にまで迫りました。万華鏡のごとく展開する世界観に魅了されたのが昨日のことのようです。初回のチューターを務めてくださった能勢さん、「遊図」を引っ提げて半年ぶりに九州再来です!(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
現在、敦賀遊会でテーマにしています『渦と記憶』展(※)の「遊図」をテキストにして「遊図」の発想法から制作過程、そして、内容のアウトラインを解説してみたいと思います。『渦と記憶』で取りあげた内容は美術評論家:石川翠氏が評論の中で述べたように「人間が産みだした膨大な観念・思想のわたつみから持続可能な未来の種子を選りすぐって系譜化し、視覚的に編集したもの」です。その中には「九州遊会」で藤枝守氏が「響きの考古学」で問題にされたテーマも含まれており、「九州遊会」との連続性も考慮に入れた遊会を実施できれば
と考えています。

※能勢伊勢雄・植田信隆コラボレーション展『渦と記憶』は2008年東京Gallery ASK?にて公開し、本年「カスヤの森現代美術館」で開催された作品です。また、詳細についてはhttp://www.pepperland.net/kasuya.html#ishikawaを参照して頂ければ嬉しいです。(能勢伊勢雄)

第7回 九州遊会

■日時:2010年9月18日(土)13:00〜
■テーマ:「旬に遊ぶ〜農から食への柚子三昧〜」
■チューター:田中さつき(イシス編集学校師範代/九天玄氣組)
■場所:大分県耶馬溪・田中宅 ※前回と場所が異なります。

【第7回九州遊会によせて】
秋風恋しき長月にふさわしく、大分県中津市の耶馬渓(ヤバケイ)にて開催します。耶馬渓は新日本三景の一つに数えられる景勝地、福沢諭吉の生家が残る中津市と広瀬淡窓の咸宜園で知られる日田市のほぼ中間地点にあります。「耶馬渓」という少々変わった地名は頼山陽が命名、菊池寛の著作『恩讐の彼方に』で紹介され、全国に知れわたったそうです。チューターは、その耶馬渓で生まれ育ったイシス編集学校師範代&九天玄氣組の田中さつきさん。五感をフル稼働して「農から食へ」の間を往来します。田中さん宅の畑に実った柚子を実際に"編集"しながら、フレッシュな知を交歓します。(YUKIYO)

※今回は個人宅での開催なので、参加者のみ開催場所をお知らせします。
 参加希望者は前日までにご連絡ください。

【チューターメッセージ】
今、スーパーマーケットに行けば、季節や産地を問わず多種多様な食材が手に入ります。消費者としての私達は、食事のメニューによって材料を選べますから、必然、ニーズに合わせたものが供給されます。「食から農へ」という流れですね。けれども、農村には土地や季節に沿った地元の食材があるのです。旬の恵みです。今や人気香辛料の柚子胡椒は広く作られるようになり、全国どこでも入手できますが、発祥地は大分県日田市だそうです。柚子はもともと中国揚子江の上流が原産地で、飛鳥時代から奈良時代ころ朝鮮半島を経由して日本に入ってきたといわれています。年を経て、家の庭にも柚子の木があり、豊かな実りは柚子胡椒を作る時期を知らせています。手作りの「農から食へ」は、まさに旬の味わいです。(田中さつき)


参考:
◎九天玄氣組公式ブログ『ばい・たい』http://www.kyutengenki.net/
◎『本棚と私たち』九天玄氣組 http://tanacom.honza.jp/
◎松岡正剛 千夜千冊#1157「九州水軍国家の興亡」
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1157.html

第6回 九州遊会

■テーマ:「松岡正剛と曼珠沙華のedit cross」
■チューター:中野由紀昌(瓢箪座/九天玄氣組組長)
■日時:2010年8月21日(土)14:00〜

【第6回九州遊会によせて/チューターメッセージ】
2006年9月23日に産声をあげた九天玄氣組(イシス編集学校九州支所)は、彼岸を挟む3日間、校長である松岡正剛氏を福岡、中洲、柳川に招待し、エキサイティングかつ甘美な発足の宴に酔いしれました。松岡氏と組との関係はこれまで表で語ることはありませんでしたが、発足5年目に突入しようとする今、組のプロセスに潜む編集構造を浮かび上がらせ、表沙汰にしてみたいと思います。あの時、たぐり寄せた松岡氏と九州と曼珠沙華がクロスする魅惑の関係線には、一体どんな方法が躍動していたのか。第1回目の九州遊会で能勢伊勢雄氏が読み解いてくださった九天ワールドもヒントにしながら、中野が初チュータ−を試みます。…秘蔵映像の蔵出しもあるかも?(YUKIYO)

参考:
◎九天玄氣組公式ブログ『ばい・たい』http://www.kyutengenki.net/
◎『本棚と私たち』九天玄氣組 http://tanacom.honza.jp/
◎松岡正剛 千夜千冊#1157「九州水軍国家の興亡」http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1157.html

第5回 九州遊会

〜 箱眼鏡 遊学劇場  珪藻庵〜
■テーマ:「劇場的リアルからリアル以前を考える」
■チューター:三枝泰之氏(崇城大学教授)
■日時:2010年7月24日(土)14:00〜
■場所:珪藻庵
(九州大学箱崎キャンパス・統合新領域学府ユーザー感性学(旧工学部五号館)6階・第2教員室)

【第5回九州遊会によせて】
梅雨明けの遊会にふさわしく、今回趣向が変わります。「箱崎アートターミナル2010」(http://h.kansei-science.com/art.html)の共催として会場を藤枝守氏プロデュースの「珪藻庵」(九州大学箱崎キャンパス)に移して開催します。チューターは三枝泰之氏(崇城大学教授)。寺山修司の演劇的パフォーマンスから見えてきた世界、これから臨む阿蘇でのアートフェスティバルの話を中心に、参加者とともにフリートークを展開。珪藻土がもたらす場の力に心身がどう反応するか…お楽しみに!(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
1970年〜80年代の演劇体験を経て、ラカンの三領域論などを通して見えてきた寺山修司の演劇的パフォーマンスの世界。彼のリ・プレゼンテーション(再現)とは?その行方は?その後、私の関心は演劇から舞踊へと関心が移り時が経ちました。今、インターナショナル・アートフェスティバルなどを通して劇場ではない、現実のサイトにその近代を乗り越えようとする試みを仕掛けています。その場所は自分自身の足下でもあった阿蘇という世界最大級のカルデラです。(三枝泰之)

三枝泰之氏HP https://sites.google.com/site/saesart/Home
起源展 http://kigenten.jimdo.com/

第4回 九州遊会

●テーマ:「響きの考古学 其の3〜ハリー・パーチをたどる」
●チューター:藤枝 守氏(作曲家・九州大学大学院芸術工学研究院教授)
●日時:2010年6月19日(土曜日)14時〜。無料。

【第4回目九州遊会に寄せて】
藤枝守氏が提唱する『響きの考古学』シリーズでは、多くの手がかりを見つけることができる。音と人間の本来を見つめながら、そこに交差する政治的、社会的な思惑がいかに私たちの感覚に影響を及ぼしてきたか。近代社会がもたらした産物の裏側にある目に見えない束縛と落とし穴。人本来の感覚を取り戻す“響き”シリーズのラスト。音のもつ可能性を見つめ直すことは、人の生命力を引き出す手がかりになるかもしれない。(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
『響きの考古学』をテキストにしたシリーズの三回目。前回は、テリー・ライリーやルー・ハリソンの映像を紹介しながら、かれらの音楽思考や実践のなかで、いかに音律への視座が不可欠なものであったのかを検証してきました。そして、今回は、20世紀半ばにおいて、音律の重要性にきづき、そして「モノフォニー」という音律理論の構築、多数のオリジナル楽器の製作、劇場作品の上演など、無限の創造力を発揮したハリー・パーチを取り上げます。もし、このようなパーチの 存在がなかったら、今日の音律に関わるさまざまな活動はなかったでしょう。パーチのドキュメンタリー映像を通して、楽器のなかに組み込まれた音律思考、身体への回帰、言葉のもつ力など、近代思考を越えた地平にあるパーチをたどりながら、これからの音楽を語り合っていきたいです。さらに、パーチに起因した僕自身の活動も合わせて紹介します。(藤枝守)

第3回 九州遊会

●テーマ:「響きの考古学 其の2~響きの喪失・響きの再生」
●チューター:藤枝 守氏(作曲家・九州大学大学院芸術工学研究院教授)
●日時:2010年5月15日(土曜日)14時〜。無料。

【第3回目九州遊会に寄せて】
“ゆがみ”は頑固ゆえ罪深い…。近代主義がもたらした“ゆがみ”もまた根深いようだ。社会構造や経済はもとより、音楽の世界にも大きく影響を与えていると藤枝守氏は前回の遊会で語った。知らぬ間にコントロールされてきた耳から一寸離れ、体感して初めて気づく「耳」本来の感覚。藤枝守氏をチューターに迎えるシリーズ第2回目は、響きの喪失と再生がテーマ。耳と目の感覚をしながら「平均律」の実態を浮き彫りにする。そして終了後はあの詩人の響きに耳をすますため、西南学院大学へなだれ込む…!(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
前回は、『響きの考古学』をテキストにモノコードを使いながら、比率と音程の関係、比率のかんたんな組み合わせのなかで生みだされる音階(旋法)を「耳」によって確かめていきました。今回は、西欧において「平均律」にたどりつく過程や、「平均律」が20世紀音楽になにをもたらしたのか、さらには、20世紀の前衛音楽を越えるようなアメリカの作曲家たちにも目を向けていきます。そのなかでもハリー・パーチとルー・ハリソンを中心に、音律への意識からどのような独自の音楽手法、音楽実践がもたらされていったのかを、映像を通じてみていきたいと思います。『響きの考古学』のなかの「現代の音律」を読んでおいてください。また、前回、好評だったモノコードの楽器製作ワークショップをこの夏に実施できるように努力します。音律とは、あくまでも「耳」から思考であるということをモノコードによって実感してほしいと思います。なお、この日は、遊会終了後、詩人の伊藤比呂美さんの朗読会(19時から、西南大学)に直行する予定です。時間ある方、ぜひ、参加してください。(藤枝守)

第2回 九州遊会

●テーマ:「響きの考古学」〜つくられた耳を越えて
●チューター:藤枝 守氏(作曲家・九州大学大学院芸術工学研究院教授)
●日時:2010年4月17日(土曜日)14時〜。無料。

【第2回目九州遊会に寄せて】
3月20日に開催した九州遊会の第一回目は盛会のうちに終了しました。今月からは、九州遊会に響きをもたらすべく、共鳴してくださった藤枝守さんをチューターに、『響きの考古学』をシリーズで遊学します。著書『響きの考古学』(平凡社ライブラリー)をテキストに読み解きますので、参加の方は事前にご用意されることをおすすめします。当日も数部ほどお分けすることもできますが、数に限りがありますので、あらかじめご了承ください。(YUKIYO)

【チューターメッセージ】
われわれの周囲には、いろいろなジャンルの音楽が溢れています。このような多彩にみえる音楽をわれわれが自然に受け入れている背景には、ある音の基準の存在があります。この音の基準は、「平均律」と「標準ピッチ」という二つのファクターによってかたちづくられています。そして、この基準のうえで、絶対音感とよばれる奇異な能力が生みだされました。このような「平均律」と「標準ピッチ」という音の基準は、西欧において音楽が近代化する過程で採用されたものです。そして、近代以降、西欧音楽が急速に世界中に伝播していくなかで、この基準が世界的な規模で現代人の耳(つまり、音の聴き方)を方向づけたといえるでしょう。さまざまなタイプの音楽を違和感なく受け入れることができるのも、この音の基準が隅々にまで行き渡った証拠だといえます。 しかしながら、この音の基準は、音楽における「グローバル・スタンダード」だといえます。このスタンダードによって、ピアノに代表されるほとんどのすべての西欧楽器が統一的に調律され、その結果、均質な響きが蔓延してしまいました。さらに、さまざまな民族楽器(たとえば、日本の箏などを含め)は、このスタンダードに合わせたかたちでの調律を余儀なく受け入れ、音楽上の文化的なアイデンティティが希薄になりつつあります。 現在、社会や経済に関わるさまざまな領域で近代化がもたらした「グローバル・スタンダード」の意味が問われています。音楽の領域も例外ではありません。 まさに「平均律」と「標準ピッチ」を相対化する視座が求められています。そのために、近代以前や非西欧において、音の基準としての「音律」という思考や音楽実践をもう一度検証する必要があります。そして、音律と音楽実践との相互性から生みだされた「響き」や「抑揚」がどのように人間の耳に作用していたのか、その過程に着目することが重要です。それは、言い換えれば、音の感性の所在を明らかにすることなのです。近代化がもたらした「つくられた耳」を越えようとする努力のなかに、これからの音楽の多様な姿がみえてくるでしょう。(藤枝 守)

第1回 九州遊会

●テーマ:「遊学」はなぜ必要なのか?
●チューター:能勢 伊勢雄
●日時:2010年3月20日(土曜日)14時〜。無料。

【第1回目九州遊会に寄せて】
松岡正剛氏が編集したオブジェマガジン『遊』を開いたときの衝撃は忘れません。創刊は1971年、私が生まれた年でもあります。休刊後、幻の雑誌とさえいわれていますが、いまだに文章や図や写真がうごめいている!!この感覚を共感し合える友と交わし合い、表象化したい。そんな思いで雑誌創刊から約40年経とうとする今、『遊』が原風景という作曲家で九大教授の藤枝守氏らとともに、この福岡の地で開催することにしました。同じく『遊』に衝撃を受け、遊学の精神を継承し続ける岡山のスーパーOKINAの能勢伊勢雄さんに、第一回目のチューターを務めていただき、遊学の原点について語っていただきます。(中野 由紀昌)

【チューター メッセージ】
「九州遊会」の発足おめでとうございます!! 
1971年、創刊当時の『遊』に出会い、編集長の松岡正剛氏と親交を深めていく中で、30年間遊学の徒として「岡山遊会」を主宰してきました。その過程で、松岡氏が提唱した「遊学」という方法を駆使するたびに、何時も"不思議な感覚"を感じてきました。その"不思議な感覚"について私なりに感じて来た事を、プロジェクトの一例を交えながらお話してみたいと思います。中野由紀昌氏を中心に九州大学関係者とも連携した「九州遊会」の栄えある第1回目チューターを務めさせていただき感謝しています。「九州遊会」の継続と発展をお祈りいたします。

【九州遊会への誘い】

【九州遊会への誘い〜遊学する土曜日】
「遊会」は1971年に創刊したオブジェマガジン『遊』(編集長:松岡正剛/工作舎)の企画として開催されていた"遊学"の会である。ハイパー・ジャンルに対角線を折り、新たな関係を発見する。遊学の精神を持ち寄り、交わし合う場として、以前は各地で開催されていたが、今ではそのほとんどが休会している。その中で、30年にわたり一度も欠かさず開催しているのが、岡山市のライヴハウス「ペパーランド」オーナー能勢伊勢雄氏による『岡山遊会』である。1980年から毎月一回のペースで開催され、昨年末には通算350回を迎えた。松岡正剛氏が提唱する"遊学"を一途に実践する『岡山遊会』は、新たな場を生み出す母体にもなっている。『岡山遊会』に参加しているメンバーが、それぞれの拠点で遊会を開くようになった。2007年には香川県高松市で『四国遊会』、福井県敦賀市では『敦賀遊会』がスタートしている。『岡山遊会』の灯火は、海峡を越えて九州にも伝わってきた。発会を夢想しつつ、しばらく静かに温めていたが2010年が明けて、にわかに現実味を帯びてきた。作曲家で九州大学教授の藤枝守氏との縁により能勢氏が九大へ招かれたのだが、これを機に九州遊会の発会の話が立ち上がってきたのである。かくして2010年3月、その第一回目を福岡市内の一角で開催することになった。名称は『九州遊会』。地名のまま福岡遊会としないのは、九州圏内を巡回することを視野に入れているためである。拠点は福岡市に置くものの、全九州への出遊も厭わない。遊会の姿勢はそのままに、毎回テーマを設定し、チューターの話を踏まえて、参加者がフリートークするスタイル。語り尽くしたと感じたときがお開きとなる。出入り自由で無料。原則、月1回の開催予定(土曜日の14時から)。時を刻む部屋のなかで、それぞれの概念を交わし合う。集った面々により立ち上がる場において、時に静かに、際どく歩み寄りつつ時に熱烈に、幾重にも重なるイメージのリングをからめ、連ねゆく場を共有する。結論を出すことが目的ではなく、それぞれの思想や概念を交わし合うなかで感じたこと、気づいたり、感じたことを胸に宿して帰路につけば、それでいい。権威や思想、職業、年齢、性差など、何ごとにもとらわれることはない。ジャンルを横超し、自由へ向かう旅に出る。そんな"遊学の精神"の灯火を九州に。 ---「遊びをせんとや生まれけむ」 (九州遊会主宰:中野 由紀昌)


【四国遊会】Back Number

店舗改装に伴い休会を余儀なくされていました「四国遊会」が09年4月より復活です!!!

2009年

【第23回 四国遊会】
●テーマ:「美術館と記憶 続編」
●チューター:橋本こずえ氏
●日時:2009年8月31日(月曜日) 16:00〜
●場所:高松セレクトショップ「なタ書」(http://natasyo.com/)

【チューターメッセージ】
作品鑑賞をすることで得られる大きなことは、実物を鑑賞することですが、鑑賞方法に正解はありません。「美術」という言葉も、「美術館」という制度も、西洋の歴史と考え方に沿って誕生し、日本に応用されたものであり、美術鑑賞の形式は、日本古来のあり方と融合しつつ、時代に沿って変化しています。その流れを追っていきます。

【第22回 四国遊会】
●テーマ:美術館と記憶
●チューター:橋本こずえ氏
●日時:2009年7月31日(金曜日) 19:00 〜
●場所:高松セレクトショップ「なタ書」(http://natasyo.com/)

チューターを担当する橋本こずえ氏は塩江美術館の学芸員です。その彼女が、メキシコで「美術館」について学んだ経験や、現在の仕事を含め「美術館」の本質に迫ります!!

【チューターメッセージ】
ミュージアムは、記憶の女神ムネモシュネの名前に由来しています。現在の博物館の原型は、日本の正倉院をはじめとして、世界各地に存在しました。美術館の記憶とは、誰の記憶のことなのでしょうか?誰の記憶であるべきなのでしょうか。メキシコ留学中の修士論文の中間発表の場も兼ね、質疑応答へのご参加をお願いいたします。

【第21回四国遊会のご案内】
●テーマ:コメと権力
●チューター:乗松真也氏
●日時:2009年6月24日(水曜日)18:00〜
●場所:高松セレクトショップ「なタ書」(http://natasyo.com/)

【チューターメッセージ】
およそ2,500年前の弥生時代、西日本に水田と稲作がもたらされました。香川でも同様です。そして、弥生時代以後、多くのコメをつくり、貯めこんだ人が権力を握ると考えられてきました。本当にコメは権力を生むのでしょうか?その背景には、現代人が捉われているコメづくりを理想とする社会観があるのではないでしょうか。過去を通して、現代の私たちのコメに対する心情を考えてみます。

【第20回四国遊会のご案内】
●テーマ:夜の古墳探訪
●チューター:乗松真也氏
●日時:2009年6月10日(水曜日)18:00〜
●場所:高松・峰山
(現地集合になりますので、参加希望の方は事前にご連絡ください!!)
 詳細集合場所:LINK>>>
 持物:懐中電灯(必須)

【チューターメッセージ】
高松市街地の背後にある通称・峰山には多くの古墳があります。なかでも、石清尾山(いわせおやま)古墳群と呼ばれる3〜4世紀につくられた古墳は、香川のローカル色の強い古墳です。これらの古墳を、夜(!)訪れて、そこに葬られた人々について思いを馳せてみましょう。

【第19回四国遊会のご案内】
●テーマ:清水神社周辺
●チューター:いとう よう氏
●日時:2009年4月24日(金曜日)18:00〜

【チューターメッセージ】
讃岐平野には讃留霊王(さるれおう)伝説や記紀神話には記されない古代日本皇族(神櫛王等)の足跡が様々な場所に残り、今も語り継がれています。今回は高松市由良町の清水神社・由良山・城山と式内社を中心に、ふるさとに潜在する太古の記憶を紐解きます。石碑や口碑の形で拾いうる幽かな民俗の形跡。その語感は散文詩のようです。